昨日何の話を書いたのか思い出しながら、話を続けましょう。確かビジョンとかグランドデザインの必要性の話だったと思いますが。企業的に言えばそうなりますが、個人に対しては夢と言っても良いかもしれません。人生において自分が成し遂げたいことがまず存在して、日々の生活を通してどう実現していくかといった大雑把なプランを立てて、具体的なプログラムを実行していくことにより実現に向けて努力を続けた結果として実現するわけでしょうけど。ただ簡単にそうなることはまずありえないことです。自分のプラン通りにはならない問題が必ず出て来ます。そしてそれでも念じて努力を積み重ねているとラッキーな幸運が必ずめぐって来るものです。
僕も自分のヨットを持ちたいと言う夢を学生時代におぼろげに持っていました。当時は夢でしかないものがヨットをやりたいと言う思いでヨットハーバーをぶらぶらしながら船を見ていた時代があり、声をかけられたのがきっかけでクルーザーのチームにはいり、腕をみがき、船舶免許も取り、ヨットオーナーになる外堀を段々埋めてきました。それでも自分で購入するとなると資金の問題、維持メンテのノウハウの取得と問題が次々と出てきました。しかし資金がなければ中古を探せばあるかもしれないと言うことで休日は中部圏のほとんどのハーバーを見て歩きました。なかなか予算と希望する大きさの船は見つからず半ばあきらめていました。でも幸運なことに僕が探していることを知ったヨット仲間が掘り出し物を見つけてきてくれました。そして他の仲間も含めて試乗したり、装備状況の点検をそれぞれの目で見てもらいました。価格も予算内になるようバイヤーとの値引き交渉をサポートしてもらい、やっと念願のオーナーになりました。その間実質10年、セーリング技術の再確認、船舶免許の取得、保管場所の選定等、休日を利用しながら準備していたこと、ヨット仲間の親切なサポートが得られた幸運があって念願の夢をかなえることができました。そして今次の夢の実現に向けて自分なりの準備をしています。
このことを企業に当てはめると、夢=ビジョン(こんな会社でありたい)があって社員全員がそれを共有し、それに向かって努力を積み重ね続けることが、運を呼び込みビジョンが現実のものとなるものだと自分は信じています。企業で難しいのはビジョンをいかに共有できるかと言うことです。いくらビジョンがすぐれていても、社員全員が信じて邁進するような風土をつくれるかが一番重要だと思います。そしてこのことだけはトップマネージメントの仕事であります。そこには仕事のできる・できない、頭の良い・悪い、と言ったレベルを超越した人間としての品格だけが要求されるのではないでしょうか。そうだとすれば教育の一番重要な部分があまり重視されていない現在の教育も大きな問題だと思います。
人としてのあり方を学び、実践していくことがなかなか認めてもらいにくい世の中ですが、だからと言って小手先に走ることのないようにしたいものです。いずれはそれがわかる時代がきっとくるでしょうから。今日はここまでです。明日は骨折後の再デビューゴルフです。さてどうなることやら。ゴルフ場の緑の中でゆっくり楽しめたらいいなと思います。スコアは110を切れたらデビュー戦としては上々でしょう。それではまた。