ゆめ未来     

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レパード 下  言葉は愛する人たちのために使う

2019年10月14日 | もう一冊読んでみた
レパード 闇にひそむ獣(上・下)/ジョー・ネスボ    2019.10.14  

その雪と血は』 は、ぼくにとっては衝撃的な作品でした。
ジョー・ネスボは、忘れられない作家になりました。

そのジョー・ネスボの 『レパード 闇にひそむ獣』 を読みました。
作品も、主人公のハリー・ホーレも暗い雰囲気です。
戸田さんの訳も、ぼくにはいまいちで、読書の速度も遅くなりがちでした。

読んでいて、アレと思ったことが、上巻の最後で衝撃的な事実として明らかになります。下巻では、この先どのような展開になるのでしょうか。 心配です。


 確信を持たせるには十分だ。くるべきものは必ずくるという確信を。

 何であれ言葉は愛する人たちのために使うべきであって、わたしなど何とも思っていない連中を沈黙させるために使うべきではない。

 壁に貼られた写真の人物は腹が立つほど幸せそうで無邪気に見える。

 彼女がどれほど無防備であるか、状況がどれほど早く変わってしまうか、ものの数秒でどれほど多くが破壊され得るかを思わず考えた。人生とはそういうものだ。破壊に向かって進み、最初は完璧だったものが徐々に崩れ落ちていく。そのなかで唯一決まっていないのは、われわれが突然の一撃で破壊されるか、それともゆっくりと破壊されるか、それだけだ。悲しい考え方だが、それを捨てることはできない。

 「ラケルを失って辛いのはよくわかる。だが、おまえはおれの轍を踏んではならん。隠れては駄目だ、ハリー。施錠して閉じこもったあげくに鍵を捨てるような真似をしてはいけない」けだ。悲しい考え方だが、それを捨てることはできない。

 「謙虚さは学習できないと聞いていますがね」
 「本当の謙虚さについてはそのとおりだけど、差し支えないときに下手に出るのは現代のコミュニケーションの基本よ。」


 「生まれてから死ぬまで、人は上へ向かって動くんです」

 「愛は人を殺す」

 「考えるのは将来の富の桁数であって、目先の損得じゃないんです」

 「信じるのは信じたいからだ。神を信じるのは、それが死の恐怖を和らげてくれるからだ。愛を信じるのは、それが生きようとする意志を強めてくれるからだ。妻のいる男の言うことを信じるのは、それが妻のいる男のいうことだからだ。」

 「人生は複雑で、人も複雑なんです。もう一度観るといいですよ」

 「屈辱です。名誉と尊厳を奪われることです。無理矢理裸にされて放り出されることですよ。それこそ最悪の懲罰です。生きたまま埋葬されるも同然なんです。なるべく早く死ぬことしか慰めはありません。」


    『 レパード 闇にひそむ獣/ジョー・ネスボ/戸田裕之訳/集英社文庫 』


コメント
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