(2019年訪問)前編はこちら。
※兵庫、岡山、広島珍スポットラリーより記事を抜粋しております。
第6室「世界の野鳥類」
こちらは日本、世界問わず、各国の鳥類が一室に勢ぞろい。数えきれないほどの量です。
カナリヤやセキセイインコ、オウム等の飼い鳥がいるかと思えば、ツメバケイ、サイチョウ、ケツァール等の珍種も見られます。
中でもシロフクロウはココのお気に入りらしく、ガイドブックや外の看板などに頻繁に登場します。
ずらりと並ぶ各国のワシ、タカ類はどれも大きく羽を広げており、その巨大さが際立ちます。
本当にココの剥製たちは生き生きしていますね。まるで動物園にいるかのような迫力です。
展示室の隅にはこれまた味のある解説板が……、と思えば「ヒグマに襲われた人の腕」といったショッキングな白黒写真も(ホルマリン漬け標本?)。
第7室「北米大陸の動物」
先ほどのアジアコーナー同様、ここもガラス越しにジオラマが展開されているのですが、さすが北米、1体1体のサイズが大きい。体長3メートル越え、ヘラジカやアメリカバイソンの存在感が抜群。
後ろの岩にはシロイワヤギが立っています。
大変珍しいジャコウウシ親子の剥製
グリーンランドの極地に生息するウシの仲間。オスは発情期になると、体から「じゃ香」の香りを放ちます。現在、日本の動物園では見ることが出来ない動物です。
第8室 日本の野生動物と鳥類
ようやくお馴染みの動物たちが出てきましたね。
さすがにヒグマやエゾシカはこの館内では地味めか…(笑)。
ここら辺は全国の博物館でも見られる顔ぶれですが、やはり動物、鳥類の数の多さが違います。
ジオラマの枝一本一本に小さな解説が付けられているような感じで、とても全部は読んでいられません。
ここの一室だけでも小さな展示館一棟くらいの見ごたえがありますよ。
第10室「両生類・爬虫類」。
なぜかこの1室だけガラス戸で仕切りされており、ガラガラと開けて中へ入ってみると…。
うわぁ…。
鼻につく強烈なホルマリン臭が…(^_^;)。
どうやら奥にある巨大ガラス水槽から発している模様。
ズラリと並ぶウミガメにまずは圧倒されます。
独特な臭いに包まれながら室内をぐるり…。説明するまでもなく、この一室の顔ぶれも相当なもの。
アルダブラゾウガメ、ガラパゴスゾウガメ共に危急種(VU)。剥製なんてそう見られませんよ。
そして隣のガラスケースにはトカゲがズラリ…。この部屋、色々な意味で苦手な人が多そう…。
部屋のド真ん中にいるナイルワニ(全長5メートル)
ワニの剥製なんて初めて見ました。体重は220キロもあるそうです!
残念ながら触ることは出来ませんが、目の前でじっくり見ることができるのはこの博物館ならでは。
そして…この部屋のイチバンの見もの。
体長1.28mの巨大オオサンショウウオ!(右)
スゲェ顔!!! 目はドコ???(笑)
ホルマリンがなみなみと入った水槽に浸かっています。強烈な臭いはココの仕業でした(^_^;)。
世界最大の両生類で、一般的なサイズは70~80センチとのこと。国の天然記念物に指定されています。
ここに入っているのは種の中でもかなり大きい方で、推定年齢は116歳らしいです…。
なお、その他にも同種のオオサンショウウオが何匹か浸かっていますが、なんと魚をくわえたまま窒息死した標本もあります(^_^;)。
…水槽に近づいてじっくり観察してたら、刺激臭で頭が痛くなってきたので移動します(笑)。
オーストラリア周辺の動物
ヒクイドリ、オオフウチョウ、コクチョウ、カンガルー(これもスゴイ顔)など。
ずいぶんと発色の良いカモノハシだな~と思ったら、どうやらコレだけ館内で唯一の人口で製作されたレプリカなのだそうです。
第9室「極地周辺(北極・南極)の動物」
これまた大迫力!!
生々しい傷が波乱万丈の過去を感じされるミナミゾウアザラシのオスの剥製。体長5メートルもあり相当デカいです。
こんなのどうやって剥製にしたんだろ…と思ったり(笑)。横のアホウドリも相当レア。
そして向かいに対決するように配置されているのは体長3.5メートルのホッキョクグマ。
リアルなジオラマのおかげで実際にありそうな光景ですが、ミナミゾウアザラシは南極なので生息地は真逆。
「ここでしか見られない対決!」とふしぎ館も謳う、いわばオリジナルの対決場面なのでした。
…周囲のトドやオオカミなども威嚇姿勢になっていてドラマを感じます。
第9室「中南米の動物」
本物の熱帯雨林さながらに樹木が生い茂っており、そのあちこちに珍しい動物たちが。
ジャガーやピューマなどが目を引きますが、ナマケモノやレア(ダチョウの仲間)、コンドルの剥製はそう見られませんね。
アリクイとアルマジロ
第12室「西アジア・アフリカの動物」
階段を上り、最後に現れる3階の一室がここになります。
ジオラマの大きさ、中にいる動物の量ともに館内でも最大級で言葉を失うほど。その雰囲気は欧州やアメリカ郊外の自然博物館を彷彿とさせます(決して大げさではない)。
極めて珍しいインドゾウの子どもの剥製。
その前にいるのはライオンキ●グでおなじみのイボイノシシ。
ライオンなんてもはや驚かない…とスル―しがちですが、アフリカライオンとレアなインドライオンが仲良く並んでいます。
隣にはヌーやエランド、アンテロープなどの草食動物たちがズラリ。
草食動物たちはひときわ数が多いですが、首だけの剥製が壁に並ぶのも欧州チック。
この一室のコレクションは大半が英国人のコレクターから入手したものだと聞いて、妙に納得します。
なお、いずれの剥製も既に50年以上前に製作されたものだといいますが、その割にほとんど傷んでいないのに驚きです。
最後に…。館内に上皇さま訪問時の写真が。
昭和40年との事なので、まだ皇太子時代ですね~。
私費を投じた個人の自然史博物館というのは当時としては画期的で、その物珍しい展示物の噂を聞きつけご訪問されたのでしょうね。
まさか平成の最後(※注)に上皇さまの足跡が見られるとは思いませんでした。
※訪問日は2019年4月15日。ギリ平成。
ずっと来てみたかった城下町の摩訶不思議なワンダーランド。
平日という事もあってか滞在時にお客さんは殆どおらず、その楽しくも少し怖い雰囲気にずいぶんと長い時間浸っていた気がします(笑)。
館内で唯一見かけた年配のご夫婦が帰り際、スタッフに「大変すばらしかったです」と興奮気味に語っていたのが印象的でした。
私が今まで訪れた珍スポットの中でも1、2を争うぐらいに感動した場所でした。
是非また来たいです。
完。
※兵庫、岡山、広島珍スポットラリーより記事を抜粋しております。
第6室「世界の野鳥類」
こちらは日本、世界問わず、各国の鳥類が一室に勢ぞろい。数えきれないほどの量です。
カナリヤやセキセイインコ、オウム等の飼い鳥がいるかと思えば、ツメバケイ、サイチョウ、ケツァール等の珍種も見られます。
中でもシロフクロウはココのお気に入りらしく、ガイドブックや外の看板などに頻繁に登場します。
ずらりと並ぶ各国のワシ、タカ類はどれも大きく羽を広げており、その巨大さが際立ちます。
本当にココの剥製たちは生き生きしていますね。まるで動物園にいるかのような迫力です。
展示室の隅にはこれまた味のある解説板が……、と思えば「ヒグマに襲われた人の腕」といったショッキングな白黒写真も(ホルマリン漬け標本?)。
第7室「北米大陸の動物」
先ほどのアジアコーナー同様、ここもガラス越しにジオラマが展開されているのですが、さすが北米、1体1体のサイズが大きい。体長3メートル越え、ヘラジカやアメリカバイソンの存在感が抜群。
後ろの岩にはシロイワヤギが立っています。
大変珍しいジャコウウシ親子の剥製
グリーンランドの極地に生息するウシの仲間。オスは発情期になると、体から「じゃ香」の香りを放ちます。現在、日本の動物園では見ることが出来ない動物です。
第8室 日本の野生動物と鳥類
ようやくお馴染みの動物たちが出てきましたね。
さすがにヒグマやエゾシカはこの館内では地味めか…(笑)。
ここら辺は全国の博物館でも見られる顔ぶれですが、やはり動物、鳥類の数の多さが違います。
ジオラマの枝一本一本に小さな解説が付けられているような感じで、とても全部は読んでいられません。
ここの一室だけでも小さな展示館一棟くらいの見ごたえがありますよ。
第10室「両生類・爬虫類」。
なぜかこの1室だけガラス戸で仕切りされており、ガラガラと開けて中へ入ってみると…。
うわぁ…。
鼻につく強烈なホルマリン臭が…(^_^;)。
どうやら奥にある巨大ガラス水槽から発している模様。
ズラリと並ぶウミガメにまずは圧倒されます。
独特な臭いに包まれながら室内をぐるり…。説明するまでもなく、この一室の顔ぶれも相当なもの。
アルダブラゾウガメ、ガラパゴスゾウガメ共に危急種(VU)。剥製なんてそう見られませんよ。
そして隣のガラスケースにはトカゲがズラリ…。この部屋、色々な意味で苦手な人が多そう…。
部屋のド真ん中にいるナイルワニ(全長5メートル)
ワニの剥製なんて初めて見ました。体重は220キロもあるそうです!
残念ながら触ることは出来ませんが、目の前でじっくり見ることができるのはこの博物館ならでは。
そして…この部屋のイチバンの見もの。
体長1.28mの巨大オオサンショウウオ!(右)
スゲェ顔!!! 目はドコ???(笑)
ホルマリンがなみなみと入った水槽に浸かっています。強烈な臭いはココの仕業でした(^_^;)。
世界最大の両生類で、一般的なサイズは70~80センチとのこと。国の天然記念物に指定されています。
ここに入っているのは種の中でもかなり大きい方で、推定年齢は116歳らしいです…。
なお、その他にも同種のオオサンショウウオが何匹か浸かっていますが、なんと魚をくわえたまま窒息死した標本もあります(^_^;)。
…水槽に近づいてじっくり観察してたら、刺激臭で頭が痛くなってきたので移動します(笑)。
オーストラリア周辺の動物
ヒクイドリ、オオフウチョウ、コクチョウ、カンガルー(これもスゴイ顔)など。
ずいぶんと発色の良いカモノハシだな~と思ったら、どうやらコレだけ館内で唯一の人口で製作されたレプリカなのだそうです。
第9室「極地周辺(北極・南極)の動物」
これまた大迫力!!
生々しい傷が波乱万丈の過去を感じされるミナミゾウアザラシのオスの剥製。体長5メートルもあり相当デカいです。
こんなのどうやって剥製にしたんだろ…と思ったり(笑)。横のアホウドリも相当レア。
そして向かいに対決するように配置されているのは体長3.5メートルのホッキョクグマ。
リアルなジオラマのおかげで実際にありそうな光景ですが、ミナミゾウアザラシは南極なので生息地は真逆。
「ここでしか見られない対決!」とふしぎ館も謳う、いわばオリジナルの対決場面なのでした。
…周囲のトドやオオカミなども威嚇姿勢になっていてドラマを感じます。
第9室「中南米の動物」
本物の熱帯雨林さながらに樹木が生い茂っており、そのあちこちに珍しい動物たちが。
ジャガーやピューマなどが目を引きますが、ナマケモノやレア(ダチョウの仲間)、コンドルの剥製はそう見られませんね。
アリクイとアルマジロ
第12室「西アジア・アフリカの動物」
階段を上り、最後に現れる3階の一室がここになります。
ジオラマの大きさ、中にいる動物の量ともに館内でも最大級で言葉を失うほど。その雰囲気は欧州やアメリカ郊外の自然博物館を彷彿とさせます(決して大げさではない)。
極めて珍しいインドゾウの子どもの剥製。
その前にいるのはライオンキ●グでおなじみのイボイノシシ。
ライオンなんてもはや驚かない…とスル―しがちですが、アフリカライオンとレアなインドライオンが仲良く並んでいます。
隣にはヌーやエランド、アンテロープなどの草食動物たちがズラリ。
草食動物たちはひときわ数が多いですが、首だけの剥製が壁に並ぶのも欧州チック。
この一室のコレクションは大半が英国人のコレクターから入手したものだと聞いて、妙に納得します。
なお、いずれの剥製も既に50年以上前に製作されたものだといいますが、その割にほとんど傷んでいないのに驚きです。
最後に…。館内に上皇さま訪問時の写真が。
昭和40年との事なので、まだ皇太子時代ですね~。
私費を投じた個人の自然史博物館というのは当時としては画期的で、その物珍しい展示物の噂を聞きつけご訪問されたのでしょうね。
まさか平成の最後(※注)に上皇さまの足跡が見られるとは思いませんでした。
※訪問日は2019年4月15日。ギリ平成。
ずっと来てみたかった城下町の摩訶不思議なワンダーランド。
平日という事もあってか滞在時にお客さんは殆どおらず、その楽しくも少し怖い雰囲気にずいぶんと長い時間浸っていた気がします(笑)。
館内で唯一見かけた年配のご夫婦が帰り際、スタッフに「大変すばらしかったです」と興奮気味に語っていたのが印象的でした。
私が今まで訪れた珍スポットの中でも1、2を争うぐらいに感動した場所でした。
是非また来たいです。
完。
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