マーケティング研究 他社事例 346 「新しい車室空間」 ~オフィスにも家族団らんにも~
旭化成が自動車シート材大手のアメリカ、セージ・オートモーティブ・インテリアズを有利子負債込みで1200億円で買収すると発表がありました。
このM&Aにはどのような狙いがあるのでしょうか?
セージはアメリカやイタリア、ブラジル、中国などに生産拠点を持ち、BMWやジャガー・ランドローバーなど高級車メーカーとの取引実績も豊富です。
2017年12月期の売上高は約4億7500万ドル(約520億円)でした。
一昨年5月に自社グループで提供できる素材や部品を搭載したコンセプトカー「AKXY(アクシー)」を公開し、自動車向け事業の拡大に意欲を見せていた旭化成でしたが、今回の買収でその成長のシナリオが鮮明になった形です。
答えは、車の内装材分野の強化です。
素材業界では帝人が自動車向け樹脂部品を手掛けるアメリカ社を買収しました。
東レもオランダの炭素繊維メーカーを今年後半にも買収完了する予定など、自動車向け事業の拡大を狙ったM&A(合併・買収)が活発となっています。
ただ、いずれも狙うのは低燃費ニーズの高まりを受けた軽量化素材の供給拡大です。
鉄よりも軽い樹脂の強みを活かして、販路を広げる狙いがあります。
旭化成の今回の買収もそうした軽量化の流れに乗っているようにも見えるが、「内装材」に焦点を当てたところに競合との違いがあるのです。
昨年の7月19日の記者会見で小堀秀毅社長はその理由をこう語った。
「車の車内はこれからオフィスにもなるし、家族団らんの場にもなる。」
事実、自動運転技術の進化でドライバーが運転に割く時間が減れば、車内で仕事などの別な作業をするためのスペースが必要になります。
不特定多数の人が利用するカーシェアリング用の車では、汚れにくく掃除しやすい内装デザインが好まれています。
そんな新しい車室空間を最適な素材を含めて提供出来れば、大きなビジネスになり得ると考えられます。
だからこそ、デザイン力の高さに定評があり、しかも世界の自動車大手への提案力のあるセージの買収を決めたのです。
旭化成にとって自動車用内装材は決して「飛び地」の事業ではありません。
グループの旭化成ホームズが「へーベルハウス」ブランドで住宅事業を手掛けており、インテリアデザインのノウハウもあります。
車室空間が変わる中で、この知見を活かさない手はありません。
HV(ハイブリッド車)であれ、EV(電気自動車)であれ、車である限り、内装材の商機は広がります。
旭化成は自動車向け事業の売上高を2015年度の1000億円から2025年度に3000億円に引き上げることを狙うが、目標達成には買収するセージのみならず、「へーベルハウス」の活かし方も鍵になるかもしれません。
「リーダーシップ研修」、「未来を創るワークショップ研修」等、各企業の課題に合わせた研修をご提案差し上げます。
経営の根幹は「人」です。働く人次第で成果が変わります。自分事で働く社員を増やし、価値観を同じくし働く事で働きがいも増します。
彩りプロジェクトでは、製造メーカー、商社、小売業者、社会福祉法人、NPO法人等での研修実績があります。
研修と一言と言っても、こちらの考え方を一方的に押し付ける事はしません。実感いただき、改善課題を各自が見つけられる様な研修をカスタマイズしご提案しているのが、彩りプロジェクトの特徴です。
保育園・幼稚園へご提供している研修【私の保育園】【私の幼稚園】は大変ご好評をいただいています。
また、貴社に伺って行う研修を35,000円(2h)からご用意しておりますので、お気軽にお問い合わせ下さい。
メール info@irodori-pro.jp
HP https://www.fuudokaikaku.com/
お問合せ https://www.fuudokaikaku.com/ホーム/お問い合わせ/
成長クリエイター 彩りプロジェクト 波田野 英嗣
現在、経済産業省では「経営改善計画策定支援事業」を行っており、金融支援を必要とする企業の経営改善計画書を策定する際の費用の2/3補助があり、上限は200万円です。
また、「早期経営改善計画策定支援事業」は、同様に策定する際の費用の2/3補助があり、上限は20万円です。
こちらの「早期経営改善計画策定支援制度」は金融支援を要しないものですので、容易に取得しやすいのが特徴です。
メリットとして、金融機関との信頼関係を構築する為の制度としては有用です。
なぜなら、経営内容を開示する事、計画進捗のモニタリングを金融機関に報告する事は、金融機関が企業を評価する際に「事業性の評価」をしやすくなります。
金融機関は担保に頼らずに融資するには、「事業性の評価」が不可欠です。
「事業性の評価」とは、金融機関がその企業の事業を理解する事です。
「事業性の評価」に積極的な金融機関とそうではない金融機関がありますが、これからの金融機関とのお付き合いの仕方として、有用な制度となりますので是非ご利用下さい。
※このような方(会社)におすすめです。(中小企業庁資料より)
・ここのところ、資金繰りが不安定だ
・よくわからないが売上げが減少している
・自社の状況を客観的に把握したい
・専門家等から経営に関するアドバイスが欲しい
・経営改善の進捗についてフォローアップをお願いしたい
この補助金を利用するには、経営革新等認定支援機関の支援が必要です。
彩りプロジェクトは認定支援機関です(関財金1第492号)
経営革新等支援機関とは、「経営改善、事業計画を策定したい」「自社の財務内容や経営状況の分析を行いたい」「取引先、販路を増やしたい」「返済猶予、銀行交渉のことを知りたい」
「事業承継に関して、代表者の個人補償をどうにかしたいんだけど・・・」
というお悩みを始め、中小企業経営者を支援するために国が認定した公的な支援機関の事です。
お気軽にご相談下さい。
当、彩りプロジェクトでは30分無料相談を実施しています。
どのような支援が受けられるのかだけでも、一度お聞きになって下さい。
→ https://www.fuudokaikaku.com/ホーム/お問い合わせ/
HPの申込フォームから(こちらから)どうぞ。
旭化成が自動車シート材大手のアメリカ、セージ・オートモーティブ・インテリアズを有利子負債込みで1200億円で買収すると発表がありました。
このM&Aにはどのような狙いがあるのでしょうか?
セージはアメリカやイタリア、ブラジル、中国などに生産拠点を持ち、BMWやジャガー・ランドローバーなど高級車メーカーとの取引実績も豊富です。
2017年12月期の売上高は約4億7500万ドル(約520億円)でした。
一昨年5月に自社グループで提供できる素材や部品を搭載したコンセプトカー「AKXY(アクシー)」を公開し、自動車向け事業の拡大に意欲を見せていた旭化成でしたが、今回の買収でその成長のシナリオが鮮明になった形です。
答えは、車の内装材分野の強化です。
素材業界では帝人が自動車向け樹脂部品を手掛けるアメリカ社を買収しました。
東レもオランダの炭素繊維メーカーを今年後半にも買収完了する予定など、自動車向け事業の拡大を狙ったM&A(合併・買収)が活発となっています。
ただ、いずれも狙うのは低燃費ニーズの高まりを受けた軽量化素材の供給拡大です。
鉄よりも軽い樹脂の強みを活かして、販路を広げる狙いがあります。
旭化成の今回の買収もそうした軽量化の流れに乗っているようにも見えるが、「内装材」に焦点を当てたところに競合との違いがあるのです。
昨年の7月19日の記者会見で小堀秀毅社長はその理由をこう語った。
「車の車内はこれからオフィスにもなるし、家族団らんの場にもなる。」
事実、自動運転技術の進化でドライバーが運転に割く時間が減れば、車内で仕事などの別な作業をするためのスペースが必要になります。
不特定多数の人が利用するカーシェアリング用の車では、汚れにくく掃除しやすい内装デザインが好まれています。
そんな新しい車室空間を最適な素材を含めて提供出来れば、大きなビジネスになり得ると考えられます。
だからこそ、デザイン力の高さに定評があり、しかも世界の自動車大手への提案力のあるセージの買収を決めたのです。
旭化成にとって自動車用内装材は決して「飛び地」の事業ではありません。
グループの旭化成ホームズが「へーベルハウス」ブランドで住宅事業を手掛けており、インテリアデザインのノウハウもあります。
車室空間が変わる中で、この知見を活かさない手はありません。
HV(ハイブリッド車)であれ、EV(電気自動車)であれ、車である限り、内装材の商機は広がります。
旭化成は自動車向け事業の売上高を2015年度の1000億円から2025年度に3000億円に引き上げることを狙うが、目標達成には買収するセージのみならず、「へーベルハウス」の活かし方も鍵になるかもしれません。
「リーダーシップ研修」、「未来を創るワークショップ研修」等、各企業の課題に合わせた研修をご提案差し上げます。
経営の根幹は「人」です。働く人次第で成果が変わります。自分事で働く社員を増やし、価値観を同じくし働く事で働きがいも増します。
彩りプロジェクトでは、製造メーカー、商社、小売業者、社会福祉法人、NPO法人等での研修実績があります。
研修と一言と言っても、こちらの考え方を一方的に押し付ける事はしません。実感いただき、改善課題を各自が見つけられる様な研修をカスタマイズしご提案しているのが、彩りプロジェクトの特徴です。
保育園・幼稚園へご提供している研修【私の保育園】【私の幼稚園】は大変ご好評をいただいています。
また、貴社に伺って行う研修を35,000円(2h)からご用意しておりますので、お気軽にお問い合わせ下さい。
メール info@irodori-pro.jp
HP https://www.fuudokaikaku.com/
お問合せ https://www.fuudokaikaku.com/ホーム/お問い合わせ/
成長クリエイター 彩りプロジェクト 波田野 英嗣
現在、経済産業省では「経営改善計画策定支援事業」を行っており、金融支援を必要とする企業の経営改善計画書を策定する際の費用の2/3補助があり、上限は200万円です。
また、「早期経営改善計画策定支援事業」は、同様に策定する際の費用の2/3補助があり、上限は20万円です。
こちらの「早期経営改善計画策定支援制度」は金融支援を要しないものですので、容易に取得しやすいのが特徴です。
メリットとして、金融機関との信頼関係を構築する為の制度としては有用です。
なぜなら、経営内容を開示する事、計画進捗のモニタリングを金融機関に報告する事は、金融機関が企業を評価する際に「事業性の評価」をしやすくなります。
金融機関は担保に頼らずに融資するには、「事業性の評価」が不可欠です。
「事業性の評価」とは、金融機関がその企業の事業を理解する事です。
「事業性の評価」に積極的な金融機関とそうではない金融機関がありますが、これからの金融機関とのお付き合いの仕方として、有用な制度となりますので是非ご利用下さい。
※このような方(会社)におすすめです。(中小企業庁資料より)
・ここのところ、資金繰りが不安定だ
・よくわからないが売上げが減少している
・自社の状況を客観的に把握したい
・専門家等から経営に関するアドバイスが欲しい
・経営改善の進捗についてフォローアップをお願いしたい
この補助金を利用するには、経営革新等認定支援機関の支援が必要です。
彩りプロジェクトは認定支援機関です(関財金1第492号)
経営革新等支援機関とは、「経営改善、事業計画を策定したい」「自社の財務内容や経営状況の分析を行いたい」「取引先、販路を増やしたい」「返済猶予、銀行交渉のことを知りたい」
「事業承継に関して、代表者の個人補償をどうにかしたいんだけど・・・」
というお悩みを始め、中小企業経営者を支援するために国が認定した公的な支援機関の事です。
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どのような支援が受けられるのかだけでも、一度お聞きになって下さい。
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