中小企業のES=人間性尊重経営のパイオニア/有限会社人事・労務 ES組織開発・人事制度改革ブログ

社員の幸せ、職場の幸せを基準に経営を、社風を変えたいと本気で思っている社長さん・人事担当者の方へのエールをあなたへ!

中学生が職場体験に来てくれました!

2023-12-19 22:21:30 | 教育
皆さん、こんにちは!
(有)人事・労務の白川です。

先日、白鷗中学校2年生3名が、弊社の職場体験に来てくれました。
毎年この時期に受け入れをさせて頂いていますが、学生たちの姿から学びを頂くとともに、改めて弊社の働き方や、多様な"つながり"を振り返る機会を頂いています。

今回は、12月始めに弊社のコミュニティカフェ・田心カフェとして出店した「江戸まち食通マーケット」での表現物の作成をゴールとして、実習を行いました。
ただ作成するのではなく、弊社メンバーや地域の方へのインタビュー、フィールドワークを通して、地域に暮らす方々や地域を舞台にハタラク大人たちに触れながら、その集大成として1つカタチにするということで3日間を過ごして頂きました。

初日は田心カフェに出向き、カフェに立つメンバーから出店への想いを聴いた後、実際に販売するみかんやリンゴジュースを試食・試飲。
「生産者と売り手の2つのこだわりが感じられた」という感想もありましたが、表現する上で、まずは自分たちが見て、味わって、体感すること。
その大切さが伝わっていたら嬉しいなと思います。
また、偶然常連のお客さまがいらっしゃり、“なぜカフェに来てくれるのか?”“ご自身にとってのカフェの存在”について、お話頂くことができました。
お客さまの生の声を聴きながら、カフェの存在意義を感じることができ、私たちにとっても有難く嬉しい機会を頂きました。

2日目はカフェの大家さんに、インタビュー。
このまちのことや、ご自身の背景について語って頂き、意外なお話も飛び出しながら、皆刺激を受けたようでした。
その後、フィールドワークと称して、出店会場の上野駅や上野桜木の八百屋「OKATTE」さんに足を運びました。
八百屋の店主さんが熱意溢れる方で、お野菜の魅力や知識、お客さんとのコミュニケーションについて、丁寧にお話頂きました。

そんな2日間を経て、表現物の作成・今回の出店の目玉である、りんごとみかんのポスター作りに取り掛かりました。

作成にあたり、903シティファーム推進協議会大学生メンバーとオンラインでつなぎ、アドバイスをもらいました。
自ら旗を上げてパンを開発、田心カフェの共同オーナーとして共に活動するメンバーです。
歳の近い存在がいきいきとハタラク姿に刺激を受けたのか、その後、皆の心持ちや表情がぐっと変わったように感じました。

完成後、弊社メンバーの前で発表会。
「どうしたらお客さんに伝わるか・わかりやすいか、配置が難しかった」
「色々な話を聴いた中で、取り入れるものと取り入れないものを選択する難しさがあった」
それぞれに大変さを感じながらも、作品を前に、皆堂々と話してくれました。

中学生の皆が作成してくれたポスターは、ブラッシュアップをして、実際の出店で使わせて頂きました!
4日間店頭に掲げられ、彩りを添えてくれました。

体験期間のうちほとんどは、903やカフェにまつわることをやって頂くという、一見コンサル会社や社労士事務所の仕事とはかけ離れているように感じられます。
中学生の皆も、始めはそのような思いを持ったかもしれません。

しかし、私たちの掲げる「未来のはたらくワクワクをコンサルティングする」を実現するためには、はたらく人やその集合体である会社や組織と真摯に向き合っていくこと、様々な働き方を知っていることが大切です。
このように“はたらく”を探求していく中で、私たちの今のあり方や、多様で多層的な実践があるのです。
「信頼関係という言葉が心に残った」
「つながりを大切にしているからこそ~(中略)~信頼関係が生まれ、良い関係を築くことができている」
「思っていた職場体験とは違ったけれど、はたらくことに少し近づけた」
中学生から、そんな言葉を頂きました。
この実習を経て、少しでもこの先の自分のはたらく姿を想像したり、はたらくことの可能性を広げることができていたら良いなと思います。
いつまでもワクワクを忘れずに、はたらくことを楽しむ大人になってくれたらと願います。

「大きくなったらまた遊びにおいで!」そんな想いと共に実習を終えました。




文部科学省「青少年の体験活動推進企業表彰」で、文部科学大臣賞を受賞!

2023-02-27 11:13:45 | 教育

この度、秋葉神社さんご協力のもと行ってきた「よみがえれ!浅草田圃プロジェクト」が、文部科学省「令和4年度 青少年の体験活動推進企業表彰」において、文部科学大臣賞を受賞いたしました!

これまでの取り組みを広く社会に伝える機会をいただき、そしてこのような大変光栄な賞をいただけたこと、嬉しく思います。

 

「よみがえれ!浅草田圃プロジェクト」の活動は、現在農地0%の台東区に、かつて存在していた田園風景をよみがえらせたい、台東区を再び自然豊かなまちにしたいという想いからスタートしました。

農ははたらくの原点である。

私たちは、弊社が掲げる「日本の未来のはたらくを考える」、一人ひとりの人間性が尊重され、いきいきとはたらける職場づくりを探求する中で、暮らしの中で行われてきた"農"というものに、はたらくの本質があると実感をもつようになりました。

農と食を通じて、人と人、人と自然、自然と自然とのつながりを結び直し、それらの関係性を体感する中で、共に生きる感覚を育む。

結び直された関係性から、自ずと個々の役割が生まれ、主体的なはたらくへとつながっていく。

そんなプロセスを通して、子どもたちの主体的なはたらきを生み出したいと、地域の中で実践を重ねてきました。

 

プレゼン発表でもご紹介させていただいた、「TJ(田心循環)指数」。

活動を通じて起こった、目に見えない関係性やつながりを表すものとして、私たちの活動の実績を独自の指標で表しています。

プレゼン後の審査委員の方との質疑応答。

  • 「働く豊かさ」をどう捉えているのか?
  • 「食べたもので体が作られる」というのを、子どもたちはどう考えているのか?
  • ご自身や地域の方たち、大人たちの主体性がどんな風に発揮されたのか?

改めて、私たちの活動の意義を捉え直す機会をいただきました。

そして、想いに賛同し、共に活動してきたメンバー、参加者であるご家族、活動を見守り応援してくださる地域の方々等、多くの方々のお力と、紡がれてきた豊かな関係性の中で今回の場があることを実感し、あたたかな、晴れやかな気持ちになりました。

最後の審査委員の講評―

●人的資本経営。大人たちも、青少年から学んでいる。活動に人間力が現れていることも、きわめて受賞の特色だ。

そして、活動を発信することで仲間が増え、仲間が増えれば、この難しい時代を乗り越えるイノベーションが起きる。

●2022年4月「子どもたちの体験活動推進元年」と発表があったが、コロナ禍で子どもたちが日常的に感動する場面が少なくなってきている、と言われている。

SDGs的に言えば「誰一人取り残さない」という目標達成に向けて、生きる力では足りず「生き抜く力」を授けたい。次世代の育成、質の高い教育が求められている。

そんな中で、地域に根差した活動・リアルにこだわった取り組み、下町・浅草でゼロから出発する!この勢いを高く評価いただいたとのこと。

「これが、中長期的に続くことを、一母親として願っている」と仰った、日本PTA全国協議会専務理事の比嘉さんの言葉もとても印象的でした。

「自分たち企業は、一人ひとりが、社会からいただくその道のプロとして、本物の事業・本物の活動を、真の価値として、生徒児童に・学生に伝えることができる」

今回審査員を務められた石井造園石井社長のお言葉を胸に、弊社としての企業価値を活かしながら、日々の事業活動に取り組んで参ります。

次世代を担う子どもたちのはたらく豊かさを育むべく、まずはこの台東区の地で、地域の中で、暮らしの中で、農と食を通じた場づくりを推進していきたいと思います。


教育の最適化〜最適化社会に繋がるよりよい教育のあり方とは?〜

2021-11-12 18:59:07 | 教育

皆さん、こんにちは。(有)人事・労務の白川と申します。

 

読書会第3回は、「教育の最適化」というテーマで、最適化社会における教育のあり方について、金野の講義から始まりました。

 

やりたいこと(夢)よりもやれること(現実)に生きる、現実主義の日本。

受験では行きたい学校ではなく、受かる学校を選択する、常に正解を求める教育主義により、レールの上を歩く人生を送るといった人も少なくありません。

一方で、ドリームハラスメントと呼ばれる夢を持つことを強要する言葉があるそうです。

確かに、小さい頃から「将来の夢は何か?」と度々聞かれた記憶があります。

私の妹は、「将来のことなんて決められない、わからない」と、夢を聞かれることに嫌悪感を抱いていたと言います。

また、既存の、みんなが知っている職業の中から選択しなければならないという暗黙の雰囲気にも違和感があったそうです。

将来の夢を聞くこと自体が悪いのではなく、子どもたちに社会や仕事について教えきれていないこと、固定観念により将来の選択肢の幅を狭めていることが問題なのではないかと思います。

対話の時間には、「自分が教育をするとしたらどんな教育をしたいか」というテーマで、体験というワードが共通項目として挙がりました。実践的に、自分の身をもって知るという経験を小さな頃から積んでおくことが重要なのではないかと思います。

教育は誰もが必ず通る道であり、また教育を行う側として、学校現場の先生だけではなく、子どもに関わる様々な大人が教育者になる可能性があります。

時には大人が子どもから教えられることもあるかもしれません。

そのように様々な教育の形がある中で、正解を教える・求める教育ではなく、幅広い選択肢を与え、多様な価値観を認めるような教育が行われていくことが大切なのではないかと思います。

絶対的な正しさがないこの世界で、自分自身や、自分たちのよいと思うものを見つけていくこと、それが最適化社会に繋がる、‛‛教育の最適化’’なのではないかと感じました。


思いやることは能力だ

2020-06-08 15:01:03 | 教育
最近読んだ本で、印象に残ったことを話そうと思います。
「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」  著者:ブレイディみかこ さん 新潮社
個人的にネタばれが嫌いなので、なるべく内容は書かないようにしますが、気になる方はご遠慮ください。



<シンパシーとエンパシーの違い>
シンパシー
1 誰かをかわいそうだと思う感情誰かの問題を理解して、気にかけていることを示すこと
2 ある考え、理念、組織などへの指示や同意を示す行為
3 同じような意見や関心をもっている人々の間の友情や理解

エンパシ―
他人の感情や経験などを理解する能力

つまりシンパシーは「感情」、エンパシ―は「能力」だということ。
著者によると、シンパシーは人間が抱く感情の事だから、自分で努力しなくとも自然と出来る。
だが、エンパシーは想像する力の事である。


この考え方、衝撃をうけました。そして深く同意しました。
能力は鍛えることが出来る。鍛えなければ衰える。能力を高めるためには、鍛えなければならない。
他人の感情や経験などを理解するというのは、自然と出来るわけではない。

物事には背景があります。理解することは同意することではない。次のステップに進むためには、理解することが必要。
一致した見解にたどり着くことが重要なのではなく、たとえ納得できなくとも、理解すること。
お互いの主義主張がぶつかることはよくあります。どちらが正しいと、結論を出すことが必ずしも正しいとは言えません。
正義の反対は誰かの正義、といいます。



結局自分が出来るのは、相手の事を理解する「能力」を「鍛える」ことのようです。
とりあえず、家の本棚を充実させて、子供に読書の習慣をつけさせたいと画策する今日この頃です。

自然や生命の不思議から感じる心を育む

2020-05-29 19:22:31 | 教育
こんにちは。有限会社人事・労務の井上です。

自粛生活の中で子どもの過ごし時間が増え、今までは仕事をしながらの決まった生活リズムの中共に時間を過ごしていました。

子どもと日々一緒に過ごすのは0歳児以来3年ぶり位の過ごし方でありますが、何をするにも「自粛」が伴う中でいかに子どもと楽しく過ごせるかが大切かと思います。

しかし、やはり自分一人ではアイディアも中々生まれないので、今までよく遊んでいた近所の家族とも連絡を取りながらアイディアを貰ったり、一緒に中々遊べなくてもオンラインでつないで子ども同士でコミュニケーションを図ってみたりなど…いままでできていた普通に「会う」ということが出来ない中での活動の幅は限られるなと最初は悩ましく感じていました。

しかし、いざ自粛の日々を過ごしてみると、出来てたことが出来なくなったことで、逆の行動も起こり、しなかったことをするようになりました。

気候は温かくなり、散歩に出かけてみると虫たちも出てきたり、日々の散歩のコースにも季節の変化を感じることができます。蟻の行列やダンゴムシやテントウムシにタンポポの綿毛、雨上がりにはミミズなど、大人だけで過ごすと見過ごしてしまいそうなことに子どもは興味津々です。いまより小さい時は蟻にもおびえていた息子も気付けばダンゴムシを手に這わせて楽しそうに観察していたりなど、少し違った視点で成長を感じることができました。



何となく今までの価値観の中では、文字を早く覚えて読み書きができたり、言葉を沢山覚えたりすることが子どもにとっても良い事のように思う部分もありました。

成長の中でも言葉を覚えて話し始めた時の感動などもあり、新しいことができるようになることは素晴らしいことだなと思います。ただ、子どもも人でみんな個性があり、適した時期に覚えていくというのも人それぞれ異なるかと思います。



レイチェルカーソンの「センスオブワンダー」には、『生物の名前を覚えることは重要ではない、それよりも、自然の不思議さ、生命の神秘さに目を瞠り、驚く感性(センス・オブ・ワンダー)こそが重要だ』と記されています。

色々なことを自主的に楽しんで覚えていくのは、いいことだなと思うとともに、今の次期の子供だからこそできる体験を共に楽しみ驚くことを一緒にたくさんしていければなと思います。驚き、楽しみ、わくわくしながら学んでいける環境を整えていければと感じました。