中小企業のES=人間性尊重経営のパイオニア/有限会社人事・労務 ES組織開発・人事制度改革ブログ

社員の幸せ、職場の幸せを基準に経営を、社風を変えたいと本気で思っている社長さん・人事担当者の方へのエールをあなたへ!

人的、社会的関係資本から自然関係資本へ ~よみがえれ浅草田んぼプロジェクト~

2022-03-31 11:04:30 | 地域貢献

いよいよ第三回よみがえれ浅草田んぼプロジェクトが秋葉神社さんを舞台に4月2日から始まります。

まずは土づくり。

903シティファーム推進協議会のメンバーと地域のご家族とともに自然にふれあい、農のある新しい習慣を一緒になって推進します。
半分以上がリピーターの皆さん。

ボランティアメンバーも増え活動への皆さんの農と食を通した共感の輪が広がっていく。

お金中心で社会が動いていくあり方から自然そのものが駆動となって社会が動いていく要素を社会に職場に取り戻していく。

考えて見れば江戸時代そして明治の初期までは社会は100パーセント太陽や自然のサイクルでまわっていた。

 

今年度の私達のテーマは、
新しい自分に還る道

そんなことを感じる場を今年度の
よみがえれ浅草田んぼプロジェクトは年間を通してデザインしていければと思います。

 

私達の日常に身体にどんな変化がおきるのかを皆で感じ共有していきたいと思います。

(写真は、昨年の活動より)


大手スーパー進出とつながりの経済

2022-03-28 10:59:03 | 地域貢献

大手スーパー進出とつながりの経済 その①

3月10日、田心カフェがオープンから一年半最大のピンチです。
田心カフェすぐ近くにスーパーが出来、ここ最近の快進撃がピタッと止まる。
弊団体のようにボランティアでやってるまちの八百屋でもまちにスーパーが進出してきただけで大打撃。まちの八百屋を経営をしていくのは難しいなあと痛感。

弊団体のネーミングの原点の数字903を再度執行部と確認。
大型スーパーと対抗するのでなく(まあ象とアリほどの違いがあるが)共存していく。
大きな市場経済の流れとは違うもう一つのヒューマンサイズの経済をつくっていこう!
90分圏内の野菜で3割の共感による経済をつくりだすの私達の活動のあり方をしっかり見つめ実践して行こうと。

単なるピンチに終わらせるのでなく本当にこの街に私達の店は必要なのか?
今回の件が、私達の存在意義をメンバー皆で問い直す大切な機会になれば良いと思う。

 

大手スーパー進出とつながりの経済 その②

あれから半月経ち、スーパーが近隣に進出して危機的な状況になった田心カフェ。
皆で臨時会議を開きました。

スーパーと対抗するのでなく浅草の地域の方には美味しい野菜だけでなく肉も惣菜も一度に買えるのは便利。ならば私達は、更に地域の方々が近隣のスーパーと一緒になってより地域の方々が買い物を楽しみ、豊かな機会を提供するためにはどうすれば良いのかとボランティアメンバーで対話を重ねる!

田心カフェの野菜たち、少々高いが
エネルギーが違う!
鮮度が違う!
真面目な農家さんたちの姿勢が違う。

そんな野菜を見ながらそこから湧き上がってきたストーリーは、
週一度エネルギーあふれる田心野菜はいかがですか?

頑張った私の身体へご褒美を!

ボランティアメンバー即行動。
今まで販売していても表現出来てなかった自然農法コーナーをしっかり形にしようと土で額を作り心を込め色にも思いを込めて看板を。

うちの農家さん達、お金じゃなく良い意味で頑固。
みな職人、田心カフェまで遠方なのにわざわざ足を店まで運び店頭を見に来てここで売りたいとならないと卸さない。
他の農家さんは遠方でも売ってるがうちは郵送して鮮度が落ちると本来の野菜の美味しさをお客さんに届けられないから売らないと頑固な農家さん。
そんな農家さんたちを表現しようとブラックボードを変更。

そして手書きのレシピ。
常連さんたちの顔を浮かべながらあの人に食べてほしい、あのアレルギーで悩んでるあの子の為の料理レシピをと心を込めて栄養士のメンバーがつくったレシピ集。

ありがたいなあ。
田心カフェは皆さんボランティアで運営。

働くは芸術。

徐々にお陰様で売上が戻って来ています。
更に、メンバーの結束も高まり次なるドラマが生まる予感。なぜか大変な時期なのにメンバーの顔に悲壮感はなく皆が明るい。感謝!


第16回しまうまラジオ―”共感”でめぐる、サステナブルな生き方と経営のカタチ

2022-03-10 21:13:25 | 組織開発・社風改革

こんにちは。有限会社人事・労務 パートナー行政書士の矢尾板です。

 

3月22日(火)放送の第16回目の下町しまうまラジオに向けて、素敵なスタジオへ場所を移し、収録を行いました。

今回のゲストは、

旧くからお世話になっており、SDGsに取り組む地域企業の筆頭にあげられる、横浜市戸塚区に本社を構える、株式会社大川印刷の大川社長、

そして、弊社ウェルファイアカデミーにも登壇頂いた、プライベートベーシックインカム アンバサダーの小暮ほの香さん。

 

「環境」に関する正しい情報の収集・発信がこの場でできて、社会課題の解決に関心がある方がここに集い色々な情報交換やディスカッションができる、コミュニティの場となることを願い、3月1日にオープンした大川印刷さんの場、社会課題解決型スタジオ「with GREEN PRINTING」にて、

”共感”でめぐる、サステナブルな生き方と経営のカタチ」をテーマにお送りします。

お話の中で見えてきた、お二人に通ずる「死」に向き合う経験。

その死と向き合う中で、周囲から受け取った愛(大川社長の温かく受け容れてくれた黒人との出会いそしてプライベートベーシックインカムを応援してくださる身近な方の存在)、それと同時に感じた、今の社会構造への疑念が、お二人を突き動かしている。

SDGsは、浸透でなく共感。

本業を通じて、社会課題を解決するしていく。

ソーシャルプリンティングカンパニー、を企業のパーパスと掲げる、大川印刷さん。

 

地域や社会に必要とされる、”人”と”企業”になる取り組みをしていくことによって、

地域や社会の幸せ感もアップしていき、

人のお役にたち、必要とされることによって、職員一人ひとりの幸せ感もアップしていく。

 

浸透ではない、共感・共有。

社員一人ひとりにパーパスを問いながら、共感・共有の現場での対話の場を重ねていく。

このたび横浜営業所・スタジオで対応くださった社員の皆さん一人ひとりの、イキイキとしたはたらく姿が、

大川社長がおっしゃる、個と企業と地域、幸せの循環を生み出す経営のカタチを、体現されていました。

”この場を存続させなければならない”と言った”ねばならない”のエネルギーから動き出さなくても、この場を残したいと思う人が増えれば、自然と場は存続していくと思うんです。

そうお話される、大川印刷さんと地域を一にする横浜市戸塚区で、ギフトエコノミーでめぐるリアルなコミュニティ作りに取り組んでいる、小暮さん。

このコミュニティも、Teal組織のような変容を遂げてきたという。

 

2035年、ブロックチェーンで信頼・共感で資産が集まる、「お金」と「はたらく」の在り方が変わる。

 

そんな時代の先駆けとも言える、小暮さんへの共感から仲間たちが立ち上げた、小暮さんのプライベートベーシックインカムPJ。「お金」と「はたらく」が対とならない生き方・働き方の社会実験を、楽しんでいる。

2035年、「はたらく」はどう変化していくと思いますか?

 

お金のために、はたらく時代は終わる。

生きること・自己表現としての、はたらく。

 

この”自己”は、他者との繋がりからしか、感じることはできない。

 

リアルな手触り感ある語り合いの場を通して、互いの異なりを認め、自分の役割(はたらき)、チームの役割(はたらき)が生まれてくる。実存でつながる。

 

”共感”でめぐる、サステナブルな生き方と経営のカタチ

 

真に、多様性を活かした個と組織のカタチを、改めて学ぶ貴重な機会を頂きました。

 

 

今回の「だいすけ!えりな! 聞いてガッテン!下町しまうまラジオ」放送は【3月22日(火)14時~】を予定しています!

どこからでもアクセスできるので、ぜひのぞいてみてください。


対話を通じて他者と自己の理解から見つめる自分らしい幸せ~発酵型TERAKOYA読書会シリーズⅧより

2022-03-09 16:43:21 | 組織開発・社風改革

今回は新井和宏さんの著書「幸せな人は『お金』と『働く』を知っている」の読書会の最終回になります。5章「あなたらしい幸せの見つけ方」6章「社会を形作るもの全てに感謝を」の内容について、有限会社人事・労務 代表取締役の矢萩大輔さんにお話頂きました。

人それぞれ幸せのかたちは違ってきますが、一体どうしたら「自分の人生における幸せ」を見つけられるのでしょうか。

仕事上や日々の生活の中で、自分のやりたい事が誰かと衝突したり、その環境のルールと合わない時があると思います。ドイツの哲学者のゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲルは、そういった時はお互いの想いをしっかりと聞き、調整していく事が大切になると言っています。対話を通して、他者理解する事が結果的に自己理解に繋がり、自己理解は「自分らしい幸せ」を見つける事に繋がります。

また、矢萩さんは会議が進まない、トラブルが絶えない職場は土台がもろい事が原因と考えています。まず挨拶や情報交換・関係作りなどの「会話」がベースとなり、その上に感情や考え方、価値観の交換などの「対話」があり、その土台がしっかりとできているから選択や決定、結論・解決などの「議論」が成り立つ仕組みになります。

ここで「言葉を通じて相手『想い』をきちんと受け取りあう関係を作り育てること」が重要だと矢萩さんは話しており、そういった想いを受け取り合う関係のことを「対話関係」と呼んでいます。

この話を聞いて、人との対話というところに焦点を当てると、職場に関わらず私生活での対話も重要となってくると私は感じました。私は現在、「多拠点居住地」という賃貸契約プランで全国どこでも定額で住めるというライフスタイルをおくっています。

初めは単に“様々なところに住みたい”という理由で始めましたが、実際に体験してみるとそれ以外の素敵な要素を知ることができました。それは、「人と人との交流の場」です。似たような価値観を持った人たちのシェアハウスという感じでイメージして貰えばわかりやすいかもしれません。釣りの人気スポットの近くの拠点に滞在しテレワークの合間に釣りを楽しむ人。定年退職後に一人旅を楽しむ人。全国をキャンピングカーで周りながらアンテナの回収事業をしている夫婦。様々な人が集まり、毎晩毎晩メンバーが入れ変わる中、その日の出会いに感謝して夕食をみんなで囲みました。

ここでの会話は、「何故、多拠点居住を始めたのか」「どんな仕事をしているのか」「これからどう生きたいのか」などの内容が飛び交う事が多いです。よくある一般的な“飲み会”の会話の内容とは全く違うところにとても魅力を感じています。矢萩さんが言っていた“会話”の次の段階、“対話”が生まれる場なのです。比較的前向きな話が多く、その場にいるメンバーが応援してくれたり、アドバイスし合うような話が飛び交います。

例えるならば、旅行先や新しい環境に行った時に、心がリセットされて前向きになれるようなそんな感覚で人と交流ができる場所なのです。

また、完全なシェアハウスのように長期的に住み込む事がないため、メンバーが日々入れ替わることで、毎回対話になりやすいというところもポイントとなると思います。

 

仕事の場での対話はとても重要になりますが、仕事以外の場面でも自分でそういった環境を作ることはできます。このような対話が日常的に行われていたら、「自分の中の幸せ」気づき人生の歩み方も少しずつ変わってくるのではないでしょうか。

今回は著書「幸せな人は『お金』と『働く』を知っている」を全3回を通して読み深めてきました。「働く」と「幸せ」の関係性やそもそも「幸せとは何か」という原点に返り考えてみることで、本当に大切にしていかなければいけない事などが見えてきました。生きている上でいつの間にか偏った考えになってしまいそうですが、「幸せに生きるためのヒント」を知ることができました。今後も今回の内容を時々振り返り、自分の生き方と照らし合わせていきたいと思います。


一般社団法人ロード1様にて「職場のハラスメント対策」をテーマにお話をさせていただきました。

2022-03-01 11:55:51 | 組織開発・社風改革

皆さん、こんにちは。荒木です。

真冬の寒さが続いていましたが、一転して日中の陽射しは暖かく季節は確実に歩みを進めているのを感じます。そんな2月24日の午後、ロードサービスの事業者様向けに、一般社団法人ロード1様主催の “職場のハラスメント対策”をテーマとしたオンラインセミナーにて、髙橋と荒木が講師を務めさせていただきました。

ハラスメントというのは、「悩ますこと、困らせること」を意味する英単語です。国は、労働施策総合推進法(通称、パワハラ防止法)でパワーハラスメントを防止する措置をとるようにと、事業主に義務を課しています。正確には、これまで中小企業は「パワハラ防止の努力をしてください」と言われていたところ、この4月からはこれが義務化されることになります。会社が従業員の人間性を尊重しつつ、従業員に良好な職場環境を用意するためには、最低であっても法が定める基準をクリアする程度のパワハラ防止措置をとる必要があって、それさえクリアできないのであれば、助言、指導、勧告、企業名公表という行政指導を受けることになるわけです。

ところで、一口に“パワハラ”といっても、これは刑法の犯罪行為レベルから企業秩序レベルまでさまざまなハラスメント行為を総称する言葉として用いられています。ではパワハラ防止法の対象は何か、というと、労働行政法令レベルのパワハラ行為です。国は雇用の安定と労働生産性の向上を目的に掲げ、その達成のために事業主にハラスメント防止措置義務を課し、従わないのであれば行政指導をします。行政指導をする以上、どういった行為がパワハラとなるのかを明らかにしないと困るから、パワハラ防止法やパワハラ指針、パワハラ通達によって該当するパワハラ行為を定めているわけです。パワハラを、刑法や民法や、企業秩序レベルの問題行動とは異なる視点からとらえているとも言えます。このように考えると、一口にパワハラ行為と言っても実は異なるレベル感があって、まずは会社での就業環境が乱されて困るというレベルがあり、その延長線上に、行政指導が入るレベル、民事裁判のレベル、刑法上の犯罪レベル、という構造が見えてきます。となると、職場のハラスメント問題を考える第一歩は、会社が自らの会社の秩序を維持する力を発揮させて、行政指導の水準をはるかにクリアするようなルール作りと体制づくりをしっかりと行っていくことだと思います。

職場のハラスメント防止対策が目指すのは、経営者が従業員ひとりひとりの人間性を尊重しているからこそ、ハラスメントを受けていると感じる者が一人もいない職場をつくること。従業員が人知れず悩み、場合によっては法的措置に訴え、辞めていく職場ではなくて、従業員から選ばれる職場をつくることです。そのためには、経営者は日頃から、職場の見えないメンタルヘルス状況を見える化するような対策をとって、健康経営を意識することが大事です。さらに、組織開発の視点に立って、職場内の見えない関係性を見える化する努力をしながら職場の人と人との関係性に働きかけて、対話のある職場文化をつくりだしていくことが大事になってくると思います。

間もなく、規模を問わず全ての企業がパワハラ防止措置を講ずる義務を負うことになります。経営者の皆さまにおかれましては、就業規則を整備し、社内におけるパワハラ防止を周知し啓発し、相談窓口を設置し、万が一パワハラ事案が起こってしまった場合の適切な対応体制を整えてください。そしてこれらのパワハラ防止対策を、義務違反による行政指導や民事裁判で訴えられることを恐れてのものではなくて、ES経営(人間性尊重経営)の一環として行っていただきたいと願います。対話のある職場づくりを行っていく延長線上に、ハラスメントのない職場が現れるのです。

 

さて、青空が眩しかった本日、セミナーを終えて携帯電話のマナーモードを解除したときに飛び込んできたのが、ロシアによるウクライナ侵攻のニュースでした。国連安保理常任理事国のロシアがウクライナに軍事侵攻…主権国家の主権が力によって侵される現実が、今、この間にも起きているなんて。数時間前とは異なる世界の在りようが現れたことを私はどうとらえればよいのだろうと、CNNが映し出す映像の前にぺたんと座り込んで絶句しているところであります。