ハイスピード

この間、今年のM-1グランプリの決勝をテレビでやっていました。僕は気持ち的には笑い飯を応援してナイツがくるんやないかと考えていました。
そして僕の予想はまったく当たらず、NON STYLEというコンビが1000万円持っていきよったわけです。何でも彼らは神戸の三宮駅らへんで路上ライブなんかもやったりして腕を磨いてきたそうで、非常に好感が持てました。第一ラウンドのネタを聞いていてもテンポ、リズムの良さで周りを引っ張り込むというか、巻き込んでいく力というか勢いというかを感じさせてくれました。
それはやっぱし彼らのテンポが一番大きな要因なんやろうなぁ、と感じました。本当に気持ちよいぐらいポンポンポンポン次から次に話が進んでいきのんですわねぇ。M-1というのは漫才の最前線で、今後の漫才の方向性を示していくもんでもあるのだろうと考えています。そうすると、今後の漫才のテンポはますます加速していくのかもわかりません。
現在、30歳半ばのオッサンである僕は今のところNON STYLEのスピードについていっておもしろいと感じることができています。例えば15年たって50歳代になったときに、15年分のテンポの加速と僕の老化を考えると将来、僕はM-1で笑えなくなるかもしれん、とちょっと心配です。