今日、職場へ行ってしばらくすると、窓ガラスの内側に小さなミツバチがブーン、ブーンと泣いて、外に出たがっているのを見つけた。
僕は、窓ガラスを少し開けて出してやろうとした。
しかし、ミツバチのいる場所と開けることの出来る窓ガラスの場所が少し離れていて、うまくいかない。
仕方がないので、プラスチックの下敷きより少し厚めのファイルを使って、徐々に空いている場所へ誘導しようと試みた。
最初の半分以上はうまくいった。もう少しで出られそうという位置まできた時、僕のプラスチックのファイルは無惨にもそのミツバチのお腹あたりに当たり、内蔵破裂で亡くなってしまった。
ああ、なんということか。
せっかく、助けてやろうとしたことが、こんな結果になるなんて。
これなら、何もせずに、黙って見ていればよかった。
なくなったミツバチは戻ってこない。
僕は、その亡骸をティッシュに包み、ごみ箱へと誘った。
ごめんよ、本当に。これからは、もっと慎重にするよ。