中小企業のES=人間性尊重経営のパイオニア/有限会社人事・労務 ES組織開発・人事制度改革ブログ

社員の幸せ、職場の幸せを基準に経営を、社風を変えたいと本気で思っている社長さん・人事担当者の方へのエールをあなたへ!

採用時の社会保険について特集原稿が掲載されました!

2014-11-28 20:08:54 | ES
労務事情さんに「従業員の雇入れに関わる社会保険」の特集テーマを13ページ抜粋で、掲載していただきました。



 以下、「はじめに」より ------------------------


社会保険制度は、従業員にとって重要な福利厚生の一部であり、生活を支えるものです。一方で、毎年法改正が行われる社会保険手続きを行っていくためには、専門性の高い知識が必要とされます。
現在、外国人、高齢者、短時間労働者、障がい者、派遣労働者など、多様な人材の活用が求められてきています。最近では、社会保険関係の話題として、労働者派遣法の改正やマイナンバー制度の導入などがメディアで大きなテーマとして取り上げられました。社会保険制度は、従業員にとって重要な福利厚生の一部であり、生活を支えるものです。一方で、毎年法改正が行われる社会保険手続きを行っていくことには高い知識が必要とされます。多様な人材の活用が叫ばれる中、今後、ますます社会保険制度の内容は複雑なものとなっていくことが予想されます。企業としては、正しく社会保険制度の仕組みを理解し、従業員への説明責任を果たし、コンプライアンス上の責任を果たしていくことは、従業員にとっては会社への信頼へつながり、従業員のモチベーションへつながります。今回は、筆者が実務を行う中で特にトラブルが多いものを20項目上げさせていただきました。ぜひ、ご参考にしていただき、コンプライアンス上の責任を果たし、会社のリスクマネジメントとして、また、社会保険の手続きを適正に行っていくことでの健全な企業経営に役立てていただけたら幸いです。



【チェックリスト】 ------------------------
1.社会保険への加入は、本人の希望により選べる
2.パート従業員は、社会保険に加入する必要がない
3.ダブルワークをしている従業員については、他社で社会保険の加入をしていれば自社での手続きの必要はない
4.試用期間中の物には社会保険の適用はない
5.65歳以上の人は社会保険の被保険者にならない
6.60歳以上の人が再就職し、給与が下がった場合に受けられる給付がある
7.学生には社会保険は適用されない
8.インターンシップ生であっても、社会保険の適用を受ける場合がある
9.派遣労働者には、社会保険が適用されない
10.外国人には日本の社会保険は適用されない
11.日本と社会保障協定を締結している国の外国人を雇い入れる場合、日本の社会保険に加入しなくても良い場合がある
12.海外に住んでいる外国人労働者の親族を健康保険で「被扶養者」として加入させることができる
13.採用と同時に海外に派遣される場合、社会保険に加入することができない
14.加入手続きをした直後、すぐに病院にかかりたい場合、「健康保険被保険者資格証明書」で保険証の代用とすることができる
15.パート従業員の資格取得時の計算方法は、被保険者が資格取得した月の1ヶ月間に、その事業所で同様の仕事に従事し、同様の報酬を受ける人の額を平均したものが報酬月額となる
16.資格取得時の報酬月額を決定する際の報酬は、基本給のみを報酬とみなす
17.採用時に年金収入などがある両親を扶養に入れることはできない
18.採用に関わる助成金の多くは、雇用保険に加入している事業所でなければ、受給することができない
19.一定の要件を満たせば、本社で一括して社会保険の手続きをすることができる
20.マイナンバー制度の導入によって企業の社会保険の手続きが簡素化される

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以上、私自身が、実務上良く起きる20の項目についてお応えさせていただきました。

マイナンバー制度が再来年より導入されます。企業の社会保険関係の調査もますます厳しくなる
なか、すでに、雇用関係の大改革を行おうという企業からの相談をいただきます。
大手は、すでに動き始めておりますが、マイナンバー制度が導入されますと、おそらく、
非正規社員を中心に、さらなる、人材不足に拍車がかかると思われます。
いまから、再来年の1月に向け業務プロセスの見直し、3年後を見据えた人員計画をつくることが、
企業を人材不足倒産から守る要点となりそうです。

第5回、グリーンフェス無事終了!25ブース、1900名の方にご来場いただきました。ありがとうございました。

2014-11-25 14:49:53 | 地域貢献
第5回、グリーンフェス無事終了!25ブース、1900名の方にご来場いただきました。ありがとうございました。


グリーンフェス無事終了いたしました。出展者25ブース、来場者1900名と目標の2000名には届かなかったものの、ご参加いただいた、春日部の地域のみなさんそして、出展者の皆さんそして何よりもスタッフの皆さんとのお陰で沢山のドラマがうまれました。


代表が私から金野に、学生リーダーが瀬戸山から小保内に変わっての新体制で活動をはじめた半年でしたが、皆さんが支えていただいたおかげで、私の時以上に様々なイノベーションがあったのではないかとおっております。春日部地域との連携、高校生のボランティア参加、出展者の数、オープニングの変化、PR方法、懇親会での動画の試み、設営そしてマルシェなどの数々の挑戦がそこにうまれました。

これらは皆、私の代では不可能と思われていたことばかりです。金野新体制のもと、情熱を傾けて形にしようと動いたメンバー達のリーダーのおかげです。そして、確かにうまくいかなかったことや、トラブルも沢山ありましたがそれは、イノベーションにはつきものです。

それ以上に、地元吹奏楽団の方との出会い、商工会議所とのご縁、高校の先生とのご縁など沢山のつながりがまたうまれました。私が今回のなかで大切にしていた指標は、どんなつながりが生まれたか?何か新しいことを生み出したか?です。今年も参加者の皆さんのおかげで沢山のドラマがありました。そして戸惑いもありましたが、その分、メンバーの皆さんの成長があったのではと思っております。

「日本の未来のはたらくを考える」がテーマのこのイベント、私は明日からの日常のなかで、つながりがなければ、変化はないのだ!ということを改めて、大切にし行動していこうと思いました。

GATE ASAKUSAを合言葉に、中学生と、浅草のまちの「おもてなし」を考える3日間

2014-11-17 15:02:11 | ES
3日間お疲れ様!今年で、4年目になる地元中学生のインターンシップ受け入れプログラム。

* 後日届いた中学生たちからの感謝の手紙
 

今回は、GATE ASAKUSA をコンセプトに日本に来る1000万人のうち、約500万人近くが
やってくるこの浅草のまちのおもてなしについて中学生と活動をいたしました。
 今回の世話人は、石橋先輩と入社3年目を迎える、瀬戸山君です。


2人との今年のインターン生に対する受け入れ方針は、地域のためになる仕事を
体験させ、仕事は、お金を稼ぐだけじゃなく、それ以上に大切なものがあるということを
少しでも気づくきっかけが出来たらよいね!ということに。
 じゃあ、先日の「下町の未来のはたらくを考える」でも話題に出た、
これから益々オリンピックに向けて増え続ける未来の国際都市浅草としても
まちづくり、おもてなしについて考えよう!ということで一致。
 さて、初日から、果たしてどのように調査するか考えることに。
 瀬戸山君が、お得意のデザイン思考を中学生に説明したり、フィールドワークの
意義や手順を語っていくとどうしても避けて通れないことが生じました。
 利用者に直接聞き取り調査をするという項目です。
 さて、外国人と中学生が話せるか、そして、それはおろか、英語が達者な、
小保内が、こともあろうに、アメリカに研修ということで不在!どうする瀬戸山!
 ということになったのですが、瀬戸山君から、大丈夫ですと。
 なんの自信が彼にあるのかわからないが、さすが、若い2人。中学生をその気にさせ、
さっそくアンケートづくりへ。


 なんかスゴイ!中学生。自分より英語ができるじゃん。そうだ、彼らは、台東区ナンバーワンの
都立一貫校なのだ。サクサクとアンケートを完成させました。
 日本の魅力、お土産はなに?これからどこへ行くの?日本に来て不便だと思うことは?
 などをドンドン英訳したのでした。
 さて、私たちも、中学生のやる気に押され、なじみのお店にいって
「中学生がきているので、インタビューに協力してあげてくれませんか!」と。
地元のお店なども快く引き受けてくれ、この時ばかりは、毎日、フラフラと
色んな地元のお店に行ってつながりを作っておいてよかったと。



 さて、最初緊張気味だった中学生たちも、石橋や瀬戸山君と協会のジャンパーを来て、
まちに繰り出していきました。どこに、沢山外国人はいるのかな?扇子屋さんのおじさんに聞いてみよう!
あっ外国人の方だ!といつの間にか、自分たちからドンドンインタビュー。
 若い人、子供たちは、私たち大人より、仲良くなるのがうまい、そして速いなあとここでも感心。
 たった、三日間だけで、学生の姿勢がドンドンかわります。インタビューに戻ってきた、彼らに、
事務所の先輩たちから、インタビューどうだったと毎日聞かれる。中学生たちも目を輝かせ、
今日の外国人は、京都にこれから行くんだって、日本の素晴らしさは、自然や伝統って言ってました!
フジヤマを見に行くそうだよなどなど毎回新たな発見に仕事って面白いんですね。と一言。
 そうだよ、仕事ってなかなか面白いでしょ。お店のご主人からも、「浅草のためにおつかれさん!」って感謝されたでしょって。
 そして、最終日、インタビューの結果から、なにか創りだそうと、プロトタイプの段階へ。
皆、おもいおもいで、浅草の外国人をおもてなしするカフェを運営するとしたらどんなカフェを創りたいか描いてみることに。
「浅草のまちから、日本を地域、文化をしる世界の玄関口」というスローガンで、ASAKUSA GATE CAFÉ を描いてみました。
これが、彼らの完成イメージ。すごいですね。百人一首を埋め込んだ座敷、漢字ポスター、日本を5つに分けて物産を売る、
囲碁や将棋など自然と日本の文化に触れる遊び場、伝統工芸を一緒につくれる場など実に面白いです。
 アンケート内容は、40名ほど集まったので、後日皆さんにもほしい方は、お送りいたしますが、
大人顔負けのプレゼンでした。
 そんな、こんなで、あっという間の3日間でしたが、
学生たちは、素直です。私たち大人がやっていることを真似します。下の世代に起きていることは、私たち世代の行いがそのまま反映されています。

 学生たちが、感謝の手紙をいただきました。
 「お金を稼ぐだけじゃなく、人と人との関わりを大切にということを前提に仕事を選んでいきたい!」
  「人と人とのつながりは、自分自身を助け、お金以上の資産になる」
など、気づきがあったようです。
 本当に、今回のインターンプログラムは、地域の会社や、お店、そして浅草におとづれる外国人さんなどの
つながりなくしてはできないプログラムとなりました。ありがとうございました。

ザ・コミュニティ経営に関する自社セミナー開催

2014-11-11 17:18:57 | ES
 昨日は、コミュニティー経営についてセミナーを開催させていただきました。


講師には、未来企業としてESナンバーワン企業として活躍のチャットワークの
山口常務そして、横浜の地域貢献企業として、コミュニティ経営を
実践している大川印刷さんをゲストにお呼びしての講義です。
 参加された企業さんも、横浜ビールの太田社長、スリーハイの男澤社長、
越後湯沢の井仙の小野塚さんをはじめコミュニティ経営を実践している
企業さんほか、地域で頑張る会社さん、社員さんに来ていただきました。
 いままで、なじみのない、コミュニティ経営という言葉にどこまで、理解していただける方
不安では、ありましたが、さすが、少なからず、実践している企業のみなさん、
コミュニティ経営の意義について興味を持っていただきました。

 皆さんは、コミュニティという言葉を地域を少なからずきいたことがあると思います?
コミュニティとは、
同じ場に所属し、利害を共にし、政治、経済、価値観などにおいて、
深く結びついている人々の集まりと定義されています。

このコミュニティの考えが今、経営にも大切な要素として、
注目を浴びているのです。
 コミュニティ経営の定義は、
社員の成長(ES)、顧客の成長(CS)、地域の笑顔(SS)の3つのつながりを通して
、社会の共通善への期待を高めていく経営のことを言います。

このように大上段に構えると何やら難しそうだなあと
思ってしまいますが、ヘンリーミンツバーグが言っているように、
日本の1980年代頃のつながりや、暗黙知といった現場主義の考え方を
もう一度日本はベースに置いたらどうですかといいうことなのです。

 そこには、大家族主義といった日本の経営がありました。
確かにコミュニティとして会社は、機能していました。


しかし、欧米からの、成果主義、結果主義の考えが日本に
持ち込まれ、人を資源とみるヒューマンリソースの考え方のもと、
アンゾフをはじめポーターなどのPDCAを回すマネジメント
が、主流を占めている時代が、ここ最近まで続いてきました。
 このマネジメントは、最小の資源で、最大の結果を出すマネジメント
です。そこには、分業と効率重視の経営が求められ、
ある程度機能してきたのです。
 しかし、この右肩上がりの経営モデルは、とにかく、疲れるし、
SSの分野ですに、豊かになった日本にはちょっと不向きになってきました。そして、
とうとう、先進国のこのモデルでの成長は、頭打ちになってきたのです。
あまりの分業体制、非人間的な経営に、問題点が噴出してきたのです。


 やはり、日本の現場主義のつながりの経営のほうがよいじゃないかと!
しかし、ヘンリーミンツバーグや、イノベーションのジレンマを発表した
クリステンセンは、いままでの日本の現場主義だけじゃダメだといっています。
 それは、日本の高度成長期の時の現場主義の経営だけでは、もはや時代遅れなのです。
そこには、オーブンイノベーションの考えが必要であると述べているのです。
 
 日本でも、自社以外の組織から、新しい商品、サービスを生み出してきたが、
その多くは、垂直統合された、グループ企業などの連携のなかから生まれてきました。
それは、オープンイノベーションで市場を動かしている、中国や、韓国の新興国
に日本が追いやられているのをみれば明らかです。

 いま、元気な企業は、P&Gやシスコシステムズといったオープンイノベーションな
会社が伸びています。P&Gでは、売り上げの50パーセントを外部技術をつかって達成する
というイノベーション目標を挙げています。


 今回、ゲストの企業の大川印刷さんや、チャットワークさんも、他社や他団体との
オープンイノベーティブな取り組みで業績を伸ばし続けてるのです。

 次回は、会場化からm、私たちパネラーにあてた質問
・コミュニティ経営と業績の関係を教えてください。
・コミュニティ経営を実行していく場合に何から手をつけたらよいのか
 教えてほしい

の2点についてまとめさせていただきます。 

下町の未来のはたらくを考える、ソーシャルイノベーションでいこう!②

2014-11-05 10:18:40 | ES
 パネルディスカッション後のワールドカフェでは、皆さんから、
「下町の未来のはたらくを考える」というテーマでたくさんの創発
が起こりました。

 産学官で、台東区の雇用の問題を考えて行こう!
これから、沢山の外国人の方が、日本に観光にそして、居住
することが見込まれているが、日本は、今後どのように
動いていけばいいのか、若い人がどんどん地元から減っていくが、
新参者も地域とのつながりをつくるような取り組みを進めていく
ことは、必要ではないか?

 次世代の産業を担う、若者を10年先を見据えて育てていかなくては
ならない。行政任せでなく、自分たちの力で課題を解決していかなくては
などの気づきを皆で共感できたことがよかったなあと思いました。

 今回パネリストになっていただいた方々は、
地域を良くしていこうという社会的意識が高く、本業をとおして、
そこに、共感した方が、かかわり、一緒になって
モノづくりを進めているのです。
 
 今回のパネリストの浜野製作所さんの取り組みは参考になります。
浜野製作所は、日本のモノづくりを絶やしてはいけない!
という思いから、「ものづくりインキュベーションを加速する」というコンセプトのもと、
オープンイノベーションな新たな連携を、テックプランターというプラットフォームを
創りだしています。


モノづくりを志す人の、育成から、発掘、登記、試作、投資までを、
さまざまな企業が連携して、これからの日本に必要な価値を創造しているのです。

このような価値は、もちろん、浜野製作所さん、1社ではできないことです。
 

 さて、この取り組みを通して、浜野製作所さんに何が起きたか?
約、200件近い、新たなつながりが出来たのです。



 浜野製作所さんは、CSR×オープンイノベーション(ソーシャルイノベーティブ)な取り組みをしたから、
業績が伸びたのでしょうか?
そこにはちょっと違いがあります。私の見てきた事例でも、NPOや企業と連携して、積極的にCSR活動を
行い、地域のために頑張っている企業がありますが、多くの会社は失敗します。
長く続かないのです。浜野製作所さんとその方との違いは、同じソーシャルイノベーションの
取り組みをしているのになぜか、業績が上がらないのです。

 そこには、オープンイノベーションを後者の企業は、そのものを、目的にしてしまっているのです。
オープンイノベーションは、手段です。目的は、価値の創造と獲得です。

 浜野製作所さんが、優れた成果を達成しているのは、オープンイノベーションを実施
しているからでなく、浜野製作所さんが、「価値の創造と獲得のための社内体制」を
もっているからであり、オープンイノベーションは、そのための一要素なのです。

 浜野製作所さんは、テックプランターというプラットフォームの中で、
試作を受け持つという優位性を築いています。
 浜野製作所さんの、独自の強みがあり、そこに自信があるからこそ他社との連携が
組めるのです。

 今回、浜野製作所さんから、学んだことは、CSR、オープン化を実現するためには、
オープン化によってどんな戦略目標を実現するのかをまず明確にすることなのだなあと
思うのです。

 そして、その前に、コアな技術は製造は自ら開発し続けるということなしには、
オープン化はできないのです。