自粛生活の中で子どもの過ごし時間が増え、今までは仕事をしながらの決まった生活リズムの中共に時間を過ごしていました。
子どもと日々一緒に過ごすのは0歳児以来3年ぶり位の過ごし方でありますが、何をするにも「自粛」が伴う中でいかに子どもと楽しく過ごせるかが大切かと思います。
しかし、やはり自分一人ではアイディアも中々生まれないので、今までよく遊んでいた近所の家族とも連絡を取りながらアイディアを貰ったり、一緒に中々遊べなくてもオンラインでつないで子ども同士でコミュニケーションを図ってみたりなど…いままでできていた普通に「会う」ということが出来ない中での活動の幅は限られるなと最初は悩ましく感じていました。
しかし、いざ自粛の日々を過ごしてみると、出来てたことが出来なくなったことで、逆の行動も起こり、しなかったことをするようになりました。
気候は温かくなり、散歩に出かけてみると虫たちも出てきたり、日々の散歩のコースにも季節の変化を感じることができます。蟻の行列やダンゴムシやテントウムシにタンポポの綿毛、雨上がりにはミミズなど、大人だけで過ごすと見過ごしてしまいそうなことに子どもは興味津々です。いまより小さい時は蟻にもおびえていた息子も気付けばダンゴムシを手に這わせて楽しそうに観察していたりなど、少し違った視点で成長を感じることができました。
何となく今までの価値観の中では、文字を早く覚えて読み書きができたり、言葉を沢山覚えたりすることが子どもにとっても良い事のように思う部分もありました。
成長の中でも言葉を覚えて話し始めた時の感動などもあり、新しいことができるようになることは素晴らしいことだなと思います。ただ、子どもも人でみんな個性があり、適した時期に覚えていくというのも人それぞれ異なるかと思います。
レイチェルカーソンの「センスオブワンダー」には、『生物の名前を覚えることは重要ではない、それよりも、自然の不思議さ、生命の神秘さに目を瞠り、驚く感性(センス・オブ・ワンダー)こそが重要だ』と記されています。
色々なことを自主的に楽しんで覚えていくのは、いいことだなと思うとともに、今の次期の子供だからこそできる体験を共に楽しみ驚くことを一緒にたくさんしていければなと思います。驚き、楽しみ、わくわくしながら学んでいける環境を整えていければと感じました。