泉区生活支援ネットワーク

仙台市の障がい者支援のための情報です。福祉・特別支援教育・就労など,分野をこえた生活支援のネットワーク・情報交換の場です

障害者差別なくそう 体験基に事例集

2015年12月22日 | 条例の会、権利条約など
(「河北新報」平成27年12月21日(月)付け記事より引用。)
 仙台市は、市内の障害者から募った差別の体験談を集めた冊子「障害のある人もない人も暮らしやすい仙台を目指すための事例集」を発行した。障害者に必要な配慮の具体例もイラスト付きで紹介し、理解促進を図る。市は障害者差別解消条例(仮称)の来年4月施行を目指しており、条例と併せて差別の解消に取り組む。

 B5判、34ページ。実際にあった差別を9例掲載した。車いす利用というだけで飲食店への入店を断られた例や、盲導犬とタクシーに乗ろうとしたら「犬はお断り」と拒否された例を挙げた。アパートを借りる際に「精神障害の人には貸せない」と言われた例も記した。

 東日本大震災の際、避難所に張り出された連絡事項に気付かなかった視覚障害者のケースも取り上げ、「音声による情報提供も必要だ」と対応策を示した。

 障害者の体験談を募集したのは昨年7~9月。障害者が差別と受け止めた528例と、「買い物の際に筆談で商品説明をしてくれた」(聴覚障害者)など周囲の配慮に助けられたという68例が集まった。

 冊子は1万5000部作成され、市役所や区役所、総合支所で配布している。専用の読み取り機に当てると、内容が音声で聞こえるSPコードも付いている。

 市は障害者差別解消条例案を来年の市議会2月定例会に提出する。障害企画課は「条例とともに事例集を活用し、障害があってもなくても生活しやすい地域づくりを進める」と話す。

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