中小企業のES=人間性尊重経営のパイオニア/有限会社人事・労務 ES組織開発・人事制度改革ブログ

社員の幸せ、職場の幸せを基準に経営を、社風を変えたいと本気で思っている社長さん・人事担当者の方へのエールをあなたへ!

自然や生命の不思議から感じる心を育む

2020-05-29 19:22:31 | 教育
こんにちは。有限会社人事・労務の井上です。

自粛生活の中で子どもの過ごし時間が増え、今までは仕事をしながらの決まった生活リズムの中共に時間を過ごしていました。

子どもと日々一緒に過ごすのは0歳児以来3年ぶり位の過ごし方でありますが、何をするにも「自粛」が伴う中でいかに子どもと楽しく過ごせるかが大切かと思います。

しかし、やはり自分一人ではアイディアも中々生まれないので、今までよく遊んでいた近所の家族とも連絡を取りながらアイディアを貰ったり、一緒に中々遊べなくてもオンラインでつないで子ども同士でコミュニケーションを図ってみたりなど…いままでできていた普通に「会う」ということが出来ない中での活動の幅は限られるなと最初は悩ましく感じていました。

しかし、いざ自粛の日々を過ごしてみると、出来てたことが出来なくなったことで、逆の行動も起こり、しなかったことをするようになりました。

気候は温かくなり、散歩に出かけてみると虫たちも出てきたり、日々の散歩のコースにも季節の変化を感じることができます。蟻の行列やダンゴムシやテントウムシにタンポポの綿毛、雨上がりにはミミズなど、大人だけで過ごすと見過ごしてしまいそうなことに子どもは興味津々です。いまより小さい時は蟻にもおびえていた息子も気付けばダンゴムシを手に這わせて楽しそうに観察していたりなど、少し違った視点で成長を感じることができました。



何となく今までの価値観の中では、文字を早く覚えて読み書きができたり、言葉を沢山覚えたりすることが子どもにとっても良い事のように思う部分もありました。

成長の中でも言葉を覚えて話し始めた時の感動などもあり、新しいことができるようになることは素晴らしいことだなと思います。ただ、子どもも人でみんな個性があり、適した時期に覚えていくというのも人それぞれ異なるかと思います。



レイチェルカーソンの「センスオブワンダー」には、『生物の名前を覚えることは重要ではない、それよりも、自然の不思議さ、生命の神秘さに目を瞠り、驚く感性(センス・オブ・ワンダー)こそが重要だ』と記されています。

色々なことを自主的に楽しんで覚えていくのは、いいことだなと思うとともに、今の次期の子供だからこそできる体験を共に楽しみ驚くことを一緒にたくさんしていければなと思います。驚き、楽しみ、わくわくしながら学んでいける環境を整えていければと感じました。

アフターコロナの人事制度① 「ジョブ型雇用」主流の中で、新たな「コミュニティ型社員」が生まれる?

2020-05-28 15:10:37 | 人事制度

(有)人事・労務 社会保険労務士の畑中です。
「アフターコロナ」という言葉がはやり始めていますが、私はやや違和感を持っています。というのも、「これでコロナは終息して、ここから先は元の生活にもどりますよ!」という時は絶対にこないと思うからです。今回、世界的な危機となり、社会のしくみがグローバル規模で変わりつつあります。一度変わってしまったことはそう簡単には元に戻りません。さらに言えば、本来変わるべき時期に来ていて変わりきれていなかったものが、このタイミングで一気に変わることも多いでしょう。そのような場合、当然「元に戻る意味がない」「今のほうがいい」「変わってよかった」ということでそのまま継続されていくでしょう。
 働き方でいえば、あきらかにテレワークは定着するでしょう。「なんだ、会社に行かなくても仕事できるじゃないか」と思った人は多いはずです。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200508-00171669-bcn-sci&fbclid=IwAR2GXRluF7IPWem-4b3yuXJXEEvUetaytPwMjyTV8gu1fHcEaejX8ABB2rk
(ビックローブの調査)

 営業や会議もオンラインが主流となってくるため、具体的な必要性がなければわざわざ人と会わない、人が集まらない、ということになっていくのではないでしょうか。それであれば、そもそも会社にはオフィスはいらなくて、仮想空間の中だけで仕事はできるようになってくるのかもしれません。

 会社という組織は多くの社員が集まって成り立っています。よく言われることですが、組織の雇用形態は大きく分けると、欧米の(日本以外の多くの諸外国がそうだと思うのですが)「ジョブ型雇用」と日本が長くとりいれてきた「メンバーシップ型雇用」に分類されます。簡単にいえば、ジョブ型は「今ある仕事に人をつける」つまり、職務給的な考え方がベースです。それに対してメンバーシップ型は「人を成長させて、仕事をつけていく」ということをやります。結果として、メンバーシップ型のほうが長期安定雇用となり、解雇などができにくいしくみとなります。



 企業側から見て、一般的に言われているそれぞれのメリットとデメリットは以下のとおりです。

●ジョブ型雇用
メリット
・必要な人材をタイムリーに採用でき、ミスマッチが生じにくい
・スキルや成果で給与が決まるため、給与設定がわかりやすく、不要な人材をかかえることになりにくい。また、その時の市場価値に応じた給与額の設定をしやすい。
・賃金が年功的になりにくい。(基本的に職務給となるため)
・欠員がでた場合や必要性が生じた時の中途採用が比較的容易(職務が明確なため)
・万が一の事業撤退時などは、人員調整が比較的容易(もちろん解雇は難しいが、それでも職務限定社員や期間限定であれば通常の正社員よりも容易であると考えられる)
・スキルのあるものを採用するため、比較的教育コストがかからない。
・職務が限定されるため、社員が仕事に対してプロ意識を持ちやすい

デメリット
・新卒者、若者の採用が難しくなる
・会社内でのキャリアップを社員に描かせるのが難しい
・優秀な社員の給与が高騰しがち。また常に転職されてしまうリスクがある。
・契約にない仕事や残業を依頼しにくい。
・異動や職務変更を命ずることができない。
・会社への帰属意識、ロイヤリティが高まらないことが多い

●メンバーシップ型雇用
 メリット
・長期雇用を前提に新卒者、若者の採用を積極的に行える。
・会社が社員のキャリアプランを中長期的に描かせることができる
・長期雇用が前提となっており、転職リスクがすくない(少なかった)
・契約にない仕事や残業などを命じやすく、転勤なども命令することができる
・会社への帰属意識、ロイヤリティが高くなることが多い(多かった)

デメリット
・社員をかかえてしまい、必要な人材をタイムリーに採用しにくい。
・年功的賃金になりやすく、また解雇が難しいため人件費が高騰しやすい。
・解雇が難しいため、場合によっては「社内失業状態」の社員を抱えてしまう。
・本人の希望する仕事とは違う仕事につくこともあるため、希望とのミスマッチが生じることも多くなる
・同じ職務をやり続けることが前提にないため、専門性が付きにくい場合がある
・中長期的な教育が必要であり、そのコストもかかる
・中高年になり、やる気がなくなった社員のモチベーションを維持させることが難しい

 このようにみると、「ジョブ型雇用」と「メンバーシップ型雇用」は、ほぼ対局にあることがわかります。それぞれに長所、短所があります。では、これからの時代、どちらの雇用形態が主流となってくるのでしょうか?答えは明らかに「ジョブ型雇用」でしょう。世界中の人がどこでも、いつでもつながり働けるようになると、「その時必要な労働力」とのマッチングが進みます。あえて社内で労働力として抱えておく必要がなく、必要に応じて世界中から安くて優秀な労働力を探すことができるようになってきます。また、社員のほうも長期雇用を前提に自分の人生を契約でしばられるようなことは望まなくなっていくでしょう。多くの仕事の中から(能力があればですが)自分に合ったものを選択することができます。このような時代に「メンバーシップ型雇用」を維持し続けることは、企業にとって大きなリスクになってしまいます。さらに「ジョブ型雇用」は限りなく業務委託と区別がつきにくくなり、「雇用」という概念すらなくなってしまう可能性すらあります。



 では、企業はこれからは、「ジョブ型雇用」だけを推進していけばいいのでしょうか?私は、これまでの「メンバーシップ型」の良さを残しつつも、あらたな時代に対応した「コミュニティ型雇用」とでもいうべき、新しい働き方が増えていくのではないかと考えています。
コミュニティ型社員とは、長期雇用を前提として会社に入りますが、それが会社からの長期の金銭的、生活的補償を前提として滅私報告して働くというものではなく、会社の価値観や方向性に共感し、自分の人生の一部にそれが組み込まれて、会社の仲間と強いつながりを維持しながら働いていくという雇用形態です。コミュニティ型雇用がメンバーシップ型雇用と一番違う点は、社員には自律した働き方が求められるという点です。逆に言えば、会社はそのような社員が活躍できる場をつくらなければなりません。契約的に結びついた雇用でなく、お互いに限りなく自由で自律しながら「やりたいことが似ている。楽しく感じることが似ている。価値観が似ている。望んでいる未来が似ている」という点で結びついている雇用形態です。
企業は常に新しい仕事を生み出していかなければなりません。それは、今までは主に経営者の仕事だったかもしれません。しかし、今の時代、少数の経営者だけで、常に新たな仕事を生み出していくというのは非常に難しいです。より多くの「価値観や問題意識を共有したメンバー」とともに組織を運営していかなければ、会社は新たな課題解決のための商品、サービスを時代のスピードについていきながら生み出していくことはできないでしょう。コミュニティ型社員は「忠実で言われたことを一生懸命やる」だけの社員ではなく、自律した考えをもちながらも、会社方針にコミットした行動がとれる社員です。そして、少なくとも自分が何で組織に貢献できるかを理解し、その能力を備えている社員です。
価値観を共有し、長期的な視点で一緒に動くことができる「コミュニティ型雇用」の社員がこれからの時代は会社のコアとなっていくのではないでしょうか。


在宅勤務をはじめて感じたこと

2020-05-26 12:04:24 | 教育
こんにちは。有限会社人事・労務の田尾(田尾)です。
最近ほっぺがぷっくりしてきた小1の息子と、同じくぷっくりしたおなかを長年抱えている夫との3人暮らしです。

皆様ご存じの通り、新型コロナウイルスの影響で、外出自粛が続いております。
我が家も例外なく、家にこもって生活する日々です。日々の外出はスーパーと散歩ぐらい。
田舎で育った自分には、アパートに閉じ込められるのはとても辛いです。
大きな窓から見える山と庭の木々の緑がまぶしく、風が吹き抜ける、襖を開ければだだっ広い畳が広がる、生まれ育った実家が恋しい今日この頃です。

さて、ありがたいことに在宅勤務をさせていただいている私ですが、感じていることを書かせて頂こうと思います。
以前会社でのZOOMミーティングでも話をする機会がございましたが、話しきれなかった部分もあります。
想定していなかった、想像が甘かった点を挙げると、おもに下記の通りになります。

① 集中できない(子供が気になる)
② コミュニケーションの難しさ
③ 家族への配慮

①は、話しかけてくる息子と、勉強にすぐに飽きて遊び始める息子と、注意しないとゲームやテレビを見続ける息子と…主に息子が気になる!ということです。



たとえこちらに声をかけてこなくとも、気になります。学校にいけない現状、宿題や勉強は家庭にゆだねられています。それをチェックするのも親の仕事。
目に余る点は注意しますが、逆に言えば、気を付けないと仕事中は子供に対して注意ばかりになる。子供にストレスを与えそうです。
子供の側から見れば、家にいるのに話しかけてはいけない親、口を開けば注意ばかり。間違いなく嫌になります。
外出できない以上、物理的に逃げることも、気分転換することも難しい。



②は、想像以上にコミュニケーションがとりにくいことです。
会社にいる際は、忙しそうだなとか、今は話しかけても大丈夫かなとか、相手の姿を見て判断することが出来ました。今は相手の様子が分からないため、
つないでいるチャットワークライブで話しかけるか、チャットワークに載せるか、で迷います。
さらに、自主的に話すことが減ります。仕事に関係する内容で話をしたい、と明確な目的がない限り、話さなくなります。
ちょっとした事は、わざわざ聞くようなことではないと思いますし、相手の集中を乱すと思ってしまいます。
かといって、相手の様子が見えるよう、常に自分含め全員の様子を映像に映すのも抵抗があります。悪いことをしていなくとも、監視されているようで落ち着かないです。

③について。さて我が家、家に夫がいることが多くなりました。さて何が起こるでしょう?
察しの良い皆様ならおわかりかと思いますが、家庭内トラブルです。①とも関連しますが、子供の事、家事の事、普段不在の人間があれこれ
口を出すとどうなるか、火を見るより明らかです。ただでさえストレスがたまる環境、普段なら流せる些細な事で、けんかになる可能性が高くなります。
持論ですが、「思いやり」とは「思い」を「やる」ことであり、見返りを期待するものではありません。自分が思いやったから、相手も思いやるべきだ、
というのは通用しないと思っております。これが愛か。

さて長くなったので、在宅勤務の注意点を2点追加して終わります。
④ 姿勢が悪くなる
⑤ 食べ過ぎる

では、皆様健康にお気を付け下さいませ。

モチベーションを維持するのが大変な時代に。メンバーに感謝。

2020-05-22 22:12:02 | ダイバーシティ
テレワークに突入してから3ヶ月皆さんいかがお過ごしですか?
私が3ヶ月のなかで今一番危機的に感じているのは、モチベーションのこと。

よく会社は社長のやる気以上にはならない。
社長が150%ではじめて社員は70%のモチベーションぐらいだから社長が日々モチベーション高くないとだめだよ?と言われてきたがどうもモチベーションとは社長一人ではチームのモチベーションとは上がらないらしいのではないかなあと。

私は長いこと自分を奮い立たせねば社員はついてこないと考えていたタイプでした。
しかし、創業10年ぐらいから自分が頑張れば頑張るほど社員は離れていくということを痛感し、あれから15年。

確かに社長のやる気はもちろん大切ですが動のやる気というよりも静のやる気。
穏やかなやる気というかうまく表現できませんがやる気には2つのタイプがあるのだと
思うようになりました。

もう社長一人でことがなる時代ではない。
世の中は複雑になり今回のように先が見えない時代の中で社長一人のやる気だけでどうにかなる時代ではなくなってきました。

社長もチームの一つの役割。たしかに人体で言えば大切な頭や心臓にあたる器官かもしれないから大量のエネルギーを必要とする。だから、酸素や血液量も他の器官よりも使うかもしれない。

よって社長がその使用エネルギーに比例してお金や権限を有しているというだけのことであって人体という次元から見れば、社員も社長もそれぞれ一つの役割であってどれも大切さでは一緒。ときと場合でエネルギー消費量がなければお金や権限は他の役割の方に付与してよいわけですね。

モチベーションには以前このブログでも書かせていただきましたが、外的なモチベーションと内的なモチベーションというのはいままでよく語られるモチベーション理論の話ですが、どうももう一つの次元のモチベーションというものがある。それは、場から与えられるモチベーションというもう一つの次元からのやる気ですね。



今回のコロナ禍ではそんなことを思考していたりする。

コロナ禍の中で私が痛感する日々。一緒にリアルな場で働く仲間がいることがどんなにありがたいことかを思うのです。
オンラインではメンバーの笑顔や声がライブではどうしても伝わってこない。

かっこつけて言えば、私自身のモチベーションはメンバーの頑張りが見える、笑顔がダイレクトに見える、働きが見えるということに随分支えられているのだなあと思うのです。



今日、弊社のこのコロナ禍の中で始めてオンラインで採用した新人が休みにもかかわらず自分の責任を果たすべく仕事をやり遂げたと連絡が来た。

どうしてもお客さんのためにやり遂げねばならない仕事なのだが弊社の新人がこのような時期だからと仕事をやり遂げてくれた。ベテラン社員ならいざ知らず。

私は、彼のおかげでここ最近の晴れない気持ちが一気にすっ飛んだ!

私と社員の彼そしてお客さんという関係を超えた、社長でもなく社員でもなくそしてお客さんでもない主客一体となった関係での静かな能動的なハタラキ。

私も主客一体となったコミュニティの一部なんだなあと。

実はこんな当たり前のことに支えられているのだと改めて思うのでした。

田心カフェ始めました

2020-05-21 15:18:02 | ダイバーシティ
こんにちは。今年4月より有限会社人事・労務に入社致しました志村海星と申します。

人事・労務に入社させていただいてから、業務とは別でカフェの運営に参加させていただいております。私は、コミュニティというものに興味があり、このカフェはまさにそれを作り上げている途中段階。適切な規範と行動を学んびながら、実践できる場をいただけました。



このカフェは、地域の皆様と、「農と食を通して憩いの場所となれるお店」を目指し、浅草の「燻屋ひと休み」さんの店舗をお借りして、オープンを致しました。

私は、この取り組みを通し、共感資本社会について学んでおります。まだその理解はボヤっとしていて、部分部分でしか理解できておりませんが、自分に新しい価値観がインストールされている感覚が感じられ心地よさを感じさせていただいております。

運営していくにあたり、心地が良い空間とはどんな要素を含んでいるのか?何が必要で何が不必要なのか?などを深く考え、学んでいく中で、本当にたくさんの言葉をいただきました。

まだZoom上だけでしかお会いしたことがない方でも、直接お会いしたことがあるのではないか?と思えるぐらい親近感が湧いています。いつか直接お会いする日が楽しみですね。



私は、カフェの運営に関わるにあたりリーダーを担当させていただいております。
右も左もわからない中、未熟さを実感し、リーダーの役割とはなんなのか?リーダーの振る舞いとはどんなものか?を考え悪戦苦闘する毎日です。
そんな中、リーダーではなきゃ感じられない気持ちや体験・経験で、日々の学びにワクワクし、成長する毎日が楽しく生きがいでもあります。この貴重な体験を自分の力と成長できればと考えております。

対話を通して合意形成をとっていく形や、持続可能性を高めることを前提にしたアイディアや行動は、私にとってとても新しいもので、目をキラキラさせながら子供のように聞き入ってしまいます。

特に「WINWINではなく、全員が損をする形が正しい合意形成の取り方である」というお話がとても心に響きました。
確かにお互いに負債を負っているからこそ、信用しあえるし、本音の対話が生まれ、より良い結果を生み出せると思いました。未だに自分の意見や考えが否定されたような気持ちに陥ることがあります。が、それは合意形成のための必要なピースであるという感覚を忘れずに本音で語り合えれば良いなと思っています。
自分と他人の弱みを理解し、語り合うことで人生をとても生きやすくなりました。



これからも失敗・挫折を繰り返し、様々なことを吸収して、地域にとって大きく変わっていけるよう精進いたします。