ZOOMによる読書会第3弾、書籍「資本主義の崩壊が始まる」の著者野田先生をお呼びした第4回目で最終回です。
今回は第5章「秩序崩壊へと突き進む世界経済の諸相」と終章「資本主義の崩壊後に来るべき新たなシステム」を中心に、現時点で野田先生が感じていることを踏まえながら”新しい時代”、“次のステージ”のお話をしてくださりました。
まずは、“新たな時代への回復プロセス”のお話。
これまでの回で、中世から近代では“繋がりが切れてバラバラになる”というパラダイム転換が起こったという解説をしていただきました。しかし、これから新しい時代に向かっては、“切れてしまった繋がりが再び回復に向かう”という大きなパラダイム転換が起こるそうです。
そのプロセスとして、まず“個の目覚め”から始まるそう。中世から近代にかけて、人間は自由を勝ち得ました。ただ、その代わりに、神に対する恐れは薄れ、科学技術の発展によって「なんでもできる。自然さえもコントロールできる。」というような過信が生まれ、現在はこの過信から様々な問題が生み出されてきています。
しかし、これからは個人が目覚めた上で人類が目覚め、それによって、人類が神や自然との“つながり”が回帰し、共同体が復興し、新たな時代へと進んでいくそうです。
野田先生は、「今までは共同体が解体されてしまっていたが、これからは共同体の最小単位である“家族”から共同体の回復は始まるだろう。」とおっしゃっていました。
そんなお話を聞いて、私は「私の家ではすでに回復しているのかも!」と思いました。というのも、私の家には私、妹、弟の友達が、私たちがいない間に遊びに来るということが当たり前のように起こっているんですね。周りからびっくりされますが、基本的に鍵がかかっていないので、出入りは自由です。(笑)
”妹が帰ってきたかな~”と思っていたら「ただいま~お菓子いっぱい作ったから持ってきた!」と妹の友達が!そんなことが私の家では日常茶飯事なんですね。ちなみに私の家はそんなに田舎ではなく、神奈川県です…!
そして次は、これからの共同体の形を分かりやすい図と共に解説してくださりました。
今の資本主義では、経済主体がみんな対立している。これは以前の会で詳しく解説してくれていますが、例えば、コロナの影響で消費者が買占めをする…これも対立の一つで、消費者同士が対立関係にあるからこそ起こることなんですね。
今は全てが対立して競争的な関係ですが、新しい時代のシステムでは、“対立”は起こらずに“共生”の考え。経済の単位としても“国家主導”から“地域主体”に変わり、“交換経済”から“自給自足”へ…なんだか今とは真逆な世界のように感じます。
そして、資本家と労働者の対立関係がなくなるので、所有の意識がなくなり、共同体の中で共有する、シェアをする仕組みが生まれるそうなんです。
今、シェアリングエコノミーが注目され、少しずつ増えているように思いますが、それも新しい時代へ向かうために必要であり、必然な仕組みなのかもしれないですね。
いまはコロナウイルスによる影響で世の中、大変なことになっていますが、それによって東京の秩序が崩壊するかも…というお話もしてくださりました。
現代の日本は、東京は人口が集中して秩序が高くなっていますが、地方では人がいない過疎化が進んでいて、無秩序な状態が続いています。これは、日本全体で見ると非常にアンバランスだというんですね。
でも、この秩序は必ず崩れるとされていて、これまでは首都直下地震やハイパーインフレが引き金になるのでは?と野田先生も予想していたそうです。しかし、今回のコロナウイルスの影響は、一極集中の流れを明らかに反転しているとして、「崩壊しつつある東京の秩序がいまこの目の前にあるように感じている」とおっしゃっていました。
そんなコロナウイルスがこんなことを発しているのではないか、というメッセージもいくつかご紹介いただきました。
「東京の一極集中の是正」
「個の目覚め、家族共同体の復興」
「地域経済の再生」
「資本主義システムの崩壊」
「大量生産・大量消費社会への警告」
「現代医療技術に対するメッセージ」
前回、“偶然ではなく全て必然”というお話をいただきましたが、今回のコロナウイルスも野田先生が紹介してくださったように何か人類へのメッセージであり、次のステージの社会へ向かうための“必然な出来事”なんだろうなぁと私には思えてなりません。
そして次は、新たな“共同体”の具体的な事例をお話してくださりました。
まず一つ目は、ウィリアム・モリスの『理想郷』という小説。
作者はマルクスとほぼ同じ時代を生きた社会主義の運動家だったそうですが、この本では貨幣がない、政府がない、陸軍海軍等の軍隊がない、そんな世界が描かれているそうです。そして、働くことそのものが喜びで、賃金を得るためには働かない。これは小説ですが、「これからどういう共同体が生まれていくのかの参考になる」と野田先生はおっしゃっていました。
とても理想的な世界ですね…すぐには来ないのかもしれないですが、そんな世界が訪れるように少しずつ活動されている方も私の周りではたくさんいますし、いろんな方面の方が同じような世界観でお話しているのを聞くと、みんなが理想として向かっていく世界は、きっとこの『理想郷』のような世界なんだろうなぁと感じます。
二つ目は、里山資本主義の事例。
日本に実際に存在する地域の共同体の姿で、地域の経済がどのようにして再生していったのかいくつかの事例が書かれているそうです。
今回は、里山資本主義の事例も具体的に二つ挙げていただきましたが、どちらもとても興味深い内容で、他にどんな共同体が紹介されているのかとても気になります。
いま私たちが暮らす日本には問題が山積しています。その中でも、少子高齢化というのが深刻な問題の一つでしょう。少子高齢化時代を迎えた日本が進むべき道についても、野田先生のお考えを伺うことができました。
少子高齢化で具体的な課題としては、老後の経済不安や膨らんでいる社会保障費が挙げられますが、政府は経済を成長させることにより解決しようとしています。しかし、私たちの社会はもうすでに成長の限界を迎えているので、これ以上の経済成長の見込みは無いと言っても良いでしょう。
そもそも、これらの問題の根源は“核家族”にあるそうです。つながりが断絶されたことにより、核家族化が進んでいるわけですが、再びパラダイムの転換が起き、つながりが回復して、家族の絆や地域共同体が回復すれば、今起こっている問題は自ずと解決されていくでしょう。
確かに、今起こっている問題は、全てが“自己責任”、“自分で全部どうにかやってください”という社会だから起こっているのかもしれないですね。同じような資金を持っていたとしても、家族や地域とのしっかりとしたつながりを持っていれば、安心感が今よりもずっとあるのかもしれないですね。
そして、今私たちが生きている社会は、これまで何度も述べてきたように資本主義です。その資本主義では、生きるために働かなければならないシステムになっています。
野田先生は、新たな経済システムでは、生存欲求は満たされるので、自己実現欲求や自己超越欲求が満たされていく時代になるとおっしゃっていました。それにより、人間の潜在的に隠れていた生産力が発揮され、本当の意味での生産性に繋がっていくそうです。
どんな世界になるのか、クリアに想像することはできませんが、野田先生のお話、とってもワクワクして、“こんな世界が理想なのに”が現実になるのでは?!と思ってしまいますね。
最後のお話として、人類の歴史を改めて振り返っていただきました。
今、私たちは、歴史的な転換点に立っているそうなんですね。人類が20万年に誕生し、狩猟採集社会、農耕社会、そして工業社会を歩んできました。これまでは、物理的な豊かさを求める物質文明の時代でした。でも今は科学技術の飽和点が”物質文明”の飽和点も同時にもたらしていて、これからは心の豊かさを求める”精神文明”の時代になっていくそうです。
そして最後の最後に、コロナウイルスの影響があまりなかった時にこの読書会が決まり、回を重ねるごとに影響が大きくなっていることに触れ、「今回の読書会もこのタイミングでできたことが偶然ではないように思う。」と、そんなお言葉をいただきました。
野田先生のお話が興味深く、面白すぎて気がつくと読書会が始まってから1時間20分ほどが経過していました。私を含めて、「もっともっと聞いていたい!」みんなが思っていたと思いますが、気づきのシェアと問いかけを踏まえての対話の時間に。
今回は、「地域共同体、競争から共生、分断から統合、、、新たな時代への変化の兆しをあなたは感じていますか?」という問いの下でのダイアログ。
「コロナウイルスの影響があって、今まで当たり前に会えていた家族とも距離ができてしまう体験から、家族の絆の回復を深く考えさせられている。」「神様から、人間関係を考え直せ!と言われてるように感じる。」という方々から、利他主義のお話までコロナウイルス への想いを踏まえた幅広いテーマでみなさんお話してくださりました。
全体でのシェアの場でも、「2030年までに何かの対価としてお金を得ることがマイナーになり、つながりからお金を得られることができるようになると言われている」というようなお話や、「うちの会社でも、欲しいと思う額を分配するような給料の仕組みにしようと社長が言っていて、そんなのできるかなと思っていたが、今日の時間を過ごして、それもいいのかも…と思うようになりました。」というお金に対しての見方が少し変わったという視点の共有もしていただきました。
野田先生のお話を聞き、私の周りで“新しい時代を見ている方々のお話”とリンクしている部分の多さに驚きました。全く違う切り口ではあるものの、見ている世界が同じなんですね。不思議なものです。
でも、きっと色々な経験をされてきた方、研究をされてきた方が同じことを言うんですから、そちらの方向性で正しいんだな…と確信が私の中に生まれました。
今はコロナウイルスというこれまでに経験したことのない脅威で、みんなが怯えた生活を送っていますが、この危機をみんなで乗り越えた先に、“前よりも少しだけつながりのあるあたたかな世界”が訪れるのではないかと期待しています。180度世界が変わるような変化はきっとないと思います。でも、180度考え方が変わったという人々は生まれるのではないかと感じますし、その人たちを「目覚めた」と言っていいのかもしれません。
悲観的な思考になりがちな今日この頃ですが、私は少し希望の光が見えたように思いますし、参加した方々みんなが同じようにスッキリと引き締まったお顔をしていたように感じます。
それもこれも全て野田先生のワクワク、ドキドキするお話のおかげです!この4回、本当に毎回素晴らしいお話をありがとうございました!
コロナウイルスが落ち着いてから、参加者みんなで集まってワイワイと未来について語り合える日を楽しみにしております。
本当にありがとうございました!!!
本日はZOOMによる読書会第3弾、書籍「資本主義の崩壊が始まる」の著者野田先生をお呼びした第3回目。
今回は、終章「資本主義の崩壊後に来るべき新たなシステム」を中心に、”ハイポニカ栽培”という植物の栽培方法を絡めながらのお話でした。
前回は、中世から近代へのパラダイム転換や資本主義の本質をお話していただきましたが、今回は”ハイポニカ栽培”というお話をするという前回の予告を受け、どんな展開になるのか!と参加メンバーも興味津々。
まずは、”経済と自然はシンクロしている”というお話
不思議なことに、「エルニーニョ発生期間」と「景気後退期間」が10年ごとに順序が入れ替わって発生している!というのです。これがどういうことかと言うと…この二つは同じ期間に発生するのではなく、”エルニーニョ発生→景気後退発生”という期間と”景気後退発生→エルニーニョ発生”という期間が10年毎に繰り返してきているということなんですね。
なぜこのような現象が起きるのか、今の科学では説明がつかないそうですが、ここまで綺麗に繰り返されていると、自然の気象現象と人間の経済活動に何らかの関係があることは間違いなさそう…と思ってしまいますね。
そもそも”景気は必ず循環する”と言われていますが、循環が起こること自体が不思議だとは思いませんか?なぜ、景気の動向に一つの秩序が生まれるのでしょうか。次にそんなお話をしていただきました。
1995年に「複雑系科学」が注目を集めましたが、複雑系で科学を眺めて辿り着いたのが、”物質はエントロピー増大が生まれるが、生命活動ではエントロピー減少が生まれる”と言うことでした。ただ、今の自然科学では、”エントロピーは必ず増大する”とされており、この仮説を証明することは今の科学では難しいとのこと。
野田先生のお話はとても説得力があり、「絶対エントロピー減少の法則もある!」と思ってしまうほどでしたので、誰かそんな研究をしてくれる方がいると良いのに!と思ってしまいますね…
そして次は偶然と必然のお話。
1から10のカードを例にお話を進めてくださりました。このカードを無作為に並べて、1から10が順番に秩序立って並ぶ確率は0.0000003%。確率的に考えても、順に並ぶことは限りなく起こりえないですよね。そして、もし順に並んだならば、私たちは”偶然”ではなく”必然”と感じるのではないでしょうか。こんなほとんど起こらないようなことが、頻繁に起こっているのが生命で、”なぜこのようなことが起こるのか”の答えのヒントが、前回の予告話にあった”ハイポニカ栽培”だと言うのです!
ハイポニカ栽培…気になりますねぇ。
1985年の筑波万博で生命科学者の野澤重雄博士が展示した”ハイポニカトマト”をご存知でしょうか?普通は一株に20個ほどの実がなりますが、ハイポニカ栽培のトマトには、およそ1万5000個の実がなると言うのです。
私も写真で拝見しましたが、、、圧巻です。
このハイポニカ栽培で育つと、マスクメロンなら一株から100個、キュウリなら3,000本という信じられない数の実がなるそうなんですね。
キュウリが3,000本…信じられないですね…
仕組みとしては、大きな水槽の中に、肥料を混ぜた液肥と酸素を注入し、水槽の中で循環を起こすと言うもので、ほとんど何も手を加えない放任栽培の手法だそうで、たくさんの実がなるだけでなく、数倍の速さで育ち、害虫に強いという生命力の旺盛さが特徴とのことです。
通常のトマトは成長が進んでいくと必ずピークに達して、そこを過ぎると収穫は下降線をたどり、やがては枯れていく。土が成長の抑制要因としてトマトに働き、成長は止まる。しかし野澤博士は、「生命は放っておいても自ら環境の変化を感知し、適応できる能力が元々備わっている。」と考えたそうです。つまり、”地球上で起きている成長のストップは見かけの現象であって、阻害要因がなければ無限に成長し続ける”と言うのです。
先ほども”エントロピー減少”のお話が出ましたが、野澤博士は「生命には生命を支配している法則があって、物質の法則であるエントロピー増大とは異なる”エントロピー減少の法則”がある。」と、自らのハイポニカ栽培を根拠に仮説を提唱されたそうです。
”宇宙の自然環境の中で生命はその本質が働く”これが生命法則。
なるほど…資本主義のお話が中心の読書会のはずが、宇宙の話に!!!なんとも面白い。
そして、次のスライドで改めて”物質と生命の関係”を整理してくださりました。
現代の科学では、生命はあくまでも物質の一つの形態と考えられていますが、ハイポニカ理論では、関係が逆で、物質が生命の中に含まれているとのこと。野澤博士の本には、「生命は情報である」と書かれているそうで、トマトがたとえ枯れたとしても、過去の内部情報によって、再び実がなるまでに回復することがあるそうなんです。実際に、枯れてしまっても、水槽の中で溶液を循環させた環境を保っていたところ、再び葉が出てきて実がなる現象が何度もあったと言うんですね。
これはかなり、興味深いお話です…!!
さらに、人間も生命なので、”人の心はもっとも高度な情報作用である”とも書かれていて、たとえば、トマトを栽培する人間の心を、実はトマト側が読み取っていて、心の状態が生育に影響するそうなんです。「生命力を信じる気持ちを持って栽培すると、ハイポニカ現象が現れるのだ。」とも野澤博士はおっしゃっていたそうです。
これは、”生命は物質である”という考えから”生命は情報である”への大きなパラダイム転換ですね!
物質と生命のパラダイム転換のお話の後は、様々な分野で起こるパラダイム転換もご紹介してくださりました。
農業、経済、医学、心理学、教育、倫理学、宗教と本当に多種多様な分野でパラダイム転換が起こるんですね。たとえば、経済。資本主義は”競争”の原理によって支えられているが、生命にとっての自然な原理は ”共生”であります。”部分と全体は切り離せない”、”全体で一つ”、これが生命にとっての自然な状態。だからこれからの経済は、この自然の”共生原理”に沿ったようなものへとパラダイム転換が起こっていくそうです。
前回の話でもあったように、歴史は再び転換期を迎えています。近代は、中世で一つに繋がっていたものがバラバラになっていましたが、新たな時代ではバラバラになったものが再び一つとなり、神を頂点とした生命の時代が来るのではないかというお話を伺いました。
そして最後は、宮沢賢治さんの『生徒諸君に寄せる』という詩をご紹介してくださりました。
これを読むと、宮沢賢治さんが物質の法則を超えた生命の法則を肌で感じていたのだろうと本当に思えます。言葉の一つ一つが生命法則によって現れてくる世界を象徴しているように感じるんですね。
コペルニクスやダーウィン、マルクスといった偉人の名を出し、物質法則と生命法則を対比した詩が書かれているんです。たとえば、コペルニクスの文を紹介すると『新しい時代のコペルニクスよ あまりに重苦しい重力の法則から この銀河系統を解き放て』。重力の法則は物質の法則を、銀河系統は生命の法則を指しているように思えませんか?
この部分を読んだとき、鳥肌が立つくらいに、「宮沢賢治さんは生命の時代が来ることをわかっていたんだ。」と、感じてしました。
そして野田先生は、宇宙飛行士の毛利衛さんが、この詩を紹介している新聞記事もご紹介してくださりました。
毛利さんは、宮沢賢治さんの詩をスペースシャトルで朗読したそうなんですね。そして、「実際に宇宙を見て、この光景を宮沢賢治はすでに感じていたんだと思った。」と毛利さんは記事に書いているそうですが、毛利さん自身が宇宙に行って生命法則を感じたからこそ、記事のような文がきっと書けたのでしょう、と野田先生は仰っていました。
おおよそ一時間の間に、ハイポニカトマトから宮沢賢治さんの詩まで幅広く紹介してくださり、新しい知識によって頭がパンパンになりながらも、生命法則についての理解を深めることができました。
さて、野田先生の解説が終わると参加者との気づきのシェアと問いかけを踏まえての対話の時間に。
今回は、「アフターコロナから始まる日本はどんな社会になると思いますか?」という問いの下でのダイアログ。
「宮沢賢治の詩がすごい!!!」
「私たちが作ってきた都市がどれだけ不自然で不思議なことか…」
「きっとパラダイム転換はどこかの分野一つで起こるのではなく、全部がいっぺんに変るのでは?!生きている間にそんなことが起こることに期待!!」
「コロナでの混乱を見ていると、薬がないことへの人々の過敏さが際立っていて、これからは自然治癒力を生かす東洋哲学、東洋医学が見直されるのでは…!」
「モノから心への転換、調和するタイミングになってきている。日本人は調和が得意な種族だから率先した役割を担えるといいのに!」
「自分を犠牲にするのではなく、自分に妥協のないあり方を追求することがきっと大事…」
と皆さんそれぞれが感じた野田先生の解説や問いへの想いが次々と。
偶然と必然はきっと一つのキーワードになるでしょう。今のコロナでさえ、そう思うと偶然ではなく必然で起こっているのかもしれませんね。アフターコロナ、そんな言葉が巷でも耳にするようになってきていますが、”物事は全て必然性を伴って目の前に現れる”と見方を変えて捉えてみると、コロナもより良い社会の実現には必要なことだから発生しているのかも…そんな風に少し思えてきますね。
次回は、これからの新しい時代、社会、共同体がどのようなものなのか、まだまだ姿ははっきりとせずにぼんやりとしている次のステージですが、第5章「秩序崩壊へと突き進む世界経済の諸相」を中心に、現時点で野田先生が感じていることを踏まえながらお話してくださるそうです。
次回はいよいよ最終回。
これからどんな時代が来るのかを考えるヒントが頂けると思うと、とても楽しみです。
第4回もどうぞよろしくお願いいたします。