中小企業のES=人間性尊重経営のパイオニア/有限会社人事・労務 ES組織開発・人事制度改革ブログ

社員の幸せ、職場の幸せを基準に経営を、社風を変えたいと本気で思っている社長さん・人事担当者の方へのエールをあなたへ!

里山に学ぶ!地域のはたらくから、日本の未来の傍楽を考える! オープンナップス合宿開催日記 ①

2014-08-26 18:53:50 | 地域貢献
今回の合宿は、いつもお世話になっている、越後湯沢のリピーター率ナンバーワン旅館、HATAGO井仙さんでの合宿です。
私たちの団体では、農・里山に関する一人社長の会として発足しましたが、今回は、我々の活動をより身近に
感じるために、実際の里山で生活、仕事をする人たちへ話を聴き、実際フィールドワークを通して、
自分たちのmissionとのつながりをより深く確認しあうというのが今回のテーマでした。



合宿の構成は、弊社の小商いプロデューサーの瀬戸山君、オープンナップスの副会長の
安藤さんと構成を決めいざ!越後湯沢へ。

 私たちの団体は、2年前発足しましたが、コンセプトを何度も練り直しその間、なんども議論を重ね、
これからの新しい経済とは?
はたらくそのものに価値がある社会!
若者の「働く」ことへの希望のある社会の実現

といったテーマで話し合い、時に、メンバーの40%が入れ替わるなどの時間を潜り抜け
てきた、仲間だけに新幹線のなかでもさっそく楽しく議論です。




さて、スケジュールは以下の通り。

【一日目】
・オリエンテーション
・アイスブレイク
・井口社長ご挨拶
・館内見学
・瀬戸山講義「小さな商いの経営戦略」「小さな商いの経営戦略」
  ↓移動
・マイクレド実践
  (休憩)
・アイスブレイク「里山の魅力ワーク」
・矢萩会長講義「里山に学ぶ、地域のはたらくから、日本の未来の傍楽を考える」
  ↓移動・休憩
・グループワーク「里山商品開発ワーク」
  (休憩)
・宴会(里山の魅力ワーク)




【二日目】
 朝食・休憩)
・矢萩会長講演
・まつだい「農舞台」へ移動
・「農舞台」施設内見学
・NPO法人越後妻有里山協働機構様
 基調講演「里山を開かれた新しいコミュニティに変革!」
・締めの言葉(副会長)
 昼食 「越後まつだい里山食堂」、解散


なかなかハードでしょ。これだけ真剣に会議ができるのもこの仲間だからですね。



前半は、井仙さんの館内見学を、スタッフの小野塚さんよりしていただきました。井仙さんには、「旅籠三輪書」というクレドがあります。
そのクレドを体感していただくフィールドワークからスタート!
 そこには、社員の皆さんの姿勢、仕草、建物の外観のみならず、部屋の調度品、照明にいたるまで、井仙さんの「HATAGO」という
「場の空気」に満たされていました。


場の空気そのものに価値がある。井仙さんの、コンセプトを土台に、洗練された秩序を感じ私たち自身が、何の説明も必要としなくても、
この空気に包まれているだけで、なるほどクレドをもつ素晴らしさに触れることができました。

 さて、クレドをもつ素晴らしさを体感していただいた後は、弊社のスタッフの瀬戸山君の講義です。


この講義では、いま、井仙さんで、体感していただいたクレドを、自分たち自身の会社でも作ってみよう!ということに。
 みな、日々の仕事に追われ何を大切にしていくのかを振り返るためにもこのような機会を持つのは、大切という
感想をいただいたようで、やはり、少々無理しても、このすばらしい空気に満たされた場で講義をしてよかったと思いました。

 さて、この日の午後からは、「里山の記憶」と題しまして、越後湯沢の「体験工房 大源太」の支配人 岸野氏へのインタビューです。



今回のインタビューを終え私自身、地方に行くことが多くてもいままで、実は、地方のこと、そして、里山で暮らすということを
何も知らないのだということを改めて感じました。そして、そのわからないということを前提に謙虚な姿勢で里山と都市の関係を
考えていく。都会と地方で起きている問題は表裏一体であるということです。


 その一例をあげますと、地方に住む方は、自分の地域に自信や誇りを失っているということです。
自分のまちには、何も誇るべきところがないと思い込んで行動しようとしないと行くこと。では、私たち都市に住む人たちは
どうかというと、まちに問題が起きても行政頼み。お金で解決しよう。長いものに巻かれてただただ、安全と安心のみを追求し続ける
羊たちの群れのような毎日。

 私には、双方のこ問題点を一つ考え、行動に移すだけでも都会と地方を結ぶ価値がそこにはあるのだとメンバー共々感じたのでした。
さて、いよいよ明日は、都会でぬくぬくと送っている、私たちに何ができるのかを自戒をこめて考える時です。


 安全と安心は、確かに生きとし生けるものにとっては、大事な課題です。しかし、私たちは、安全と安心が保障された、
馴らされた羊の群れではありません。
 私たちが、この世に人間として生まれてきた以上、ジョルジュルフランの言う
以下の言葉が想起されます。

「仕事が喜びになり、人間的なものにならない限り、自由な生き方はできない」

社員も、地域も幸せ!ローカリズムでいこう!内閣総理大臣賞「江戸っ子1号」浜野製作所浜野社長を訪問

2014-08-13 19:01:24 | 地域貢献
 地元の社会貢献企業浜野製作所さんを訪問です。お伺いしたのは、先週なのですが、あまりの浜野社長のお話に
衝撃を受け、なかなかブログに纏められずアップに時間がかかってしまいました。
 とはいえ、いまだまとめきれずなのですが、時間が経ってしまっては、その時の新鮮な思いも変わってしまうので
とりあえずの投稿です。
 
 浜野製作所は、知る人ぞ知る、時の総理大臣が、日本の製造業の強さ、元気さを視察するために
日本の注目すべき中小製造業の一つとしてこの墨田区の地の浜野製作所さんに、訪問しにくるという。
いま、日本のみならず、アジアでも注目の会社です。

私がこの会社に注目しているのは、地元の製造業が集まって深海探査艇「江戸っ子1号」を
つくりあげるというそのパワー。
 そして、なかなか若い社員が製造業に集まらないという中、優秀な学生や、アジアの諸地域からも
ひっきりなしにインターン生が集まってくるというその、秘密について、大変興味を持ったのです。

 さて、訪問です。何だ、この建物は!



会社に入るや、このおしゃれな外観、社内もエネルギーあふれる暖色系統のデザインで、私が想像する
下町の製造業とは大きく違いショック!
 浜野社長は、会社設立当初からの苦労の中で、社員が誇りにもってくれる職場とは何か?はたらく環境は
これでいいのか?と自問自答の末、社員のESに関する投資を惜しまずに職場環境をガラッと変えたのだという。

 浜野社長は、社員のつながり、ESに対しての投資を惜しまない。
ユニフォームは、赤のカッコいいポロシャツそして、社員は大変礼儀正しい。廊下ですれ違う社員が、
笑顔でさわやかな挨拶。
 


 そして、ここは、浜野製作所のガレージだという。私には、一般に言うガレージとは違い、
これは、もうおしゃれな、商品展示室。
 ここには、日本の地域のみならず、アジアをはじめとした世界各国から数か月で2000人近い人がこのガレージを
訪れているという。

 ここは、ガレージじゃなく、浜野製作所の技を公開する場所、日本の製造業のあり方を国際的に評価
し世界に示す場所だ!
 


 私には、アジアに押しやられる日本の製造業という固定観念がどうしてもあった。10年前まで、元気にやっていた私の周りの製造業も
アジアの台頭に業績を下げ続けている。
 でも、ここには、私が抱いていた、製造業とは、まったく違う姿がある。

 浜野社長にアジアの製造業をどう見ているか、アジアへの進出は?と質問したところ予想外の答えが!
アジアは行くだけで、お金もかかるし、時間もかかる。その分、自分の会社のさらなる技術へ投資したほうがいいと思っているという。
アジアは、昔と違ってお金を持っている。本当に必要なものであれば、向こうから、こっちに来る。
 だから、そのような人を迎えるために、このガレージを整えたのだという。
皆さんは、いかがでしょうか?

 さて、続いては、江戸っ子1号について。このプロジェクトは、地域の業界の社長さん達が集まって大きなプロジェクトを
完遂させたというが、さぞかし苦労したのでは?という質問。ここでも、予想を裏切る答えが。
 
 自然となんとなく思いを語っていたらあのような形になったのだという。
製造業の会社どうしは、元来、大手に依存し、まちの製造業どうしは、ライバルどうしだという。
それは、ここ最近までの傾向だが、誰もが、大手や国に頼っていてはどうにもならない、
自分たちの親父の代は、それでよかったが今はそんな時代じゃない。
 そんな、思いを持った社長さんたちが自然と形にしたのがこのプロジェクトだったという。

 さて、私は、この訪問を終えて、ローカリズムの時代が始まっているのだと実感する。浜野製作所をみて思うのは、
地域の問題、業界の問題は大企業や国といった大きなシステムに頼らずに自分たちのつながり、ローカリズムで解決しようということ。
その動きがいろいろなところで始まっていて、これからの会社とはそのような存在でなければ存在していくことはむつかしいということ。
 そのことは、自分たちの会社の存在を存在たらしめている、地域や社会にたいし、その基盤すらも
こわされようとする今の時代の流れの中で、問題を解決しようとするのは、自分だということ。いま、強い会社を見ていて思うのは、
地域や社会の問題を解決するための技を持っているということ。そして、
 つながれるということです。旅館業界が地域を活性化させる、老舗の名店会がつながり地域を元気に、芸術家たちが
まちを元気にどこもそんな動きが手探りだけれどもはじまろうとしています。
 
 そして、そこではたらく社員が求めるものは、お金以上にその会社に存在し、仕事を通して、自分の人間としての価値を高めてくれる
環境としてのはたらくというものが存在しているということ。地域とともに確かなつながりを感じて仕事をし、自分の技術が、社内のみならず、
地域を元気にし、日本の製造業の国際的な評価にもつながっていくという仕事そのものへの価値を浜野製作所さんには感じました。これからの
日本が取り戻さなくてはいけない。日本の未来の豊かな仕事観の姿がここには存在していました。

 浜野社長、再来月のセミナー楽しみに致しております。

社労士まつり開催!1部、2部と延べ150人が会場に!

2014-08-13 17:59:29 | ES
弊社主催の社労士まつり開催!今回は、従業員満足no. 1のチャットワークさん、弥生給与さん、日本法令さんをはじめ多数の協賛企業様に
ご協力をいただいての開催!



 会場には、1部、2部を合わせ、大阪会場、名古屋会場を結んで150名もの先生方が集まり、大いに盛り上がりました。
自分の資格を活かしお金よりも、自分自身の仕事の価値を高めたいという先生方が昨年よりも、志を持った多くの先生方が
参加していただき、主催者の私たちも大いに刺激をいただきました。

 開催のあいさつでは、なぜ、この会を開催させていただいたのかという経緯を高い席からですがお話をさせていただきました。

 なぜ祭りにしたのか?
それは、大きな時代の節目に今いるということ。時代の一歩先を行く粋な先生の出会いを求め、
マイノリティながら、10年後は、私たちの信じた仕事観が、日本のそして国際的に評価され
次の世代の若者たちに少しでも、「はたらく」ということに希望を持てる社会へと貢献しようという
意気込みを国に頼るのでなく、私たちの手で、自分の身近なところから発信し、行動しようという
思いを確認しあい場を作りたいと思ったためだということ。

 そして、会社の存在そのものが新しい共感資本を大切にする社会の変化のなか、大きな転換点にあるということです。

その中で、私たちは、会社の経営資源である、「人、カネ、モノ、情報」という経営資源の中で、
人を扱う専門化であるといこと。そして、私たちは、10年前と違い、
 会社のお金を稼ぐ為のアドバイザーとしての存在から、地域、自然、人と人とのつながりといった
お金以外での資本といった視点からのアドバイザーとしての存在というものが大きくなっていること
を、開会のあいさつの中で述べさせていただきました。

 そのあとは、弊社の畑中、瀧田、そして社労士という仕事に誇りをもち、充実した人生を築き上げていこうとしている
粋な先生方のパネルディスカッションを開催しさせていただきました。

 今回は、新しい試みということもあり、いろいろと反省点はありますが、当日までスタッフそして協力いただいた
仲間たちが本当に頑張ってくれましたが、
皆からは、沢山の粋な先生たちに出会えた、開催してみて、主催者であるこちらが勉強になったという感想とともに、
学生インターン、新入社員の面々からは、「社労士ってすばらしい仕事ですね」と言ってくれたことは、開催してよかったなあと
心から思える素晴らしい会でした。


 

ローカリズムが新しい社会を創る!

2014-08-10 20:14:52 | 地域貢献

 本日は、私の友人のあおば放課後芸術大学の佐藤代表の悲願の、開校式典ということで、素晴らしい集まりに参加させていただきました。
佐藤代表は、青葉区の地で、日本初の市民芸術大学を創るという志の下、地域を芸術の力で、つながりをつくり元気にしようと!
いうプランを1年前に立ち上げ、本日このように、50名を超える方々が、佐藤氏の活動を応援しようと集まったのです。



 私は、この場に参集する皆さんの会話を聞きながら、新しい時代が動いているんだなあと心からこみあげてくるものを感じました。
グローバル、新自由主義という名のもとで、バラバラにされ、弱くさせられた個の時代が終わろうとしている。

 つながりを通して、自分たちのまちのことは、自分たちで解決するのだ!という意気込みで、集まった小さなアソシエイツが、佐藤氏の呼びかけで
あつまり、新しい時代のプラットフォームを創っている。

 音楽でまちを元気にしよう!
 バラバラな、市民たちが、つながれる場をつくろう! 
 食と心を結び、平和な世の中をつくろう!

                       等々

 
 自分たちの手でまちを元気にするんだ!という強い意志!そして、一人一人が、記号としての人でなく、
つながりを持った人間として圧倒的な存在感を示す佐藤氏の仲間たちに対し、

 「人のつながりって素晴らしいなあ」

と自然に言葉が浮かんでくる。

 そして、会場を飾る佐藤氏の一枚の絵




 この絵は、佐藤氏が、カンボジア、タイの村で子供たちにある課題を与えて描いてもらった絵だという。

その課題は、
 「あなたにとって、この村で一番好きなところや、大切なものを描いてほしい」というもの。

 そこには、山があり、川があり、畑の作物があり・・・という具合です。

 さて、今の日本の子供たちならどんな絵を描くのでしょうか?

 お金でしょうか?
 ビルでしょうか?
 大きなタワーでしょうか?

 私は、この佐藤氏のデザインした、この異国の地の一枚の作品こそ、
これからの日本が、取り戻さなくてはならない心の風景だと思います。

 自分たちの手で、大切な山をまもり、自然とつながり、人と人との
つながり、人と地域のつながりを通して暮らしてきた私たちの先達そひて、日本の風景。
 そこには、自分が責任が持てる範囲の地域と経済が存在し、誰もが、自分の住む場所に誇りをもち、
関わり、そして、この村を自分で守っているんだという役割と手ごたえを持って生きてきた時代。

 今日は、そんな佐藤氏の芸術家としての演出に心震わせるすばらしい場、時間、空間にいれたことに感謝!したい。
佐藤さん!おめでとう!


 

まんだらけの盗難事件にみる、コミュニティの力

2014-08-07 19:55:17 | ES
まんだらけの盗難事件で、犯人とおぼしき人物を、盗難した物を返却してこない場合は、お店側の判断でネットに映像を流す
http://get.nifty.com/getnews/90693.html
というニュースが話題を読んでいますが、面白い時代になったなあと私はこの報道を見させていただいてます。



いま、どの日本をはじめとしたどの先進国も、いままでの、個人を主体として築きあげてきた、 国民が国のシステムに頼るという時代の流れが、少しずつ変化してきているのではないかと感じます。まんだらけという、組織、コミュニティの力で警察という国家システムに頼らずに、自分達の力で問題を解決しようとしている。此に新しい時代の変化を感じます。

弱い個人として、国がシステムとしてガバナンスする時代から、ネット社会というつながりの力で自分のことは、自分たちのコミュニティで解決するんだという動きは、グローバルな流れとは別の社会が動き出しているだと思う。