7月10日(月)曇
さすがに暑くなりましたね。しかも湿度が高いので体がだるく感じます。こう言う時は現在の仕事のように会社内にいる方がいいですね。今まで外出することが多かった当時のことを考えると天国かもしれません。先々週より探していた名古屋の地酒「醸し人九平次」純米吟醸を売っている酒屋が娘の協力でやっと見つかりました。名古屋の地酒なのに名古屋であまり売られないのは新参だからでしょうかね。酒屋自体もデスカウントの酒屋ばかりで昔ながらの酒屋が消えているようです。今にこの種の銘柄指定のものはネット販売ばかりになってしまうのかもしれません。とりあえず今池まで行って買ってきました。全国の地酒が所狭しと置いてあったのでこれからは何かあったら利用できそうです。
さて今日の話ですが、先週これからの企業と社員のあり方とそのための「自分創り」の必要性と心構えのような話をしてきました。人類の歴史を考えれば狩猟社会では個人の技がすべてでした。それから農耕社会になって人々は平野部の農地に集まって集落を築き、皆で共同して作物を作り生活するようになりました。ここでは経験が物を言う長老支配の社会が形成されました。やがて科学技術の発見により天気等の自然環境に依存しない便利な道具が生産されるようになります。いわゆる工業社会の到来です。工業社会では生産ラインと言う畑で分業して従事するものとこれらの生産方式や生産計画や販売を担当する人たち(ホワイトカラー)が明確に分かれており、製品の市場が飽和するまでは非常にめぐまれた社会になっていました。ところがコンピュータが出現すると生産ライン従業者はコンピュータ制御のロボットにその大部分が取って代わり、あまった人たちは営業等のホワイトカラー的な仕事への職転を強いられました。それでも終身雇用・年功序列はかろうじて維持できていたのですが、コンピュータの発展は驚くほどのスピードでコストダウンされるとともに情報の収集・分析等ホワイトカラー的仕事も合理化できるようになってきました。いわゆる情報社会の到来です。情報社会ではコンピュータを駆使できる技と新しい仕事の種を発見できる人とそれを実現するための問題解決できる人とこれらを事業としてのしくみを企画できる人だけが必要であとはコンピュータと機械ロボットで十分な社会が到来したのです。
従ってこれからの会社の構成はキーテクノロジを持った社員とコンピュータシステムを持ち、臨時的作業ベースは委託や派遣でまかなう構造になるでしょう。と言うかバブル崩壊以降世の中は急速にその方向に向かっています。ですから人材も二層構造にならざるを得ません。従って作業ベースの人材には終身雇用・退職金などはありえないでしょうし、キーテクノロジを持つ人材にしてもキーテクノロジの変遷と共にいつまでも同じ企業の元でいられるかどうかは極めて不透明になってくるでしょう。こんな社会では働く個人個人は自分で事業をしているがごとく、自分の将来ビジョンを持ち、そのための投資を自分でして行く必要があります。近未来の社会ではこう言った傾向がますます強くなるでしょう。そこで今「自分創り」なのですが、こう言う社会は精神的ストレスが溜まり易く、しかも個人個人での解決が要求されるようになります。
そこでこれから重要になって来る事は「心のケア技術」です。既に感性ののするどい若者の中にはその兆候が犯罪等の形となって現れて来ています。
「心のケア技術」の向かう方向としては多分二つの方向が考えられます。ひとつは個人個人のつながりを形成していくための技術の発展の方向。今までは帰属企業内での仲間を中心としたつながりでしたが、これからはまったく所属や住んでいる所に関係ないネット型のつながりにより「心のケア」を目的としたグループ社会が築かれて行く事になりそうです。この時のトリガとなるキーワードとしてはいろいろありそうです。趣味を通じたもの、社会貢献を通じたもの、宗教的なもの・・・・・。
もうひとつの方向はバイオ医療技術の方向。精神のやすらぎをあたえる空間の創造やらエンターテイメントの革新的発展等の技術です。ここには人間に癒しを与えるロボットなどの技術も含んでくるでしょう。だんだんSF小説的になってきてしまいましたので今日はこの辺までとしておきます。
それではまた。
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