(2020年訪問)
※青森ミステリー見聞録より記事を抜粋しております。
・JR五能線木造駅(青森県つがる市木造房松)
青森県つがる市内の「木造(きづくり)」地区。
少し古めの住宅や商店などが立ち並ぶ長閑な町並みだが、メイン通りの先に建つJR木造駅を見ると度肝を抜かれる。
誰もが一度は目にしたことがあるでろう、あの遮光器土偶の巨大オブジェが駅舎中央に張り付けられているのだ。その高さ17メートル。
閑散とした駅前の風景には不釣り合いなほどの存在感があり、壮観だ。
実はフィギュアを部屋に飾っているほど遮光器土偶が好きな私。細部までよく作り込まれたディテールにしばし見入ってしまう。
駅舎は1992年に建設。モチーフとなった遮光器土偶(縄文時代晩期ごろ)はここつがる市の亀ヶ岡遺跡(※)から1887年に出土したもので、国の重要文化財に指定。地元では「しゃこちゃん」の愛称で親しまれているのだそうだ。
※2021年7月、「北海道・北東北の縄文遺跡群」としてユネスコ世界文化遺産に登録。
そんな「しゃこちゃん」および亀ヶ岡遺跡をアピールしようと、この奇抜な駅舎が建てられたというわけだ。
なお、列車接近時にはスリット状になった目が光るというギミックがあったそうだが、現在は子供が怖がるからという理由で停止しているらしい(未確認)。
右足付近が駅舎の入り口になっており、内部は有人のきっぷ売り場と待合室になっている。
駅の訪問記念のスタンプが4種類あって充実しているのが嬉しい限りだ(もれなく土偶付き)。
観光案内所も併設されているようだが、残念ながらまだ時間が早いので開いていなかった。
駅構内の至る所に「しゃこちゃん」がいるので面白い。
誇らしげに掲げられた金色のプレートによると「東北の駅百選」にも選ばれた駅らしい。
……ちなみに遮光器土偶、不思議な眼鏡を掛けたその見た目から宇宙人説も唱えられているが、実際は目の誇大表現なのではないかとのこと。
構内の写真を撮っていると、ちょうどよく五所川原方面に向かう普通列車が到着した。
古びた気動車に、待合室にいた数人の地元利用者が乗り込んでゆく。
この風景だけを見ると、北のはずれの風情あるローカル駅といった趣だ。
さて、駅の隣には縄文テイストな公園もある。
右側の竪穴式住居ふうの立派な建物はなんと公衆トイレ。左側の小さな建物は物置かと思いきや、石造りのベンチが置かれた休憩スペースだった。
(左)「木造ふれあいプラザ」と書かれた、こちらも竪穴式住居風の建物。公民館的な施設だろうか?
(右)駅前通りでひときわ目立つ年季の入った建物。歯科医院のようだが、現在も経営されているのだろうか?
駅周辺を散策してみると、やはり至る所に「シャコちゃん」。町内の掲示板やマンホールにまで。
ちなみに、土偶が出土した亀ヶ岡遺跡は「シャコちゃん広場」の愛称が付けられている。
肝心の土偶本体はというと、東京の国立博物館に収蔵されており、市内には縄文住居展示資料館「カルコ」があるが、展示の土偶は残念ながらレプリカ。
駅からは少し距離もあるので、申し訳ないが今回の訪問はパスした。
完。
※青森ミステリー見聞録より記事を抜粋しております。
・JR五能線木造駅(青森県つがる市木造房松)
青森県つがる市内の「木造(きづくり)」地区。
少し古めの住宅や商店などが立ち並ぶ長閑な町並みだが、メイン通りの先に建つJR木造駅を見ると度肝を抜かれる。
誰もが一度は目にしたことがあるでろう、あの遮光器土偶の巨大オブジェが駅舎中央に張り付けられているのだ。その高さ17メートル。
閑散とした駅前の風景には不釣り合いなほどの存在感があり、壮観だ。
実はフィギュアを部屋に飾っているほど遮光器土偶が好きな私。細部までよく作り込まれたディテールにしばし見入ってしまう。
駅舎は1992年に建設。モチーフとなった遮光器土偶(縄文時代晩期ごろ)はここつがる市の亀ヶ岡遺跡(※)から1887年に出土したもので、国の重要文化財に指定。地元では「しゃこちゃん」の愛称で親しまれているのだそうだ。
※2021年7月、「北海道・北東北の縄文遺跡群」としてユネスコ世界文化遺産に登録。
そんな「しゃこちゃん」および亀ヶ岡遺跡をアピールしようと、この奇抜な駅舎が建てられたというわけだ。
なお、列車接近時にはスリット状になった目が光るというギミックがあったそうだが、現在は子供が怖がるからという理由で停止しているらしい(未確認)。
右足付近が駅舎の入り口になっており、内部は有人のきっぷ売り場と待合室になっている。
駅の訪問記念のスタンプが4種類あって充実しているのが嬉しい限りだ(もれなく土偶付き)。
観光案内所も併設されているようだが、残念ながらまだ時間が早いので開いていなかった。
駅構内の至る所に「しゃこちゃん」がいるので面白い。
誇らしげに掲げられた金色のプレートによると「東北の駅百選」にも選ばれた駅らしい。
……ちなみに遮光器土偶、不思議な眼鏡を掛けたその見た目から宇宙人説も唱えられているが、実際は目の誇大表現なのではないかとのこと。
構内の写真を撮っていると、ちょうどよく五所川原方面に向かう普通列車が到着した。
古びた気動車に、待合室にいた数人の地元利用者が乗り込んでゆく。
この風景だけを見ると、北のはずれの風情あるローカル駅といった趣だ。
さて、駅の隣には縄文テイストな公園もある。
右側の竪穴式住居ふうの立派な建物はなんと公衆トイレ。左側の小さな建物は物置かと思いきや、石造りのベンチが置かれた休憩スペースだった。
(左)「木造ふれあいプラザ」と書かれた、こちらも竪穴式住居風の建物。公民館的な施設だろうか?
(右)駅前通りでひときわ目立つ年季の入った建物。歯科医院のようだが、現在も経営されているのだろうか?
駅周辺を散策してみると、やはり至る所に「シャコちゃん」。町内の掲示板やマンホールにまで。
ちなみに、土偶が出土した亀ヶ岡遺跡は「シャコちゃん広場」の愛称が付けられている。
肝心の土偶本体はというと、東京の国立博物館に収蔵されており、市内には縄文住居展示資料館「カルコ」があるが、展示の土偶は残念ながらレプリカ。
駅からは少し距離もあるので、申し訳ないが今回の訪問はパスした。
完。
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