明日から、新しい大河ドラマが始まるがその主人公は渋沢栄一氏である。
だが、渋沢栄一と言われてもほとんど知らない。なのに、2024年の4月からこの人が新一万円札の肖像として使われる予定らしい。
それでかどうかは知らないが、この人の大河ドラマが放送される前に1冊でも本を読んでみようと思って購入して読んだ次第。(593円+税)
まず、渋沢栄一氏の人物の紹介をこの本のカバーから。
「1840年 現在の埼玉県深谷市の農家に生まれる。
1863年「尊王攘夷」思想の影響を受け、従兄たちと高崎城乗っ取り、横浜焼き討ちを企てるが計画を中止し、京都へ出奔する。
1864年 一橋慶喜に仕える。
1867年 将軍・徳川慶喜の実弟であり、後の水戸藩主・徳川昭武に随行しパリ万国博覧会を見学するほか、欧州の社会、経済、産業、政治、組織などにふれる。
1868年 明治維新となり欧州から帰国。
1869年 静岡に「商法会所」を設立。その後大蔵省の一員として新しい国づくりに関わる。
1873年 33歳で大蔵省を辞した後、一民間経済人として活動を開始する。そのスタートは「第一国立銀行」の総監役であった。
以降、第一国立銀行を拠点に株式会社組織による企業の創設・育成に力を入れる。
生涯に約500もの企業、さらに約600の社会・公共事業の支援・民間外交に尽力した」とのことである。
次に、本文で気にいった所を自分の解釈で少し書かせていただくと、
1 人生には目的が必要で、自分の存在を「客観的」にみることが重要。
「客観的」にみるというのは、家族や社会を優先し自己を従とみる態度。
2 金はたくさん持つな。仕事は愉快にやれ。
真の幸福は金持ちになることではなく、知と徳を修め、これを磨く人に訪れるもの。
人にはそれぞれの使命があり、才能を使い切って、世の中のためになりなさい。
3 「仕事がない」とか言っているのは自分が仕事をしたくないか、仕事を与えられるだけの実力がないかのどちらかだ。役に立つ人の所には磁石のように仕事が寄ってくる。
4 精神の根底は「至誠」。忍耐などで克己すべし。
5 事業が成り立つには、十分な利益の見込み、社会の利益、時代の潮流にのるタイミングと人材が重要。
6 孔子の論語は非常に有益。
以上のようなことが書かれていたと思う。
とてもスケールの大きい人のようなので、大河ドラマが楽しみである。