ドイツでは、この時期になると毎年、
第二次世界大戦をテーマにした、テレビ番組、記事が放送されます。
戦争と言えば、日本では夏っていうイメージがあったので、
最初の頃は今一つイメージがわかなかったのですが
去年、旅行で行ったテレージエンシュタットのあるチェコでは、5月8日が勝戦記念日として祝日だということを偶然知りました。
少し前から、家の近所の1938年に放火されるまでシナゴーグがあった場所で、
いよいよ工事が始まりました。
数年前から、ここを綺麗に整備する計画があるとは聞いていたのですが・・・
やっと進み始めたって感じです。
綺麗な公園にでもするのかなって思っていたら、
もっと大掛かりな作業になるようです。というのも・・・
この場所に1805年頃にMikwa(ミクヴァ)と呼ばれるユダヤ人の
公共浴場があったみたいなんです。
ユダヤ人にとって、体だけでなく精神を浄化する場所であるMikwaは、
当時古い城壁にあった見張りの塔の横に作られていましたが、
その後1816年に、塔は解体されシナゴーグに改築されたそうです。
本格的な発掘作業をするようなので、
15世紀に建てられて1816年に壊された見張りの塔の基礎、
そしてMikwaが見つかることが期待されています。
ということで、きっと時間はかかるでしょう。(笑)
でも、作業の期間中ガイドさんによる、
市民向けのツアーも開催されるみたいなので
ぜひ参加したいと思っています。
戦争が始まるころまで100人ほどにユダヤ人家族が暮らしていたこの町。
毎年11月の歴史と記憶の保存会の催しで、
すこしずつ今まで知らなかったドイツの歴史も知ることもできています。
今回も、工事現場の壁に展示がされていました。
敗戦から75年目の今年は、コロナで非日常生活をしている毎日ですが、
こういうことがあったっということは忘れてはいけないな、と改めて思いました。