もうかなり前に図書館で借りた本だが、今日やっと読むことができた。
この本は5年前に出版された本だが、図書館でたまたま遭遇した時、タイトルに惹かれた。
まず、著者であるが、本の写真を見るからにがっちりとした太い眉の人である。『大法言』という本を書いてバッシングされた経歴ありの人で期待が持てる。『永遠の0』や『海賊と呼ばれた男』なども有名。
次に内容であるが、メンタルは筋肉同様鍛えることができるというのが前提。
では、どうすればよいかというと、
現在話題になっている細菌が突然変異で薬剤にも負けないように変異するのと同様、
メンタルも困難な競争を経て、勝つよりもむしろ
「負ける」経験をしたとき、「なにくそ、こんなことでめげてたまるか」と奮起した時に精神の耐久性は鍛えられ、「最初はへこんでいたけど、よく考えたらどうってことないや」と思えた時に、耐久性は1つアップしているという。
そのためには、「空気」ばかり読んでいないで、「言いたいことは言い」、負けや失敗を恐れないでいようということ。負けや失敗も人生はジェットコースターのように山あり谷ありだと楽しめればいい。
人生どう考えても100年くらいだから、なにも死に急ぐ必要はない。
プライドを傷つくのを恐れて恋の告白をしないより、告白して断られてもそれは一つの前進。(断られたのはふられたのとは違うし、人格を全否定されたのでもない)
しかし、メンタルは樫の木のように固ければ強い風に倒される。弱い葦のように折れないのが大事。
そのためには、愚痴を言うことも大事で、聞いてもらえる家族や友人が大事。
その他、この本には人生訓的なことがたくさん書かれていましたので、一読をお勧めします。
なお、マイブログ(2015.9.2付け)で掲載している国木田独歩氏の『牛肉と馬鈴薯』のことが私と同じような感覚で書かれていたのには本当に「びっくり」しました。