ノス鉄をどのくらい自分の世界観に引き摺り込めるかテストの意味合いもありましたが、どんなもんでしょうかね?
エッチングキットを作りきれず棚上げになってたいたずら坊主。色味に違和感を覚える向きもあるかと思いますが、1970年代の彩度低めの塗装をイメージしました。
昔はもっと汚れていましたが、模型としての節度を考えまして。
車体を切り継いでベンチレーターの位置を直し、解放テコを自作して取り付けたくらい。
最初はこんな色味にしたのですが、ちょっとイメージとちがいましてね。
全剥離してやり直しました(よくあります)
ベンチレーターはいつものカトースハ43用。
今回は凹みに黒を差しました。
下回り。スケール通りの長さならTM-22が多少の加工で使えるのですが、やむを得ず7ミリカットして短くしました。前後もフレームのところまで詰めてあります。
いつもならシャフトを短く改造して全軸駆動にするのですが、単行でしか走らせない車輌ですのて割り切って二軸駆動。
更に集電も駆動輪のみとしました。車輪は入れ替えをしてゴムタイヤ付のを付随台車へ振り替えてあります。
現在のところスローもよく効き快調な走りですが、車輪の清掃はこまめにやらないとですね。
幅も合わないので動力フレームに0.5ミリと0.4ミリのプラ帯材を貼り重ねたものを両側に貼り、ぴったり合わせてあります。
台車枠は一両分発見された紀州鉄道キハ600のがよく似ているので、これを流用しました。
実物は片方が偏心台車で、砂箱に管もついておりますがサボってしまいましたw
床下機器。エンジンは単台車に付いてたのを外して薄くヤスり、シルバーでドライブラシを掛けてから床下カバーにクレオス水色キャップで固定。
ラジエターと燃料タンクは休車のモデモキハ30から切り出し、実物写真を見ながらそれらしく整形しました。両側にディテールがあるのが嬉しいです。他は余剰のパーツをパラパラと接着してあります。
塗装はクレオスのレドームとGM朱色4号。末期なら西武アイボリーと西武レッドあたりかな。
屋根はねずみ色1号。床下はジャーマングレーと何時もの組み合わせ。
山と渓谷社「日本の私鉄1」と。とにかくこの車輌は汚れた姿が印象的で似合ってて、宮脇俊三さんがどこかで「いたずら坊主のよう」と書かれていたくらいです。
普段はあまりウェザリングをしないワタシも、多少このいたずら坊主っぷりを表現しないと…というわけで、いつもよりややキツめにメイクを入れてあります。タミヤエナメルのフラットアースとフラットブラックをそれぞれ。
または適当に混ぜてみました。
東野キハ20というには、ちょっと幕板が厚く屋根も深いのですけどね。作っててちょっとしまったと思いましたw
全体をガイアのブライトシルバーで筆塗りして取り付けました。
0.3ミリ角の水切り、ドア下のステップは0.5ミリプラ板から切り出してイモ付け。
この車輌は軸受まわりの加工と車高下げが効いていると思います。
塗装はGMアイボリーb(西武アイボリー)とブルーB(小田急ロイヤルブルー)元塗装を剥離せずにそのまま塗ってのはワタシにしては珍しいことです。屋根はクレオス呉海軍工廠色を缶スプレーで吹きました。下回りは定石通りクレオスジャーマングレーです。
見た目と違いなかなかよく走ります。
軸受の整形は前に書きましたが、エンジンはやはり軸受に付いてきたのをなるべく薄く削りました。ドライブラシをこれも掛けましたがなかなか良いと思います。
カプラーはZ用マグネマティックです。
ガラスは元の成形品は使わずに、GM塩ビ板から切り出しました。窓まわりがぐっとすっきりしました。
さて、なかなか楽しく作業出来ました。今度はノス鉄から電車を作りたいと思います。