中小企業のES=人間性尊重経営のパイオニア/有限会社人事・労務 ES組織開発・人事制度改革ブログ

社員の幸せ、職場の幸せを基準に経営を、社風を変えたいと本気で思っている社長さん・人事担当者の方へのエールをあなたへ!

自然農法を通して私たちが伝えていきたいこと〜Earth Day Tokyo 2022

2022-04-20 20:00:00 | 地域貢献

皆さん、こんにちは!有限会社人事・労務の志村です。

先日4月16日(土)17日(日)、ワーカーズさんのご縁で、903シティファーム推進協議会が「Earth Day Tokyo 2022」に出店致しました!

 

せっかくの素敵な機会!

コミュニティを実践する仲間である、ウェルファイアカデミー卒業生にお声掛けして、

「あやせのえんがわ」の森川さん

「Share Re Green」の瀬戸山さん

と共に『ウェルファイな森』として共同出展。

私たち903シティファーム推進協議会のコンセプトは、「農と食を通して、90分圏内にもう一つの居場所を持ち、3割程度のお金に依存しない自律した生き方を体現する」です。

お金中心の社会から、つながりがめぐる社会の実践。



田心カフェでは、土づくりからこだわり、自然農法や固定種栽培をされているお野菜を販売しました。

農家さんの思いや、私たち903の思いや活動に共感して、お野菜を手に取ってくださる方が大変多かったと感じています。


自然農法に興味を持つ方が私たちに声を掛けてくださり、農業を通して多様な生物が暮らしやすい持続的な社会を醸成していく取り組みを色々と教えてくださったり、若い方々も予想以上に関心を持つ方がたくさんおり、様々な交流が生まれました。

 

今後は、自然農法や自然栽培の野菜を仕入れるだけではなく、実際に学びながら田心ファームで実践していこうと考えています!

循環畑の吉原さんとのご縁から自然農法の中でも「菌ちゃん農法」という農法があると知りました。

菌ちゃん農法とは、

森の生態系のように、落ち葉や木の枝や、枯れた草木などが土に戻り、微生物の力を活用して植物が育つ。そんな自然の循環に沿って育てる方法です。

畑では発酵させた生ごみまたは雑草と発酵を促す微生物たちを一緒に投入し、畝に雑草マルチをかけて、外部から雑菌が入りにくい状態にします。

すると、土壌全体が発酵の方向に働くようになり、土着の菌たちが一緒になって生ごみを発酵分解し、様々な有用な成分を作りだしていきます。そうなると、土はますます完全な発酵状態に近づき、野菜は化学肥料なしに、青々と育ち、病気も虫の害も少なくなり、元気で美味しく育ちます。

 

管理された畑とは違い雑草も野菜も皆が共生する。

雑草か野菜かを分けているのは人間のモノサシで決めていることで、本来は共生しお互いの良さを引き出し、ダメなところを補いながら暮らしています。

現代のような個で力を持ち、効率性即金性を重視した分断を生む関係性ではなく、お互い複雑に関わり合いながら、おかげさまの関係性を土と腸の関係から学びます。

これは私たちが目指しているコミュニティの在り方そのもので、一人では出来ないことを実現していくために、自分の弱みをみせ、そこを補ってもらったり、逆に相手の苦手な部分を、自分の得意でフォローする。

そんなお互い共生し合う生命体のような組織をつくる実践をしています。

 

仲間との活動を通して、人と繋がりを持つことの温かさや、自分の能力や人間性の成長を実感し、本来のはたらく豊かさを感じることができる。

私たちは「菌ちゃん農法」を通して、一人一人が主体的に行動し、自律した働き方を体現するようなコミュニティに成長して行ければと考えています。

 

▼ぜひ少しでもご興味があればホームページを覗いてみてください。

https://hatarakuba.com/903cityfarm/



※参考文献:

吉原史郎さんの循環畑の考え方

『ソース・プリンシプル理解の大前提【その4】!ティール組織実践で重要な概念を理解しよう』

https://nol-blog.com/sourceprinciples_4/

NPO法人大地といのちの会・菌ちゃんふぁーむ 吉田俊道さんの資料

https://www.town.matsukawa.lg.jp/material/files/group/6/danryuukouzou.pdf

NPO法人大地といのちの会・菌ちゃんふぁーむ 吉田俊道さんのYouTube動画

https://www.youtube.com/channel/UCB4l2ruSdpcNVRA8BvmP9uw

『腸と森の「土」を育てる~微生物が健康にする人と環境~』 桐村里紗、光文社新書

『完全版 生ごみ先生が教える「元気野菜づくり」超入門』吉田俊道、東洋経済新報社


Vol.2 「新しい自分に還る道」-未来のはたらくを考えるフューチャーセンターとして

2022-04-05 14:05:54 | 組織開発・社風改革

皆さん、こんにちは。ESコンサルタントの金野です。

先日、弊社併設で「地域を舞台にはたらく力を増やす」をテーマに活動している日本ES開発協会にて、「春のてらこや」を開催し、第二部は、いつもお力をいただいている企業・団体の方々と懇親を深めながら、わたしたちのコロナ禍の二年をふりかえる活動報告の場とさせていただきました。

第一部の様子はこちらから>>
「Vol.1 場の源にあるおもいが人を介して地域をめぐる-洞春寺・深野住職のお話から」

今回、この「春のてらこや」開催が決まってから学生メンバーを中心に準備を進めてきたパフォーマンスのテーマは、「新しい自分に還る道」。これは、「日光街道太陽のもとのてらこや」開催前日に、運営メンバーで取り組んだワークで生まれた言葉でもありました。

学生を中心とした運営メンバーは、オンライン授業が続き、サークル活動などリアルなコミュニケーションがほとんど持てない中で、それぞれが一歩を踏み出してJES活動に参画してくれたわけですが、それ故に、”答えがない中で、ありたい未来を想像しながら形にしていく難しさ”を体感する機会ともなりました。

共に体を動かし準備する時間の生み出しかたや、参加する多様な方たちに良い体験の場を提供するためのカリキュラムの組み方など、時に議論し、時に涙を流しながら、準備を進めてきたのでした。

そのような行程をふりかえりながら、日光街道沿いで”心に感じる景色”を切り取ったビジュアルカードを手に取り、「自分がどのようなおもいでJES活動を進めるか」を問いかけながらまとめていく中で見えてきた言葉が、「新しい自分に還る道」でした。

 

一歩を踏み出し、日光街道という一本道を前に進んで行けば、当然ながら、もとの場所に戻ることはありません。その先のゴール、宿場町に向けて歩みを進めるのみです。しかし、その行程で、共に歩く他者との関わりを通して、感情をあらわにしたり、普段は出さない表情を見せてしまったり、気を遣いすぎたり、あるいは気遣いが及ばなかったりと、さまざまな自分の一面が見えてきます。

これは、”はたらく”という行程においても同様です。

多様な他者とのつながりにもまれることで、それまで見えていなかった一面が表われ、自己認識が深まり、自身の持ち味としてより磨かれてゆくのです。

”道”を歩むことを通して”新たな自分”を知り、その変容が周りにも作用するという好循環が起きる。そのような活動の行程をふりかえりながら、それぞれのおもいを込めたパフォーマンスを、歌・踊り、そして書、という三点から表現させていただきました。

今回集まってくださった方々は、まさに「地域を舞台にワクワクはたらくカッコよい大人」。

そのような大人たちが集まり、未来思考で”これから”を語る場は、久々にリアルで交流する喜びも重なって、エネルギーにあふれるひとときとなりました。

このような場が、それぞれの道を前進していくセキュアベース(心の安全基地)として機能することで、”新しい自分に還る”好循環が起きてくる。そのような”はたらく”の未来を考えるフューチャーセンターとして、今年もJESは多様なメンバーと共に活動をつくりあげていきたいと思います。

 


◎「あおぞら図書館」について◎

こちらのURLをクリックいただくか、https://miro.com/app/board/uXjVOZlr1Oc=/?invite_link_id=871573752361

下記QRコードを読み込んでいただくと、Webサイト(miro)が開きます。

オンライン上の空き地にスペースを創っていく感覚で「図書館」や遊び場を設け、お互いに、おすすめの本を紹介したり感想を共有したりする場です。

「はたらくワクワクの根っこを育む」場として、おとなもこどもも匿名で立ち寄れる共有地にしていければと考えておりますので、ぜひお時間ある時にご覧いただければと思います。


Vol.1 場の源にあるおもいが人を介して地域をめぐる-洞春寺・深野住職のお話から

2022-04-04 19:24:17 | 組織開発・社風改革

皆さん、こんにちは。ESコンサルタントの金野です。

先日、弊社併設で「地域を舞台にはたらく力を増やす」をテーマに活動している日本ES開発協会にて、「春のてらこや」を開催しました。

会場は、いいオフィス上野。台東区に本社を構えるWEB制作会社LIGさんが手がけるシェアスペースです。2年ぶりのリアル開催となりましたが、オンライン参加の方々も含め50名を越える皆さまと春の晴れやかな時間を共にすることができました。

ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。

第一部は、洞春寺・深野住職にお話をしていただきました。

わたしが山口県にある洞春寺さんの存在を知ったのは、お寺のTwitterがきっかけでした。その後、戌年のお正月の新聞で、お寺の住職犬・マルさんが取り上げられている記事を読み、一方的なおもいでFacebookを申請。ご縁は不思議なもので、その翌月に山口へ立ち寄る機会が生まれ、初めて洞春寺さんを訪問させていただいたのでした。

その時深野住職からは、お寺がもつ歴史やさまざまな由緒あるものをご説明いただくと共に、深野住職が理事長を務める併設の児童養護施設における考えもお伺いし、以来、気持ちは(勝手に)応援団としてご縁を深めさせていただき、今回のお声がけとなりました。

 

基調講演では、深野住職が洞春寺にいらしてからの歩みとこころみの数々、そしてそこから生じた変化などをスライドと共にお伝えいただきました。

深野住職曰く、お寺の住職になるにあたり、”先ず3年は庭木をいじるな”という口伝があると言います。最初はまず、それまでの型を踏襲し、徐々になじんで周りとの関係性が生まれてきたら、変えるべきところを変えて行けば良い、という教えです。

この口伝に沿って行動を起こしていった深野住職のお話は、まさにコミュニティ経営のあり方を体現したものであると感じました。

お寺という場を担う中での身近なところで、ターミナルケアの問題や医療・介護の問題に関わる形になり、生と死と向き合う場所だからこそ観える視野において課題意識が深まり、地域からの関心の高まりや周りとの関係性の構築と共に”動かざるを得ないおもい”が止まなくなる。

そこで、客観性を保てるお隣の施設を基点におもいを形にしてこころみを興しているうちに、地域コミュニティが育まれていく。

その循環の中に、施設の職員さんたちが混ざり合って、組織の変容も促されていく。

そしてその循環の輪が、自然と地域全体に広がっていく。

そのような絵が、深野住職のお話を伺いながら、浮かび上がってきました。

洞春寺さんは、山口のまちから地続きでお寺やお隣の施設が存在しており、ナカとソトとの境目がゆるやかです。

そして、マル住職やヤギのような動物たちがソトとナカをつなげる媒介役になり、落語会などの多様な場がつくられることによって、ソトから人が往来し、深野住職やおばさま・陶芸家などそこで暮らしている人達との豊かな交流が生まれています。

このありようが、わたしたちが思い描くコミュニティ型組織・コミュニティ経営のあり方と非常に重なるなと感じています。

コミュニティ経営とは、事業と活動の両面をまわしながらソーシャルキャピタルを豊かに生み出す組織体をさします(弊社新刊『コミュニティ経営のすすめ』より)。事業も活動も、つい「いかに価値を生み出すか」「いかに価値を表現していくか」という目に見えるところに意識が向きがちですが、表舞台では見えない、まさに土壌において、カチコチなものをどれだけ耕し、良いコンディションを保つためにどんな働きを作用させるのか、といったところに力点を置いて日々取り組んでいくことが大事なんじゃないか、と思うのです。

つながりの基点となる存在が硬直した状態だと、周りも硬直し、ひずみや割れ目が生じがちです。しかし、洞春寺さんやそこにいらっしゃる深野住職の姿を拝見すると、起きる物事との向き合い方がまさに自然(じねん)で、その姿があるからこそ、地域の居場所としてのお寺から多層的なつながりが生まれているのだろうと感じました。

そして、わたしが山口に行った時に感じた居心地の良さや愛着心は、洞春寺という源にあるおもいと、その継承を担う深野住職のおもいが水脈となって地域社会を巡っていくなかで起こるエネルギーのここちよさ、とも言えるのではないかと思います。

これは、日光街道を歩く中でも感じることと同様かもしれません。

まちには、お寺やお店のような基点となる存在があり、川辺や大木など自然物も、基点たる存在になります。それらの存在を行き来する人の流れができて、みちがつくられる。みちの往来がなされると、情報や価値が行き交い、それらが集まって新たな場やコミュニティが生まれる。

日光街道を歩くたびに、土地に刻まれた歴史の上にそのようなコミュニティが多層的に重なり、往来するヒトにとって居心地が良く愛着あるまちが形成されていると感じるのですが、今回の深野住職のお話を聴きながら、山口のまちにも同様の通じるものを感じたのでした。



Vol.2へ続く >> 「新しい自分に還る道」-未来のはたらくを考えるフューチャーセンターとして

 


◎「あおぞら図書館」について◎

こちらのURLをクリックいただくか、https://miro.com/app/board/uXjVOZlr1Oc=/?invite_link_id=871573752361

下記QRコードを読み込んでいただくと、Webサイト(miro)が開きます。

オンライン上の空き地にスペースを創っていく感覚で「図書館」や遊び場を設け、お互いに、おすすめの本を紹介したり感想を共有したりする場です。

「はたらくワクワクの根っこを育む」場として、おとなもこどもも匿名で立ち寄れる共有地にしていければと考えておりますので、ぜひお時間ある時にご覧いただければと思います。