昨年芥川賞を受賞された宇佐見りんさんのこの本を、半年ほど前に図書館で予約しておいたら、先週やっと順番が来て、今日読み終えました。
「推し」というのは、予想していたとおり「一押し」とかいう時の「推し」で、この本では主人公の山下あかりさんが熱烈なファンである上野真幸(うえの まさき)さんのこと。
「燃ゆ」というのは、どうもその「推し」がSNSで炎上したというより、本当に火の車状態(本人はそうではな . . . 本文を読む
もうかなり前に図書館で借りた本だが、今日やっと読むことができた。
この本は5年前に出版された本だが、図書館でたまたま遭遇した時、タイトルに惹かれた。
まず、著者であるが、本の写真を見るからにがっちりとした太い眉の人である。『大法言』という本を書いてバッシングされた経歴ありの人で期待が持てる。『永遠の0』や『海賊と呼ばれた男』なども有名。
次に内容であるが、メンタルは筋肉同様鍛えることができる . . . 本文を読む
先日図書館内をぶらりとしていたら、佐野洋子さんの『ヨーコさんの言葉~それが何ぼのことだ~』という本がふと目にとまり読みました。
「ヨーコさんの言葉」というのは、NHKのEテレでも少し見たことがありますが、文明や老いへの愚痴が面白く挿絵がうまくマッチしています。
普通、文明が進歩して便利になれば喜ぶべきところを、ヨーコさんは「それが何ぼのものだ」と少し反発するのです。でも、どうしようもないことも . . . 本文を読む
図書館で借りていたこの本を本日読みました。
なぜ、この本を選んだかというと、タイトルの言葉が、私が最近思っていることとぴったりだったからです。
著者の古市さんはあまりよく知りませんが、若くして海外留学とかされて、実業界で成功されている方のようです。
さて、この本は2007年6月に出版されたもので、当時48万部も売れたベストセラーだったようです。
もう14年も前のものですが、内容は全く古く感 . . . 本文を読む
先日、図書館で借りたこの本を本日読破した。(この本は7年前に出版された本で、作者は『一流の男、二流の男』とかで有名)
タイトルは『男は』で始まっているので、男性向けの本かと思うが、内容は女性も含めてのことであり、重要なことは『一生、好きなことをやれ』ということである。
この檄に対して、私は「好きな仕事をやっています。」と答えられる人はどれほどいるだろうか?
仕事を好きでやっている人は少ないと . . . 本文を読む
マイブログ2021.3.5付けで唯川恵さんの本『肩ごしの恋人』を初めて読みましたという記事を書いたが、面白かったので、2冊目の短編集も読んでみた。タイトルの本である。
この短編集は2007年に刊行されたものだが、8つの短編からなっていて、短編にはそれぞれ題名がついている。
題名を書くと、
『真珠の雫』『つまずく』『ロールモデル』『選択』
『教訓』『約束』『ライムがしみる』『帰郷』であり、『 . . . 本文を読む
いきなりですが、この本を読まれたことがありますか?
私は今までこの方もこの本も全く存じ上げてなかったのですが、先日ある人に唯川恵さんの本が面白いと勧められて、読むのならやはり直木賞受賞作のこの本からにしようと思い、図書館で借りて読みました。
この本は、実は20年も前に発行された本で、かなりの方に読まれたようで一部破けてたりしていました。
さて、物語は室野るり子と早坂萌という二人の女性を中心に . . . 本文を読む
明日から、新しい大河ドラマが始まるがその主人公は渋沢栄一氏である。
だが、渋沢栄一と言われてもほとんど知らない。なのに、2024年の4月からこの人が新一万円札の肖像として使われる予定らしい。
それでかどうかは知らないが、この人の大河ドラマが放送される前に1冊でも本を読んでみようと思って購入して読んだ次第。(593円+税)
まず、渋沢栄一氏の人物の紹介をこの本のカバーから。
「1840年 現 . . . 本文を読む
先月、テレビで出口治明氏がこの本を推薦していたので、ネットですぐに買おうと思ったが、売ってないため待っていて、手に入るようになったので購入して読んだ。
この本の著者であるちきりんさんはこの本の紹介によると、
「関西出身。バブル期に証券会社に就職。その後、米国での大学院留学を経て外資系企業に転職。2010年末に退職し、現在は執筆、対談、旅行など、「楽しいことだけして暮らす」を実践中。
200 . . . 本文を読む
先日、図書館で借りたこの本(岩波少年文庫、2005年出版だが、この本がドイツ語で世に出たのは1973年)をさきほど読み終わった。
なぜ、このような児童文学を今読んだかというと、本日が最終回のドラマ「35歳の少女」のベースにある作品だからである。
児童文学と書いたが、400ページ近い長編であり、読むのが少し辛い。
しかも、子供の感覚を失くしている。
大人の感覚で読んでしまうと、私の感想はこの . . . 本文を読む