中小企業のES=人間性尊重経営のパイオニア/有限会社人事・労務 ES組織開発・人事制度改革ブログ

社員の幸せ、職場の幸せを基準に経営を、社風を変えたいと本気で思っている社長さん・人事担当者の方へのエールをあなたへ!

研修レポート② 組織の土壌を耕し対話の習慣を根付かせる

2019-06-21 21:37:30 | ES
ES組織開発の中ではよく「土壌を耕す」という表現を使うのですが、コミュニケーションが行き渡らず囚われ・自己保存の意識でカチコチになった組織では、まずは新規プロジェクト立ち上げやワールドカフェを行う等で存分に土壌を耕していく必要があります。



そして、クレドや人事制度を作って終わりではなく、その後の変容を促すべく常に耕し続けて、土壌にフレッシュな空気や栄養素を混ぜこんでいかないといけません。
その役割を果たすのが対話の習慣であり、ポジティブアプローチの思考です。



今回、それら両者を推進する「AI」を取り入れたワークショップを行いました。



日頃から制度導入・規則策定に取り組む畑中が、多様な仲間と開発中の「多様な働き方カード」を使って、社内ルールづくり。



それにあたり”耕す”役割としてレゴワークを行ったのは、普段はリアルな畑も耕している瀬戸山。
手を動かし脳みそを刺激しながら思考することで、ユニークかつ実行可能なルールの形が見えてきました。



いくら優れた制度でも、組み立てる組織の土壌が望ましい状態になっていなければ、表面的でもろいものになってしまいます。
複雑性の社会でしなやかに持続するような独自の組織づくりをこれからも提案して行ければと思います。

>>研修レポート① ご縁の杜で心と体を整えながら学びを深めるES体感合宿

研修レポート① ご縁の杜で心と体を整えながら学びを深めるES体感合宿

2019-06-21 17:04:17 | ES
浅草、そして湯河原での合宿を経て、志高い士業の皆さんとの学びの場・体感ES合宿全三日間のカリキュラムを終了致しました。
ご参加いただいた皆さん、ありがとうございました。



ES組織開発の学びを通してこれからの中小企業の組織づくりのあり方を描いていく三日間の中で、今回は特に、中小企業が進むべき道筋として「自律分散型組織」について学びを深めました。

日頃からES経営の推進に注力している清水先生からは、”TOC(Theory Of Constraints:制約条件の理論)について講義。



組織をシステムとして捉えプロセスを見える化しながら「自ら考え動く組織」をつくること。
組織全体で集合知をつかみ自分ごとで動き出した中小企業の実践例を解説いただくことで、力強く前進する自律分散型組織のイメージを皆で共有しました。

また、大沼先生からは、ご自身も書籍に登場する『指示ゼロ経営』について、ワークも交えて紹介いただきました。



自律分散な動きをとることでチームの生産性においても問題解決においても好影響が生まれることを体感し、中小企業にこそ自律分散型を取り入れる意味を再認識しました。



まさに寝食を共にしながら、共に学び共にES組織開発を実践する仲間として深まるつながり意識。
ワークを通して、自分自身の主観を語り自己開示と対話を繰り返すことで、不思議な心理的安全性も流れ出しました。

続く>>研修レポート②組織の土壌を耕し対話の習慣を根付かせる

外国人と共に価値をつくり出す!真のダイバーシティ経営を実現するには?

2019-06-20 14:56:19 | ダイバーシティ
2019年4月『改正入管法』で大きく変わる?【はじめての外国人雇用】と題して講師をさせて頂きました。



先進的な試みを沢山され色々と勉強させて頂いている介護事業のお客様。
在留資格「介護」が出来たことで留学生として招き介護福祉士を取得した者でそのまま日本にて働きたいと願う方には就職をしてもらう。
そんなスキームを試みている企業でしたが
この改正【特定技能】後は留学生が集まらなくなった…
制度こそ稼働し始めたのかどうかも実感があまり持てない所でしたが
既に改正の影響が出ていました。



冒頭このような日頃お客様から聞く声をお伝えし、
■2019年4月施行!全14業種~雇用人数の制限なし!実務経験必要なし・学歴要件なしの注目の【特定技能1号・2号】とは?
更に…2019年5月30日改正!単純労働も妨げない「留学生の就職支援の為の法務省告示」とは? 等
入管法・制度の概要。
そして
■多様なハタラク力を活かすダイバーシティ経営の実現を後押しする施策
組織にまったく価値観の異なる人材が入る為、時に経営危機に転じかねない混乱が、組織に生じることがありますので、雇用をするとともに、従業員間の関係性をリアルタイムにモニタリングしていく重要性。
最後に
■外国人雇用管理の実務
と3つの視点からお話をさせて頂きました。


Google検索が国ごとにカスタマイズされていることをご存知でしたか?



もしイメージの乖離が大きくまったく異なるものを指していたとしたら…
おそらく日常のコミュニケーションが上手くいかない。様々な誤解を生じさせることになると思います。ビジネスの場では 時に経営危機に転じかねないトラブルに発展する可能性があります。

私たちは一人ひとりがまったく異なる人間でありながら その国々で多くの共通した部分「文化」を持っています。

その「文化(価値観の異なり)」を「人間社会にある普遍的な課題」指標として数値化した『ホフステードの6次元モデル』に基づき
セミナー参加者の各々の組織文化を6つの指標から測ってみる試みも取り入れました。

① 権力格差 小さい ⇔ 大きい
② 集団主義 ⇔ 個人主義
③ 女性性(生活の質) ⇔ 男性性(達成)
④ 不確実性の回避 低い ⇔ 高い
⑤ 短期志向 ⇔ 長期志向
⑥ 人生の楽しみ方 抑制的 ⇔ 充足的

私たち自身の失敗談。
文化の異なりにより私たちの組織を去っていってしまった外国人雇用の事例・私たちがそこからの学んだことも交えて。
違う文化の人とともに問題を解決し 目的を達成することができる力『CQ(Culture Intelligence):文化の知能指数』が必要性であることをお伝えしました。
また多様性でもって目的達成・結果の質を高めていくには…
関係性の質の向上⇒思考の質の向上⇒行動の質の向上 の組織の成功循環モデルをお伝えし、これらの組織の段階を上げていく為には まずは 組織の状態の見える化を図る必要性・支援事例もお話させて頂きました。

経営者が毎日現場に足を運び雇い入れた外国人の様子を、現場へ入りコミュニケーションを取れる訳ではない。現実は若手の日本人社員が外国人従業員をマネジメントしていく…といった時に大きな負担を若手社員に課す、そう感じるように考える日本人社員もいらっしゃいます。
そこをアシストしていく、多様な文化を活かしていけるような組織の土壌作りも外国人雇用と同時に考えていく必要があります。


…となかなかこの辺りの必要性は主催者側には未だ身近に感じる内容ではなかったようで
来週もご依頼いただいている越谷で開催するセミナーでは、より制度概要と実務的な所を重点的にお話するので有難いとの言葉もありました。
はたまた受講者の方は!長丁場にも関わらず終始、前のめりで 組織文化診断などにも課題意識をもって取り組んで頂いたようです。




多かれ少なかれ日本の少子高齢化と掛け合わせ 日本への外国人材の流入が増えることは間違いないでしょう。
ぜひこの外国人雇用にまつわる制度変更の大きな波に乗り または 制度を知った上での波に乗らない選択をするのか
様々な角度から私たちもダイバーシティ経営へのお力添えをしていきたいと思います。


小冊子、お申し込み受付中!詳しくはこちらから↓

働き方改革の新刊が発売になりました。

2019-06-03 13:36:54 | 組織開発・社風改革
本日、「小さな会社の働き方改革 就業規則が自分でできる本」(ソシム 1,600円税別)が発売されました。



働き方改革の本はすでにたくさん出版されていますが、この書籍はその名のとおり「小さな会社」の社長や人事担当者が「自分」ででも、働き方改革に対応した就業規則がつくれるように、できるだけ重要なポイントにしぼって、規定のポイントについて解説をつけました。

もちろん、就業規則など各種規定のひな形も巻末につけており、購入者はネットからのダウンロードもできます。

ただ、私たちは普段から中小企業の様々な現場の問題は、もはや就業規則などの規定やルールだけでは、組織の現場で起こる複雑な問題には対応できないと感じています。もちろん、会社にとって就業規則は重要です。法律で定められているという点も忘れてはいけません。
しかし、この多様な価値観で複雑な時代に、ルールを決めることだけで本当に「幸せな職場」をつくることはできないのではないかと思います。

今「働き方改革」が日本中で叫ばれていますが、本当の働き方改革とはどのようなことなのでしょうか?

単に残業時間を短くしたり、育児休業をとりやすくすることなのでしょうか?
もちろんそれも重要です。しかし、本当の働き方改革とは、一人一人が仕事に使命感を持ち、幸せな気持ちで働くことができるようになることではないでしょうか。そのためには「当社は本業を通じて何を実現しようとしているのか(何で社会に貢献できるのか)」ということを明確にし、その会社で働く社員がそのことを理解し、自分の人生と重ね合わせることでしか実現できません。この書籍には、就業規則などの規定以外で、本当の意味での働き方改革を実現するために必要な「組織開発のヒント」にかかわるコラムを各章の終わりに数ページにわたって掲載しています。



就業規則などの規定やルールが組織を守るためのハードの部分だとしたら、対話を通じて組織のあるべき姿を明確にし、組織内のつながりの質を強め、高めるための「組織開発」手法は、組織を活性化させ自立した集団に高めているソフトの部分なのです。この書籍を手に取っていただく方は、これからも元気で成長していく組織をつくろうという方だと思います。そのような方には、ぜひ規定などだけでなく、このような組織開発の重要性にも目を向けていただきたいです。
弊社は、組織開発を進めていくためのクラウドシステム「ハピネス5」を開発し、組織を見える化を中小企業でも実現することを支援しています。現在、モニター企業も募集中ですので、書籍とあわせて、ぜひお試しいただきたいです。

自律分散型組織を目指すクラウドシステム ハピネス5▼