先週末は、湯河原のおもてなしNO.1旅館にて、合宿研修です。組織の社会性を社員自らの行動変容を通して
実現し、組織のパフォーマンスを向上していこうというねらいでの研修です。
今回の研修は、横浜の地域貢献企業として定評ある大川印刷さんのお招きで研修をさせていただきました。
初日の研修では、ますます複雑で不確実性の高い社会環境になるなかで、経営上におこる問題は、
より複雑で矛盾をはらんでいる、ややこしい状態であるという話をさせていただきました。
そこで重要なのは、現場力。現場のメンバーが当事者意識をもって、複雑な問題に対処する。
そこには、社員1人で解決できる問題は少なく、多様性に富んだメンバーが、協働で問題を解決するという、
自律と協働がキーワードになります。
第一部では、新しい時代の新しい働き方について話し合いました。
モノを大量に安く提供するというプロダクトアウトの時代から、
1人で、モノを販売したり、お客さんから欲しいといわれたものを、
ニーズに合わせスピーディに創りだしていくという、マーケットインの時代。
そこで、活躍していた人は、売る・生産するのが得意な人。
しかし、時代は、「欲しいものがわからない」、「なにか、社会に貢献できることをしたい」
など、ニーズが見えていない段階から、お客さんと関わりなが、一緒になって新しい何かをつくりだす
力、または、社会とのつながりを感じ、作り出す力といった「関わる価値」という資産をもたらす人材が活躍する時代なのだということを
皆で、共有させていただきました。
そして、皆さん自身が当事者意識をもって本来の、あなた自身の個性・人間性を活かして、あなたが、
会社を人生の目的への舞台として会社を利用するための3つのアプローチについて解説させていただきました。
まずは、瀬戸山君のビジネスモデルYOUの講義です。
今回は、彼自身が、大川印刷さんの素晴らしいスタッフから学ぶという
ことを主眼に講義を進めさせていただきました。私自身も皆さんの
発表を聴きながら、家族のことや地域のこと、自分が本当にこの仕事を通して
実現したいことなどを改めて見直す良い機会をいただきました。
次は、金野のパートです。金野のパートの第一弾は、360度評価です。
さすが大川印刷さんのスタッフ。他社から評価されるのを受け入れていくことは、
とても苦しいものです。そこに踏み出す勇気は、内省を常とする心を持った人でなければ、
なかなかむつかしいものです。大川印刷さんは、常に厳しくも温かい目で、地域への貢献
という大きな視点から自己を顧みる習慣があるからなのでしょうか?平気で笑いながら、
自分たちの個性をそれぞれがそれぞれを指摘しあえる文化というのは、素晴らしいと思いました。
一日目最後のパートは、金野より、行動変容メンター制度です。
金野自身も、若くして、リーダーを任せられ、葛藤の中で、年上の部下に指示したり、
リーダーとして頼るべきものがない中、自分自身が囚われから、抜け出すために
いかに向き合ってきたかを語りながら、行動変容シートをみなで埋めていきました。
私自身、メンバーの方が、深い自己開示をしていく中で、自分自身の行動を顧みて、
いまの自分の安定した大切なモノを手放す勇気をいただきました。
1日目の弊社のプログラムは、終了。7時間近くにおよぶ研修、みなさんお疲れ様でした。
この後は、お待ちかね、ふかざわのお料理、大宴会、そして、ふかざわ社長の講義と続きます。
以下、行動変容3つのアプローチ
第1の行動変容を促すアプローチは、組織のメタ認知を高めるための360度評価についてです。
サッカーでも、味方にパスをまわし、ゴールを決めるには、自分がボールを、蹴った際に、
味方の選手が、必ずそこに移動してパスを受け取れる状態でなければいけません。
そこには、自分を認識すると同時に、自分以外のチームのメンバーがどんな行動をするか
、という自己認識と他社認識の両方を共有してている状態を作ることが大切ですね。
この360度評価では、自己・他社認識の食い違いを各々が認識し、そのギャップの原因を明らかにするという
もの。サッカーでも、パス回しがうまいチームのほうが強いですよね。
第2のアプローチは、最近、キャリアの分野でベストセラーになっている、ビジネスモデルYOUを使っての
当事者意識を醸成するプログラムです。
さまざまな会社で、社員のやりたいことを尊重した経営を目指そう!ということで会社の仕組みを変えていこうとしている
企業が増えています。しかし、社員のやる気が長続きしない、社員が、自分でやりたい!と言ったのに最後までやり通さず、
結局何のために社内体制を変えたのかわからない!かえって業績が落ちた。これなら、社長である私の言う通りいままでどおり、ワンマンで
仕事をしていったほうがいい!なんてことに。実は、そこには、ビジネスモデル思考全体で、自分のキャリアを考える。そのプロセス
全部を含めて本当に自分がやりたいことかをしっかり考えさせることが必要です。そこには、必ず、自分の人生の目的と
自分がやりたいことが結びつていなくてはならないのです。強い会社は、社員のやりたいことを尊重して会社の組織風土を作っていますが、
その内情は、もっと奥深いものであり、表面だけ施策を真似しても逆効果になってしまう。本気で思ったこと以外、実現しない!
第3のアプローチは、行動変容メンター制度です。
これからの会社は大家族主義、お金儲けをするだけのために集まっている集団では、会社そのものが成り立たない時代になってきます。
社員が会社に求めるものは、金銭やポストというものから、徐々に変化してきています。NPO法人などのボランティア経済が新たな、
雇用の受け皿として注目を浴びている中、会社に求めるものは大きな変化をしています。それは、つながりや、感謝といった社会とのつながりや、
社会に貢献しているといった実感です。これからの人材のとらえ方は、「コスト」から、現在の「資源」としての人材から、そして将来に
向かっては、「人間性」そのものを会社は、発揮しても環境を作り上げることが大切です。
世界的に業績を伸ばしている、グーグルには、8つのクレドがありますが、その基準は、ベストセラー「7つの習慣」
で有名なコビー先生の「良い人間として人生で欠かせない習慣」とほぼ一緒だといいます。
会社だから、特別な行動が必用なのでなく、会社という集団も、地域や家族、学校などのコミュニティと一緒という発想が
必要なのです。優れた人材=良い人間性をもっている社員というビジネススキルと生きていくためのスキルは、別物でなく一緒だということです。
このプログラムでは、会社は、自己成長の場、自分の人生の目的を実現するための場ということを第一に置いて、成長を促してくれる
仲間との関係から、自己変容を促すプログラムによる、人間性尊重経営を実現します。