マーケティング研究 他社事例 524 「勝者総取りのビジネスモデル④」 ~共通IDが強みのひとつに~
値付けが最大の試練という事は以前に触れましたが、そのほかに失敗しない為のポイントをあげておこうと思います。
プラットフォームを構築する上では、3つのポイントがあります。
➀誰が利用者か見極める
②卵が先か鶏が先か
③収益源は何か?
となります。
詳しく見て行きましょう。
『誰が利用者か見極める』
これは後々、ボディーブローのように効いてきます。
誰と誰をプラットフォーム上でつなげるのがふさわしいのか、実は当事者ですら明確に認識していない事も多いんです。
フェイスブックを例にしてみましょう。
一番わかりやすい参加者は、ユーザーとその友達です。
そもそもそこから始まったビジネスでした。
しかしもし、ただユーザーとユーザー、友人と友人をつなぐだけのプラットフォームを構築しただけだったら、これほどに面白いビジネスにはならなかったと言えます。
フェイスブックがパワフルなビジネスになっていくには、さらに2つの利用者層を育てる必要がありました。
一つは広告主です。
もう一つはアプリ開発者です。
例えばフェイスブック上で動くソーシャルゲームなどを開発するジンガと言う会社がアメリカにありますが、数多くのこうした企業により、プラットフォームの力を高める数百万単位のアプリが開発されています。
しかし、フェイスブックの強さを決定的にしたのはそれだけではありません。
フェイスブックのIDを使って別のプラットフォームにログインするビジネスパートナーでした。
パートナーのプラットフォームにフェイスブックからログインする時、フェイスブックのIDを使うようにしたのでした。
これがフェイスブックをあれほどの企業にした理由です。
『卵が先か鶏が先か』
プラットフォーム市場には基本的には最低2つのユーザー層があります。
一方にとってのプラットフォームの価値が高まると、もう片方にとっての価値も高まることは説明してきた通りです。
ただ、たとえプラットフォームの価値を高めても、ユーザーの数が少なければ、ビジネスは拡大しません。
ウーバーテクノロジーズのサービスを思い起こしてみましょう。
もしドライバーが沢山いなかったら、どんなにアプリの利便性が高くても、乗客は登録しません。
そして、もし登録している乗客がいなかったら、ドライバーは登録をしません。
この場合はウーバーは、まず乗客を増やすべきなのか?ドライバーを増やすべきなのか?
これが、卵が先か鶏が先かの問題です。
正解は、両サイドの市場参加者をバランスよく増やすしかない訳ですが、同時に同じ数だけを増やす事は難しいと言えます。
よくあるやり方は、最初は一方に強いお得感を与えることです。
例えば、一方はタダ、あるいはタダ同然にするのです。
アメリカのハフィントンポストは良い例です。
ニュースプラットフォームである彼らは、書き手を集めるのが先か、読者を集めるのが先か悩みました。
試行錯誤の末、彼らは、書き手にお金を払ってプラットフォームに書いてもらう事にしたのでした。
そして読者にプラットフォームの広告を打って読者を獲得できた結果、さらに多くのユーザーを引き付けることが出来ました。
参加者集めに加え、プラットフォーム構築で難しいのは、マネタイズです。
『収益源は何か?』
もし独身者向けクラブをスタートさせるするとして、男性を収益源にするか?女性を収益源とするか?それとも両方に課金するのがいいのか?
世界中で男性に課金する方法が取られているのも面白い事実です。
課金の原則はありますので示しておきます。
・第一の原則
『価格に敏感でない、価格弾力性の小さい方に課金すること』
ほとんどのクレジットカード会社では、カード発行は無償で、店舗側に課金する一方で、消費者は、発行料や年会費を取ると他の無料カードに乗り換えられかねません。
(代替財 = 他の選択肢が多いため、価格弾力性が大きい)
・第二の原則
『よりプラットフォームに関心の高い層に課金すること』
独身者食らうの場合、男性に課金するのが正解なのは、一般的に男性の方が異性との出会いに関心があるからです。
・第三の原則
『なるべく一方の市場だけに課金をすること』
双方に中途半端に課金するより成功する確率が高い事が言えます。
(続く)
彩りプロジェクトでは、「リーダーシップ研修」、「未来を創るワークショップ研修」等、各企業の課題に合わせた研修をご提案差し上げます。
経営の根幹は「人」です。働く人次第で成果が変わります。自分事で働く社員を増やし、価値観を同じくし働く事で働きがいも増します。
彩りプロジェクトでは、製造メーカー、商社、小売業者、社会福祉法人、NPO法人等での研修実績があります。
研修と一言と言っても、こちらの考え方を一方的に押し付ける事はしません。実感いただき、改善課題を各自が見つけられる様な研修をカスタマイズしご提案しているのが、彩りプロジェクトの特徴です。
保育園・幼稚園へご提供している研修【私の保育園】【私の幼稚園】は大変ご好評をいただいています。
また、貴社に伺って行う研修を40,000円(1h)からご用意しておりますので、お気軽にお問い合わせ下さい。
メール info@irodori-pro.jp
HP https://www.fuudokaikaku.com/
お問合せ https://www.fuudokaikaku.com/ホーム/お問い合わせ/
成長クリエイター 彩りプロジェクト 波田野 英嗣
現在、経済産業省では「経営改善計画策定支援事業」を行っており、金融支援を必要とする企業の経営改善計画書を策定する際の費用の2/3補助があり、上限は200万円です。
また、「早期経営改善計画策定支援事業」は、同様に策定する際の費用の2/3補助があり、上限は20万円です。
こちらの「早期経営改善計画策定支援制度」は金融支援を要しないものですので、容易に取得しやすいのが特徴です。
メリットとして、金融機関との信頼関係を構築する為の制度としては有用です。
なぜなら、経営内容を開示する事、計画進捗のモニタリングを金融機関に報告する事は、金融機関が企業を評価する際に「事業性の評価」をしやすくなります。
金融機関は担保に頼らずに融資するには、「事業性の評価」が不可欠です。
「事業性の評価」とは、金融機関がその企業の事業を理解する事です。
「事業性の評価」に積極的な金融機関とそうではない金融機関がありますが、これからの金融機関とのお付き合いの仕方として、有用な制度となりますので是非ご利用下さい。
※このような方(会社)におすすめです。(中小企業庁資料より)
・ここのところ、資金繰りが不安定だ
・よくわからないが売上げが減少している
・自社の状況を客観的に把握したい
・専門家等から経営に関するアドバイスが欲しい
・経営改善の進捗についてフォローアップをお願いしたい
この補助金を利用するには、経営革新等認定支援機関の支援が必要です。
彩りプロジェクトは認定支援機関です(関財金1第492号)
経営革新等支援機関とは、「経営改善、事業計画を策定したい」「自社の財務内容や経営状況の分析を行いたい」「取引先、販路を増やしたい」「返済猶予、銀行交渉のことを知りたい」
「事業承継に関して、代表者の個人補償をどうにかしたいんだけど・・・」
というお悩みを始め、中小企業経営者を支援するために国が認定した公的な支援機関の事です。
お気軽にご相談下さい。
当、彩りプロジェクトでは30分無料相談を実施しています。
どのような支援が受けられるのかだけでも、一度お聞きになって下さい。
→ https://www.fuudokaikaku.com/ホーム/お問い合わせ/
HPの申込フォームから(こちらから)どうぞ。
値付けが最大の試練という事は以前に触れましたが、そのほかに失敗しない為のポイントをあげておこうと思います。
プラットフォームを構築する上では、3つのポイントがあります。
➀誰が利用者か見極める
②卵が先か鶏が先か
③収益源は何か?
となります。
詳しく見て行きましょう。
『誰が利用者か見極める』
これは後々、ボディーブローのように効いてきます。
誰と誰をプラットフォーム上でつなげるのがふさわしいのか、実は当事者ですら明確に認識していない事も多いんです。
フェイスブックを例にしてみましょう。
一番わかりやすい参加者は、ユーザーとその友達です。
そもそもそこから始まったビジネスでした。
しかしもし、ただユーザーとユーザー、友人と友人をつなぐだけのプラットフォームを構築しただけだったら、これほどに面白いビジネスにはならなかったと言えます。
フェイスブックがパワフルなビジネスになっていくには、さらに2つの利用者層を育てる必要がありました。
一つは広告主です。
もう一つはアプリ開発者です。
例えばフェイスブック上で動くソーシャルゲームなどを開発するジンガと言う会社がアメリカにありますが、数多くのこうした企業により、プラットフォームの力を高める数百万単位のアプリが開発されています。
しかし、フェイスブックの強さを決定的にしたのはそれだけではありません。
フェイスブックのIDを使って別のプラットフォームにログインするビジネスパートナーでした。
パートナーのプラットフォームにフェイスブックからログインする時、フェイスブックのIDを使うようにしたのでした。
これがフェイスブックをあれほどの企業にした理由です。
『卵が先か鶏が先か』
プラットフォーム市場には基本的には最低2つのユーザー層があります。
一方にとってのプラットフォームの価値が高まると、もう片方にとっての価値も高まることは説明してきた通りです。
ただ、たとえプラットフォームの価値を高めても、ユーザーの数が少なければ、ビジネスは拡大しません。
ウーバーテクノロジーズのサービスを思い起こしてみましょう。
もしドライバーが沢山いなかったら、どんなにアプリの利便性が高くても、乗客は登録しません。
そして、もし登録している乗客がいなかったら、ドライバーは登録をしません。
この場合はウーバーは、まず乗客を増やすべきなのか?ドライバーを増やすべきなのか?
これが、卵が先か鶏が先かの問題です。
正解は、両サイドの市場参加者をバランスよく増やすしかない訳ですが、同時に同じ数だけを増やす事は難しいと言えます。
よくあるやり方は、最初は一方に強いお得感を与えることです。
例えば、一方はタダ、あるいはタダ同然にするのです。
アメリカのハフィントンポストは良い例です。
ニュースプラットフォームである彼らは、書き手を集めるのが先か、読者を集めるのが先か悩みました。
試行錯誤の末、彼らは、書き手にお金を払ってプラットフォームに書いてもらう事にしたのでした。
そして読者にプラットフォームの広告を打って読者を獲得できた結果、さらに多くのユーザーを引き付けることが出来ました。
参加者集めに加え、プラットフォーム構築で難しいのは、マネタイズです。
『収益源は何か?』
もし独身者向けクラブをスタートさせるするとして、男性を収益源にするか?女性を収益源とするか?それとも両方に課金するのがいいのか?
世界中で男性に課金する方法が取られているのも面白い事実です。
課金の原則はありますので示しておきます。
・第一の原則
『価格に敏感でない、価格弾力性の小さい方に課金すること』
ほとんどのクレジットカード会社では、カード発行は無償で、店舗側に課金する一方で、消費者は、発行料や年会費を取ると他の無料カードに乗り換えられかねません。
(代替財 = 他の選択肢が多いため、価格弾力性が大きい)
・第二の原則
『よりプラットフォームに関心の高い層に課金すること』
独身者食らうの場合、男性に課金するのが正解なのは、一般的に男性の方が異性との出会いに関心があるからです。
・第三の原則
『なるべく一方の市場だけに課金をすること』
双方に中途半端に課金するより成功する確率が高い事が言えます。
(続く)
彩りプロジェクトでは、「リーダーシップ研修」、「未来を創るワークショップ研修」等、各企業の課題に合わせた研修をご提案差し上げます。
経営の根幹は「人」です。働く人次第で成果が変わります。自分事で働く社員を増やし、価値観を同じくし働く事で働きがいも増します。
彩りプロジェクトでは、製造メーカー、商社、小売業者、社会福祉法人、NPO法人等での研修実績があります。
研修と一言と言っても、こちらの考え方を一方的に押し付ける事はしません。実感いただき、改善課題を各自が見つけられる様な研修をカスタマイズしご提案しているのが、彩りプロジェクトの特徴です。
保育園・幼稚園へご提供している研修【私の保育園】【私の幼稚園】は大変ご好評をいただいています。
また、貴社に伺って行う研修を40,000円(1h)からご用意しておりますので、お気軽にお問い合わせ下さい。
メール info@irodori-pro.jp
HP https://www.fuudokaikaku.com/
お問合せ https://www.fuudokaikaku.com/ホーム/お問い合わせ/
成長クリエイター 彩りプロジェクト 波田野 英嗣
現在、経済産業省では「経営改善計画策定支援事業」を行っており、金融支援を必要とする企業の経営改善計画書を策定する際の費用の2/3補助があり、上限は200万円です。
また、「早期経営改善計画策定支援事業」は、同様に策定する際の費用の2/3補助があり、上限は20万円です。
こちらの「早期経営改善計画策定支援制度」は金融支援を要しないものですので、容易に取得しやすいのが特徴です。
メリットとして、金融機関との信頼関係を構築する為の制度としては有用です。
なぜなら、経営内容を開示する事、計画進捗のモニタリングを金融機関に報告する事は、金融機関が企業を評価する際に「事業性の評価」をしやすくなります。
金融機関は担保に頼らずに融資するには、「事業性の評価」が不可欠です。
「事業性の評価」とは、金融機関がその企業の事業を理解する事です。
「事業性の評価」に積極的な金融機関とそうではない金融機関がありますが、これからの金融機関とのお付き合いの仕方として、有用な制度となりますので是非ご利用下さい。
※このような方(会社)におすすめです。(中小企業庁資料より)
・ここのところ、資金繰りが不安定だ
・よくわからないが売上げが減少している
・自社の状況を客観的に把握したい
・専門家等から経営に関するアドバイスが欲しい
・経営改善の進捗についてフォローアップをお願いしたい
この補助金を利用するには、経営革新等認定支援機関の支援が必要です。
彩りプロジェクトは認定支援機関です(関財金1第492号)
経営革新等支援機関とは、「経営改善、事業計画を策定したい」「自社の財務内容や経営状況の分析を行いたい」「取引先、販路を増やしたい」「返済猶予、銀行交渉のことを知りたい」
「事業承継に関して、代表者の個人補償をどうにかしたいんだけど・・・」
というお悩みを始め、中小企業経営者を支援するために国が認定した公的な支援機関の事です。
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どのような支援が受けられるのかだけでも、一度お聞きになって下さい。
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