中小企業のES=人間性尊重経営のパイオニア/有限会社人事・労務 ES組織開発・人事制度改革ブログ

社員の幸せ、職場の幸せを基準に経営を、社風を変えたいと本気で思っている社長さん・人事担当者の方へのエールをあなたへ!

地球を救うための活動(大川印刷様 SDGs報告会にて)

2019-04-27 14:17:57 | 地域貢献
いつもお世話になっている大川印刷さんの、年に1回のSDGs報告会に参加させていただきました。



「やってみよう、が世界をかえる」というテーマのもと、皆でSDGsをやってみようという点を考えてきました。

そもそも皆様は「SDGs」という言葉を耳にしたことがあるでしょうか。
「SDGs」とは「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」のことです。


*大川印刷さんが作成に携わったSDGs手帳より

加速度的に科学が発展し、高度な文明を築いている現代ですが、その裏では地球の資源の大量に消費されています。現時点で、世界中の人を支えるためには地球1.7個分必要であると言われており、既に地球の限界を超えて、人類は資源を消費し続けています。

そのような地球の限界が見えてきた中で、SDGsは生まれました。
もはや猶予はなく、SDGsはすぐにでも実行されていく必要があるのです。

では、私たちにできることはいったい何でしょうか。



報告会で大きく印象に残った話は、先の熊本地震にまつわるお話と、SDGs実現に向けて足並みを揃えて協働するには何が必要かというお話です。

突然震度7の地震に襲われ、熊本県に甚大な被害をもたらした熊本地震。
この熊本地震から立ち直れた企業とそうでない企業には違いがある。立ち直れた企業には共通点があったそうです。

その共通点とは、企業の規模や従業員数、マーケティングの巧拙などではなく、いかに地域の持続可能性を考えていたかであるそうです。
地域社会の持続を、復興を考えて「○○を助けよう!」と考え行動した人(企業)ほど、同様に周りからも助けられ成長し、立ち直ることができたといいます。

確かに自分のために時間を使ってくれた、頭を悩ませてくれた、労力を割いてくれた人がいれば、お返しに助けたい、協力したいと思うのは自然のことだと思います。
自分のことだけなく、誰かのため、何かのために行動できることはとても素晴らしいことです。

さらに報告会後半のSDGsを進めるために必要だと思うことをテーマにしたパネルディスカッションを聴き、私は「周りとの縁、つながり」の大切さをさらに強く実感しました。



先ほどの熊本地震の話にも重なりますが、いざというときに助けてくれる心強い味方がいるのといないのは大きな差です。日々の活動で「誰かと関われる場」に積極的に参加していくことには大きな意義があるのだと感じました。またそこで築いた関係性を持続的なものにするために、お互いwin-winの関係になれるような工夫が必要になると思います。



また討論の中では「リスペクト、感謝がある組織はうまくいく」との話もありました。
面と向かって、周りの人に感謝を伝える習慣がある人、ない人いらっしゃると思いますが、感謝を伝えられて不快になる人はいません。もっと私も積極的に実践していこう!、やってみよう!と感じました。

SDGsには17の目標と169のターゲットから成り立っていますが、必ずしもここからどれかを選ばないといけないという意識にとらわれず、自分の周りでできる取り組みから進めていければ良いと思います。
「ゴミを減らそう」「電気はこまめに消そう」といった環境への取り組み、「誰にでも尊敬の念を持って接しよう」「自分がしてもらったことへの感謝を伝えていこう」という人への取り組み、まずは「これをやってみよう!」と考え始めるところからスタートし、そして継続していきたいなと思いました。


「同一労働同一賃金」により待遇差に注意

2019-04-26 17:08:06 | 人事制度
 最近、お客様と人事制度の話をしていると短時間正社員制度や地域限定社員を導入したいという声をよく聞きます。確かに中小企業でも限定社員や在宅社員、嘱託社員、パートタイマー等様々な労務形態が増えてきました。
このような「多様な働き方」は、受け入れる会社側としても様々な良い影響を及ぼします。いわゆる正社員的な働き方が難しい方の採用や定着といった「優秀な人材の確保」、社員が自社で働き続ける事への「安心感を持つことができる」といったことは容易に想像できると思いますが、その他にも「業務の効率化」、「イノベーションが生まれやすい」といった大きな効果も生まれています。
このように、会社にとっても社員にとってもうまく活用していけばメリットが大きいのですが、一方で同じ社内に多様な正社員が混在することになるわけですので、運用を誤ると社員が不公平感を持ったり、モチベーションダウンにつながりかねません。会社全体で多様な人材を受け入れる風土を作っていくとともに、また、それぞれの働き方に合った労務管理や制限のない正社員と制限をもつ社員の待遇の均衡についても注意しなくてはなりません。

このような中で、2020年4月から(中小企業は2021年4月から)は、「短時間労働者及び有期雇用労働者の雇用管理の改善等に関する法律」(パートタイム・有期雇用労働法)により、正社員と短時間・有期雇用労働者等のいわゆる非正規雇用労働者について不合理な待遇の禁止について定められます。これにより、正社員と非正規社員との間の不合理な待遇差については法律で禁止されます。これが「同一労働同一賃金」です。
正社員とパートタイム従業員との待遇については、差を設けている会社もよく見られ、法律が施行される前に見直しておくことが必要です。正社員に支給されている手当の趣旨がパートタイムにも支給されるべきものであれば支給しなくてはなりませんし、賞与についても同様です。このあたりは、具体的にどのような手当なら待遇差をつけても良いのかなどといった詳細については判断が難しい部分もありますが、判例などを参考にしながら、少なくとも各種手当や賞与についての趣旨を明確にしておくことが必要です。
以下は、厚生労働省によるガイドラインの抜粋です。



なお、嘱託社員と正社員の「同一労働同一賃金」による処遇差を巡る代表的な判例が長澤運輸事件(最高裁二小法廷平成30年6月1日判決)です。この事件は、自動車運送会社で働く労働者が定年退職した後に、嘱託社員として有期労働契約を締結しましたが、その労働条件が同じ業務をしている正社員と比べて「不合理な労働条件」であることに対して裁判を起こしたものです。「同一労働同一賃金」の判断に当たっては、①職務の内容②当該職務の内容及び配置の変更の範囲③その他の事情、が考慮されます。この裁判では、①と②は嘱託社員と正社員は同一であるであるにも関わらず、年収ベースで2割前後の差があるのは不合理であると労働者側が訴えたのです。
最高裁は、労働条件(賃金を構成する各手当)についてそれぞれ個別に判断し、正社員には支給されるが嘱託社員には支給されていない各種手当の趣旨が、正社員だけではなく有期嘱託社員にも該当するのであれば処遇に差をつけることは不合理であるという判断をしています。本案件での各種手当についての最高裁の判断は以下の通りです。

【能率給および職務給】
正社員には基本給、能率給および職務給を支給するのに対し、嘱託社員には基本賃金および歩合給を支給し、能率給および職務給を支給していませんでした。しかし、嘱託社員の基本賃金は定年前の基本給よりも高額であること、能率給および職務給が支給されないかわりに歩合給が支給されていること、歩合給も正社員の能率給と比べて約2倍から3倍であること、労働組合との団体交渉により歩合給に係る係数を嘱託社員に有利にしていること、一定の要件を満たせば老齢厚生年金の支給を受ける事ができる上、支給開始までの間2万円の調整給を支給すること等を考慮して、その差が不合理ではないと判断しました。

【精勤手当】
「職務の内容が同一である以上、その皆勤を奨励する必要性に相違はない」として正社員でも嘱託社員でも支給されるべきとして支給の有無に差をつけることは不合理とされました。

【住宅手当、家族手当】
正社員に支給されている住宅手当や家族手当の趣旨は生活保障であるので、年金支給が予定され、さらに支給開始までの間に調整給が支給される嘱託社員には支給しなくても不合理ではない。また賞与についても、定年退職に当たり退職金が支給されるほか、年金や調整給が支給されていることも考慮され、嘱託社員に支給しないことは不合理ではないとされました。

この判例をみると、前述のように「職務の内容」「職務の内容及び配置の変更の範囲」は同じですが、不合理かどうかの判断は、「その他の事情」によるものが大きく、それぞれの労働条件の趣旨や労働組合との交渉などによる過程といった諸事情によって左右されます。
したがって、この裁判の判決も、過程や背景によっては変わる可能性もあります。
嘱託社員等のいわゆる非正規社員と正社員との間に賃金差をつけていたり、各種手当や賞与を支給しないという会社も多く見られます。この裁判を参考にして処遇差をつけるときには、その理由を明確にして、適切な過程を経ておくことが必要です。

生命体としての組織

2019-04-19 08:59:14 | 組織開発・社風改革
組織を生命体としてみる。どうも組織に起こる問題を解決するには対症療法ではうまくいかないことが増えてきている。



働き方改革もその一つではないか?

ただ単に、むやみやたらとひっかき回して問題を解決しようとしても上手くいかない。
どうもツボがあるんじゃないかなあと。

私の身近な例としては、私が30?の手習いではじめた空手もそんな気がします。

空手を生命論的な世界観で眺めてみると私がなかなか上手くならないのが良く分かる。

一つ一つの技術を真剣に練習した人が必ずしも勝つわけではない。

そこには全体の流れ、ストーリーといった複雑な関係性の中でトータルでどうかであり私はいつも師範になかなか上手くならないと叱られている。

個々の技術はもちろんだが、形はまさに芸術である。そして師範から教わるのは、まさに全体をとらえるいくつかのツボである。

今回のセミナーは、飯田先生から組織を生命体としてみる世界観。

そして、対症療法的な解決策では限界をむかえつつある中、生命体として組織の課題を解決する為のツボの話を東洋哲学の視点から対話をすすめたい。

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第24回 サムライ塾
「東洋哲学で捉える「働き方改革」のあとの日本の中小企業のあり方」
講師:飯田吉宏氏(社会保険労務士/孚事務所株式会社 代表取締役)
詳しくはこちら▼
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第4回 ローカルとつながる【田心マルシェ】を開催

2019-04-11 15:02:43 | 地域貢献
4月6日(土)ジモト秋葉神社(台東区)の桜の木の下で
第4回 ローカルとつながる【田心マルシェ】を開催させて頂きました!



農と食で地域に子どもたちの笑顔を創り出す を合言葉に
社会人はもとより多くの高校生や大学生のボランティアメンバーが参画してくれた今回の場。
学生たちが奮闘した特別企画『池の魚すくい選手権』では
誇らしげに賞状を手にする男の子の表情が印象的!
これまで以上にたくさんの子どもたちの笑顔が生まれ優しい場となりました。



おたまじゃくし(゜゜)~
メダカ サワガニ どじょう もえび
はじめは見慣れない生き物にコワイ!と身をすくめる子どもたちでしたが 次第に前のめりに。
自然に活かし活かされる。命の営みに触れて子どもたちが賑やかに元気になる。

そんなエネルギー溢れる場が出来たのも
魚採りに奔走してくれた大学生やミサンガ作ります!と自ら賞品を提案してくれた高校生
子どもたちの笑顔を創り出すことを真剣に考え動いてくれた「ハタラキ(傍を楽に)」があったから。

この「ハタラキ」
職場での「働く」と実は根本は変わらないのではないか。
こんな風に明日備(遊び)心をもち
より社会の求められるものは何かと働くことが出来たらよいなぁと
池の魚すくい名人の賞状を誇らしげに手にする男の子を前に感じるのでした。



次代に残していきたい「農」「食」で地域がつながる・ローカルとつながる。
今回は本気で農業の取り組む・これから農業に就く20代の若者たちが足を運んでくれ
第一回から丁寧にお野菜を説明してくれるコアメンバーの姿をみて
彼にならこだわりの有機野菜を任せても良い!と 熱い思いを伺う機会ともなりました。


今回も地域企業の方々にご出店頂きましたが
「地域に社員を下ろしていく」
こういった地域活動へと参画することで
普段は出会わない・話さない若者たちとの縁が生まれる機会ともなる。



下町は昔から近郊の農家との「農」と「食」の経済圏をもってつながっていました。
それをまたデジタルの力で復活させていく。
「農」と「食」のトークンエコノミーを創れたらと。
トークンを発行し地域の次世代の子供たちに豊かな社会を残すお手伝いが出来ないかと
学生たちと研究をしていきます。

そんな彩りも大切に今後もご縁を次代に繋いでいければと思います。