弊社が出演している毎月放送中の地域ラジオ「鳥越アズーリFM」のラジオ収録ということで、「繋がりを大切にした経営から学ぶ、地域での在り方」をテーマに、
有限会社おづつみ園 代表取締役社長 尾堤 宏さんにお話を伺いました。
"お茶を楽しみ、夢を伝える"をコンセプトに、
明治初年以来、昔ながらの伝統工法と有機肥料にこだわり続け、「色よし味よし香りよし」のお茶を提供する、埼玉県春日部市にある老舗お茶屋さん。
また、お茶の販売にとどまらず、「カフェ はなあゆ」や、お茶とコッペパンのお店「tePle(テプレ)」を経営、さらには春日部のお隣の宮代町で、ヨーグルトのお店「Mヨーグルト」を新たにオープン。
地域に向けて先進的な取り組みを展開し、ここ数年、さらに勢力的に動かれているおづつみ園さんですが、その始まりは、尾堤社長の曽祖父がお茶の木を植えていたことにさかのぼります。
その後、(尾堤社長の)お祖父様が生育が早く、すぐに利益が出る"お茶"に目をつけ、お茶の生産を展開。
代を引き継ぎながら、お客さんに直接お茶を販売する小売業への転身、月1回の割引制度を設ける等、着実に地域の認知度を高めていきます。
しかし、尾堤社長自身は、一過性である割引制度ではなく、つながりを大切にした新しい何かをやりたいという想いがありました。
そんな中、「カフェをやらないか?」との打診が。
初めは、カフェが好きではなく乗り気ではなかったと言います。
しかし、「お茶だけを売るのではなく、お茶を飲む空間と時間を売ろう」
そんな想いに突き動かされ、カフェやパンのお店を展開することになったのです。
その場所で提供されるお食事は、尾堤社長自身がプロの方に弟子入りして技術を習得したり、外装から店内までこだわり抜かれた空間が広がっていたりと、「やるからには一流のものを」という、尾堤社長のエネルギーとプロ意識が伝わってきます。
尾堤社長が心がけていることは、地域にとって"よそ者"でいるということ。
社長曰く、そのまちを変えるのは「よそ者・若者・馬鹿者」であり、同質化し変化がなくなってしまわないよう、ソトからの目線をもちながら、人を繋いでいくことを大切にしていると言います。
また、新事業のきっかけをつくっているのは、尾堤社長自身ではなく、周りの人であるということ。
周囲から提案をされたとき、好き嫌いで決めるのではなくまずはやってみること、そしてやるからには「まだ誰もやっていないことをやってみたい」と挑戦していくこと、他を受け入れ、かつ妥協せずに創り上げるその姿勢は、学ぶべきところが非常に大きいと感じました。
同時に、そのような尾堤社長の姿そのものが、常に変化を続けるおづつみ園の"今"を形作っているのだなと感じます。
収録の最後に、職場実習に来ていた中学生から尾堤社長へ質問をさせていただき、
地域に愛される理由や、尾堤社長ご自身の物事の向き合い方をお聞きし、改めてその想いの強さに触れることができました。
「美味しいお茶を地域へ届けたい」
お茶を基点としながらも、従来のカタチに固執しすぎることなく、常に地域・お客様の視点に立ちながら、進化・成長を遂げていく、おづつみ園のこれからのさらなる可能性を感じることのできたひとときでした。
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