山奥にひっそり植えられた一本の桜がある、
風雪に耐え年月を重ね立派な木に育ち
毎年春には満開の花を咲かせるようになった。
最初は少数の村人が 花見に訪れるだけだったが
誰彼なく 口づてにその桜の話が伝わり
少しずつ花見客が訪れるようになり
道なき道は 花見客が踏み固めていつしか道になり
さらに大勢の花見客で賑わうようになったとさ。
桜はただそこに在るだけ ただそこに植えられただけ ただそこで咲いただけ。
いつだったか かなり昔この話を聞いて
「自分を飾ることをしなくても良い」「あるがままで良い」と思った。
タイヤ小売も商売です、
なるべく大勢のお客様にタイヤを買っていただきたい。
宣伝とかチラシとか
外へ向けての努力も必要かもしれない。
しかし タイヤの専門店として
接客・応対とか 会話とか 素早い取替作業とか
ひたすら内側を磨いて
タイヤ専門店を定義し やることを絞り込んできました。
外に向けての宣伝はしない
掛ける宣伝費を賄うのも結局売り上げなのだから
宣伝費を掛けなければ 小さな売り上げでも維持できる。
大勢の来店があっても
少人数運営なので対処できない。
それなら少ない来店客さんに親切丁寧にした方が良い。
チラシや宣伝をやられる他店様のやり方を真似するよりも
宣伝しないことが宣伝になるように?
では どうするか?
これは簡単、今まで通り宣伝しないことを継続すれば良い。
そこでタイヤを商っているだけで
お客様が訪ねて来てくださり経営が成り立つ!
こんなありがたいことはありません! 幸せなタイヤ屋です。
この店のシンボル商品は 「中古タイヤ単品です。」
たった一本の中古タイヤがあるだけで
お客様が大喜びしてくださるケースが多い!
宣伝というより イマージンHPで紹介しているだけです。
安いことは大切な価値のひとつです でもそれだけではありません。
タイヤ専門店の役割は 小さな商圏の毛細血管です。
新品タイヤも中古タイヤたった1本でも
必要なケースに遭遇されるお客様のニーズに寄り添い あっという間に装着する。
「会話する・販売する・取り替えする」古くからのアナログ商売をいつまでも!
進化しないシーラカンスでいいじゃないですか!
ただのめんどくさがり屋なんです。