
中の川本谷を経て鋸岳へ 7
後は細い岩稜をほんの20分も登ると第一高点。まだ新しい山梨百名山の標柱がたたっている。曇り空だが甲斐駒、北岳、間ノ岳、仙丈、遠く中央アルプス、八ツも見える。
30分近く写真を撮ったりして休憩。その後はここを通過して角兵衛のコルの方へ下る。せっかく登ったと思ったのにまた下りかと、うんざりする登り降りを2回、やっと三角点ピークに着く。
三角点ピークは林の中の東のハズレにある。手前に約15メートルもどり、直角に左へ曲がり、岩礫を少し下り樹林の中へ。カラマツの植林の急な長い長いくだりが続く。少し平らになると、大崩れの頭だ。
2~3回なだらかな登り、その後また林の中を下ると、ちょっとした草原状の横岳峠に着く。幕営したばかりの跡が残っていて、右手には釜無川源流への立派な標識がある。 草のうえに寝ころんで空をあおぎ見ると、ポツポツと雨が落ちて来た。
息を整えたあと 細いダケカンバの林の中を踏み跡にしたがってどんどん下る。沢の音が聞こえだすと、まもなく「釜無川源流の碑」案内板がある。こちらへは行かず、そのまま下ると小沢を横切る。
水筒はすでに空なので、流れに直接口をつけおもいきり飲む。水が全身にしみ渡っていき、また息を吹き返したような気分だ。
あとは川の中を何度も渡り返し、古いトタン屋根の飯場跡に着く。またしばらく川原を行くと堰堤が現われ、左手を少し巻くと、林道に出られた。車止めには5時前に着いた。
4ツ星どころか、5ツ星でも十分なハードな山行だったが、終わってみると満足感でいっぱいだった。
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