アメ横の後は浅草寺にまわった。
雷門、仲見世から境内まで大賑わいだった。
脇へ抜けて六区の方を歩くことにした。
ここは木馬館。大正から昭和の時代に安来節や漫才、ストリップなどで賑わった。
今は2階が大衆演劇の劇場になっている。
そして1階は木馬亭の名前で浪曲の劇場になっている。
すぐ近くで紙芝居のおじさんが人を集めていた。
海外公演も行っている大道芸人の人で、紙芝居は土曜、日曜にやっているそうだ。
さらに歩くと浅草演芸ホール・東洋館に出た。
戦後の時代、ストリップ、劇場、寄席を併設して賑わった。
今、浅草演芸ホールは寄席に、併設の東洋館は落語、漫才、講談以外の「いろもの寄席」になっている。
東洋館の前身はフランス座というストリップ劇場で、幕間に行われるコントも売り物であったという。
東八郎、渥美清、萩本欽一、ビートきよし、谷幹一など枚挙にいとまない。
井上ひさしが下積み時代に台本を書いたり、永井荷風は常連だったそうだ。
伝法院のほうへ戻っていくと浅草公会堂がある。
1月公演は新春浅草歌舞伎のようだ。
なるほど、仲見世通りに招き板が揚がっていた理由が分かった。
浅草公会堂は40年前からさまざまな公演が行われて多くの有名人が出演している。
正面入り口前はスターの広場と呼ばれて、浅草ゆかりの俳優、歌手、芸能人などの手形とサインが設置されている。
昭和五十四年に始まり近年は毎年5名程度が新しく顕彰されて、延べ316名の手形を見ることが出来る。
今年2月には、綾小路きみまろ、樹木希林、草刈正雄、新内仲三郎、中村梅玉の5人が加わった。
平成二十六年の水谷豊と野口五郎。最近は地面のスペースがなくなったか、掲額方式になっている。