昨夜NHKで21時から放送されていたこの番組は1時間13分という短いものであったが、中身が濃かった。
ストーリーを簡単に紹介すると、武田鉄矢さん演じる父が病院で診察を受けると末期がんで余命半年。
父には、今まで黙っていたが長年ひきこもったままの息子(松山ケンイチさん)がいる。
がんの治療をやめて、息子が働いて独り立ちできるようにと手を差し伸べるが、その気持ちが伝わらない。
しかし、父の死によって、父の日記などから父が本当に自分のことを思って叱ってくれていたということを知る。
簡単に書くとこんな感じであるが、
息子が父に反発していたことは間違いない。
それは、父が兄をかわいがるとか、自分には厳しいとかいう色々な思いからだったのだが、お互いのコミュニケーションは途絶えたままだった。
そのコミュニケーションのきっかけを与えてくれたのは、父から言えば孫娘によるツイッターに入るという方法だったのだが、気づくのが遅すぎたというべきか。
今、日本には40代以上で60万人、30代未満で50万人のひきこもりをされている方々がいらっしゃるというが、とても深刻である。
親がなくなった後の生活費はどうやって稼ぐのか?
このドラマのような方だけでなく、各人が複雑な事情がおありだと思うが、引きこもりの外の世界へ勇気をもって踏み出すしか方法はないのだろうと思う。
そして、周りの人はその勇気を受け止めて、ゆっくりと共に歩むしかないのでは?
番組では、引きこもっていた方の体験として引きこもっているときには、「おはよう」とかのあいさつだけでもしてほしい、外に出てこれる環境を作ってほしいというような声があった。(と思う)