山歩き、渓歩き

以前の山のぼり、渓流釣りなどのふりかえりと最近の風景を織り交ぜて。

中の川 本谷を経て鋸岳へ 4

2006-10-03 20:18:11 | 登山
     中の川 本谷を経て鋸岳へ 4

  翌朝は5時30分出発。1OOメートル程登った、左手の沢が最終水場らしいので、ここで水を汲む。

右手の方が本谷で、水は流れていないが広い。しだいに斜度を増していくガラ沢を、源頭めざして登る。

右側は急峻な岩壁、左側はときどき小沢もあるガレ場、これに早めに取りついていた方が良かったのだろうが、とにかく源頭までと喘ぎ喘ぎ登る。

稜線がすぐそこに見える所まで来たが源頭はどうにも悪く、取り着く所がない。何度も試みるがダメ。ダメな時は降りるのがまた大変。このままどこまでも滑り落ちるのではないかと恐怖感でいっぱいだ。

30メートル程下って、左側ガレを全身フルに使い登り直す。最後は大きな倒木にしがみつき何とか林の中に出られた。

 すぐに縦走路だったのだが、薮のなかの巻き道かと思い逆方向に行ってしまった。途中で、縦走路だと気づき、また鞍部の方へ向かう。
地図を見ると、ここは甲斐駒から三ツ頭を少し過ぎた所で、中ノ川乗越でなく扇平のようだ。

 幾分なだらかに登って、熊穴沢の頭を越えまた下った所が中ノ川乗越だ。
最鞍部の両側にテン場が一ヶ所ずつぐらいある。

ここからは岩礫の急登が始まる。崩れやすいガレ場の中に踏み跡を求め、ようやく錆びた鉄剣の立つ第二交高点に着く。

正面に大ギャップをまたいで第三高点の荒々しい岩稜が見える。


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