東京都現代美術館から深川あたりを歩いた後は清澄庭園に立ち寄った。
3度目だが前回訪れたのは11年前だった。
岩崎弥太郎が明治11年この地を買い取り明治13年に「深川親睦園」という庭園を竣工し、
その後も隅田川の水を引き全国の名石を設置するなどして明治を代表する「回遊式林泉庭園」が完成した。
対岸に見えるのは富士山を模している。
数寄屋造りの涼亭は明治42年に来日した英国の元帥をもてなすために建てられたそうだ。
今は集会施設として一般に利用できる。
北側部分には飛び石が連なって、池を歩いて渡ることができる、礒渡りと呼ばれている。
庭園の至るところに全国の名石が置かれている。
たとえば富士山のふもとに置かれた緑色がかった石は紀州青石というものだそうだ。
大正記念館は大正天皇の葬場殿を移設したものだったが戦災で焼失したので、
昭和28年に貞明皇后の葬場殿の材料を使用して再建したという。
今は集会施設として利用できるようで、当日は能楽の研究会か講義のようなものが行われていた。