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歴史的会合を見た…織田信長と明智光秀の末裔が延暦寺を訪問 比叡山焼き討ちから450年、犠牲者を慰霊
9/26/2021
去る9月12日、比叡山延暦寺で歴史的シンポジウムが行われた。さかのぼること450年前のこの日は織田信長によって延暦寺焼き討ち(延暦寺では「元亀の法難」と呼ぶ)が行われた日。なんと、その日に焼き討ちの当事者である織田信長と明智光秀の末裔が延暦寺を訪れ、延暦寺の僧侶と対談したのだ。
織田家の末裔はジュエリー企業にお勤めの織田茂和氏(東京都在住、43歳)、かたや明智家の末裔は一般社団法人明智継承会代表理事であり、歴史学者でもある明智憲三郎氏(東京都在住、74歳)。
この2人をパネラーに招いた対談は『比叡山仏教文化シンポジウム「比叡山焼き討ちから450年の時を経て···」~織田信長公・明智光秀公の末裔をお迎えしての特別対談~』と題し、オンラインイベントとして開催された。
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そんな中、最年少の織田氏は、緊張した面持ちで「私の先祖である織田信長は延暦寺様のご法要にとても感謝の念でいっぱいであると思う」と感慨深げ。織田家には現在2系統4家の末裔の方々がおり、彼は織田信長の次男である織田信雄(のぶかつ)の流れをくむそうだ。
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さらに織田氏は「信長にとっても戦国の世は大変厳しい状況だったのではないか。延暦寺焼き討ちは大変悲劇的なことだが、私は織田信長自らが天下統一を成し遂げるために戦いのない平穏な時代が到来することを夢見ていたように思う」と話した
明智氏も「特別な法要に招かれたことは大変ありがたいこと。明智光秀は焼き討ち後、西教寺の再建や坂本地域の復興に尽力した。今日という日は織田信長公の末裔とともに明智光秀の末裔にとっても新しい時代の幕開けにふさわしい1日になる」と感慨深げだった。
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対談は終始、緊張感ある雰囲気で進行し、一問に対し、じっくりそれぞれが答えられる形で進み、あっという間に閉会の時間に。織田氏は「本当に感無量という言葉しか思いあたらない。織田信長も私の隣に座って、とても喜んでいるような感じがする。今回のご縁に感謝し、新型コロナウイルスが沈静化した後、延暦寺のお坊様と意見交換をしたい。そして、新たな時代を創造し延暦寺様や坂本地域の方々の何かお役に立ちたい」と今後の思いを口にした。
明智氏も「450年の時を隔てて先祖が関係した大変大きな事件の追悼の場にこうして参加させていただき感無量。光秀もこのような場に私が参加させていただくとは思いもよらないことであり、大変驚いているはず。現在も世界各地に戦国時代は存在しているが、戦のない武力に頼らない国をつくることがどんなに難しいか、でも、それを追及していくことが”怨親平等”の考えにも適い、歴史にも学ぶことの実践にもなるのでは」と話した。
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