みなさん、こんにちは。(有)人事・労務の山﨑です。
下町のラジオ局・鳥越アズーリFMにて、
月に一回「だいすけ!えりな!の聞いてガッテン!下町のしまうまラジオ」という番組を持つことになりました。
恐縮ながら、私 山﨑がパーソナリティーを務めております。
人生の先輩でもあり下町の経営者でもある「ご意見番・だいすけ」こと代表矢萩とともに、95年生まれデジタルネイティブ世代、ゆとり世代とも言われている山﨑が、しまうまな企業・しまうまな人を取り上げながら旧くて新しい働き方・生き方を探していく・・・そんなラジオを目指しています。
「しまうま」って??
タイトルにつけた「しまうま」はゼブラ企業にちなんでいます。
ゼブラ企業とは、「創業10年以内」、「評価額10億ドル以上」「非上場」「テクノロジー企業」の4つを満たすユニコーン企業に対立して、「企業利益」と「社会貢献」という相反する2つを両立させている企業のことです。
会社としての売上をしっかり作りつつ、持続可能性や共存性を大切にしている企業のことですね。
また、特徴としてコミュニティを大切にし、協力的であり、経済性と社会性の両立に重きを置いています。Withコロナの時代で、ますますこの共存という考え方は注目していく必要があるのではないでしょうか。
私たちは、ラジオの中で「ゼブラ企業」というビジネスモデル視点としての捉え方だけではなく、個人から生まれる感情や地域との繋がりから生まれている広がりなどにも着目しながら、1年を通じて、私たちなりの解釈と意味付けをしていきながらこのマスコットの定着とともに成長していきたい、そんな想いがあります。
ここまで、ラジオの概要になりますが、第一回までの歩みを通して私自身が感じたことと学びをお伝え出来ればと思います。
【ラジオ当日までの歩み】
- 「集合知を創ることの難しさ」
初回放送までの歩みの中で、一番感じたことはこの部分です。
まず最初
・必要なものが何か、用意にどのくらい時間がかかるのか分からない
・自分にどのくらい話せる力があるのか分からない
・そんな中で自分判断だけで進めすぎていてはチームとしての企画にならない
分からないことだらけの中なんとなく一つにまとめないといけないという気持ちだけが先走り、「みんなの意見を尊重したい。」出てくる意見を全部拾い上げていて、結局自分はどうしたいのか、何を目的としているのか分からない状態がありました。
あっちへ、こっちへ情報を繋いで、繋いでいる間に更新されていて、把握するのに必死で、自分が起点となって動いている意味があるだろうか?と若干ネガティブになることも。
そんな中で、「失敗しても良い。」「その案、やってみようか。」「こんなイメージなのね。一旦作ってみるよ!」と周りからたくさんの声をいただき、自分が良いと思うことと一人一人が良いと思うことが重なる瞬間を少しずつ経験していきました。
そこで大切になってくるのはやはり「対話」。
持っているイメージがまだ言葉にならないのなら、色で、写真で、単語で、まず伝える。
発信しない前にまだイメージや完成図は固まるわけがないのですね。
- 「当日談修さんから学んだ”気働き”と“笑い”の大切さ」
打ち合わせを終え、あっという間に本番がスタート。
なんと初回記念のゲストとして、人事・労務が10年を超えるお付き合いになる真打の落語家・立川談修さんをお招きいたしました。
緊張の中、談修さんからお伺いしたことは
師匠の立川談志さんから学んだ「気働き」(気遣いをすること)のお話と「笑い」の大切さ。
目の前にいる師匠一人にすら、気遣いが出来ないときに大勢の人を笑わせることはできない。人を良く見て、その人が何を感じているかキャッチできないと笑いは起こらないということを仰っていました。
私たちは気を遣うという言葉を、なんとなくネガティブに捉えがちですが、尊重し合う関係は気持ち良く気を遣い合う関係なのではないだろうか、と私自身は感じました。
「気持ち良く気を遣い合う」そんな職場は素敵だと思います。
社労士の川口先生を師匠に持つ矢萩からは、師弟関係について「恩送り」の話がありました。
受けた恩を師匠に直接送り返すのではなく、次の世代へ還元していくことが大切だ、と。
思えば、私がこのラジオのパーソナリティーを務めるにあたり、ラジオの経験があり、今は人事労務を独立しているメンバーから心構えなどを教えてもらいました。
師弟関係でいうと兄弟子、というところでしょうか。
いずれ私も、次の世代へ自分が得たものを還元できるように。
まずは今自分へ引き継がれている想いを受け止めて、体現していく修行の期間をしっかり過ごしていきたい。
- 「共感によってつながりやエネルギーが生まれる場所 田心カフェ」
また、このラジオを行うにあたり、人事・労務のコミュニティ「903シティファーム」が運営する田心カフェのミニコーナーも持つことにしました。
https://hatarakuba.com/tagokoro-cafe/
浅草というまちで、「農」「食」をキーワードに人が集まり、お客様やスタッフという隔たりなく、つながりを軸に地域性を生んでいく・・・そんな想いをコンセプトにしている田心カフェは、このラジオの中で取り上げている「下町」(働くと暮らしを融合させながらしなやかに生きている場所)を体現している場です。
そんな田心カフェのしまうまな活動も毎月お伝えしていく予定です。
【最後に】
まだまだこのラジオの試みは始まったばかり。
これから1年ラジオを通じて、
2回目、3回目、10回目・・・と失敗を繰り返しながらクオリティは上がっていくかもしれません。
それでも、この第1回目に向けた経験は一度しかなく、成功体験がないまま始め、コミュニティとして一つになる経験というのは変えられない自分の財産となりました。
自分の一人の力では出来ないからこそ、良いものが創れる。
自分一人の力ではないからこそ、ぶつかったり、新しい発見がある。
自分一人では、起こせない伝播を起こすことが出来る。
多様性があるからこそ、強くしなやかなコミュニティになるのですね。
そんな愛着のある「下町のしまうまラジオ」をこれからも応援宜しくお願い致します。
↓ 2020年12月22日放送分がこちらからご覧いただけます ↓