夏の暑さはまだまだ続きますし、今年は雨が多いもんだから湿気も酷いし、ほんに身体に堪えますわ。体調管理の一環として、テルマエ巡りは有効でございます。
JR小岩駅南口からフラワー通りを歩いて7.8分。煙突が見えてきましたら右に曲がります。
両隣を化粧品屋さんとクルマ屋さんに挟まれ、入口が引っ込んだ不思議なつくり。しかしよく視るとこのつくりはただ事ではないです。
入口の両脇、この箱状になった部分は明らかに水槽。昔ここで金魚や鯉などを飼っていたんじゃないかと。
古びているけど立派なつくり。
立て付けのよい扉を開けると、番台・・・の上に八割れの猫が昼寝をしていました(笑)愛想のいい女将さんが「あらあらごめんなさいねぇ」と。湯銭460円を払い中へ。うわ!これはすごい!見事な折り上げ天井です。外観は地味な作りなのに、このような建物は初めて見ましたよ。
女湯との境は立派な一枚物の鏡なのですがその上の「資生堂 男性用化粧品」の広告がイカしてます。坪庭も素敵。頭の上ではミンミンゼミが降るような合唱。よいよい。
浴室に入ります。広いです。オジサンが、こっちがぬるいよと教えてくださったんで、かけ湯をして身体をよく洗って入ります。
お湯はとても軟らかく心地いいもの。陽のあるうちに湯に浸かるなんて、本当に贅沢だな、としばしぼんやり。
湯槽の縁は半円形になっていて、三分割されているものの明確な湯の区分はありません。いま自分が入っているところが一番狭く、昔は薬湯だったんじゃないかという気がします。
カランは女湯側から4(3/2)(2/2)7。スペースの割にカランが少ないのは、1/3くらい撤去されているからでしょう。配管は新しくやり直されていて、案外荒れては見えないもののタイルの劣化がちょっと辛いですね。
とはいえ、とてもよい風呂。また入りたいです!
湯槽のところにビーナス像、そのそばにライオンの頭があって、昔はそこから湯が出ていたようですね。背景は青く塗り潰されておりますが、ペンキ絵もあったようです。