それは『金瓶梅(きんぺいばい)』という小説です。
中国の古典文学なんですが、ワガママで勝気な性格のヒロイン・金蓮が、名門・西門家の側室として主人の寵愛を側室達とバトルを繰り広げる・・という愛憎ドラマです。
わたしがこの作品を知ったのは、ぶんか社から出ている雑誌「残酷まんがグリム童話」を高校生のときに手にして読んだのがきっかけでした。
竹崎真実先生による金蓮と愛人達のバトルをはらはらしながら読んでいました。
モロに性描写があるので、立ち読みするには少し勇気が要りました・・。
他にも色々と濃密な愛憎劇や涙のドラマなど、濃厚な雑誌で、わたしのお気に入りの雑誌です。
この頃、「グリム童話」の初版本の内容が残酷すぎてエロイ内容で、「大人向けの童話」として一時期ブームになったことがありましたね、そういえば。
「金瓶梅」の原作、大学の図書館に文庫版が置いてあったんですが・・表紙は全裸いの女性かベッドシーンの古典画だったので、手が出せませんでした。はずかしさから。
図書館の本にはカバーというものがなく、表紙がモロに見えます。
そんな中で全裸の女性の表紙を広げて電車の中で本を読んでいたら、「あの女、官能小説読んでるんじゃね?」と思われるでしょう・・。
もうちょっと抵抗感のない、牡丹やら龍やらの絵が載ったカバーにして欲しかったものを・・でも内容が官能というかエロスに近いものだから・・。
機会があったら読んでみようと思います。