中小企業のES=人間性尊重経営のパイオニア/有限会社人事・労務 ES組織開発・人事制度改革ブログ

社員の幸せ、職場の幸せを基準に経営を、社風を変えたいと本気で思っている社長さん・人事担当者の方へのエールをあなたへ!

荷物の量は不安の量

2021-08-30 20:09:28 | 日記

みなさん、こんにちは。(有)人事・労務の山﨑です。

お盆休みいかが過ごされていましたか?

お盆中、東京はあいにくの雨、コロナまだ蔓延しているということで・・・

私はほとんど家に籠って片付けをしていました。

 

近年、“断捨離” “ミニマリズム” “持たない暮らし” そんな言葉をよく聞くようになったなあと思います。

 

断捨離とは、不要な物を断ち切り、物への執着心をなくすことで、身軽で快適な生活や人生を手に入れる考え方のことです。

もともと、「断捨離」のそれぞれの文字には、ヨーガの行法(ぎょうほう)である断行(だんぎょう)・捨行(しゃぎょう)・離行(りぎょう)に対応し、

 

断:入ってくる不要な物を断つ。

捨:家にずっとある不要な物を捨てる。

離:物への執着から離れる。 という意味があるそうです。

 

片付けをしてみると、自分が何に執着していたのか、に気付けて面白いです。

私は圧倒的に服と本が多かったです。

また、「何を断つか、何を残すか」という取捨選択の意識は、情報過多の世の中で必要な力になってくるような気がしますね。

 

「何を選ぶか、持っていくか」という点で言うと、家の中だけではなく、登山やキャンプ、アウトドアが好きな人はイメージしやすいかもしれません。

寒いかもしれないから、何か危険があるかもしれないから、退屈になったら・・・?

と何枚もの上着、大量の食糧、はたまた暇つぶしのトランプなどまで持って行ってしまうと、あっという間に荷物はパンパンで、行動するのが億劫になるくらい重くなってしまいます。

そんな時に、「荷物の量は不安の量」だなあ。と。

家にも、鞄にも多少の“余白”があった方が、新しい出会いを入れることが出来ます。

様々な本の中で、ジョジュア・ベッカーさんの「より少ない生き方」が私はお勧めです。

本当の豊かさについて考え直すきっかけになったので、もしご興味のある方は是非読んでみてください。

 


100年企業の社長だから見える地域の様子、そしてWinWinをさらに超えた仕事の在り方。

2021-08-27 18:55:44 | 組織開発・社風改革

こんにちは。人事・労務の山﨑です。

8月24日に第9回目の「下町しまうまラジオ」の放送を終えました。

 

第9回目のゲストは、だいやす建設株式会社 代表取締役 佐藤 学 氏です。

佐藤社長は、だいやす建設という100年企業の社長というだけではなく、東商青年部の会長も務められており、今回は第9回目と第10回目2本立てでの撮影となりました。

 

<テーマ>

100年企業の社長だから見える地域の様子、そしてWinWinをさらに超えた仕事の在り方。

 

10年で9割の会社が倒産する、とも言われている世の中で100年を超える歴史のある会社のだいやす建設。長い歴史の中で乗り越えた震災・災害のお話や、先代から受け継いだ想い、また建設という側面でどう地域を支えていったのか、をお伺いしております。

 

特に、印象的だったのは“防災”についてのお話。

明治時代から続くだいやす建設は、震災や災害も数多く乗り越えてきています。

関東大震災の時は、焼野原になってしまいそもそも建物を建てる材料がない、買い占めにあってしまう・・・そんなこともあったとのこと。

そういった時にも、だいやす建設さんは地域の方々と連携して何とか木材を探していた、というのです。

 

“どの会社も(特に建設業)は自分の会社だけだと仕事が出来ない“という大原則は、佐藤社長の代にももちろん受け継がれています。

佐藤社長は、台東区の地域性として木造が多いため火災に弱い、また地盤が緩いため地震に弱い、ということを危惧し建設不動産分科会との定期的な意見交換会を通じて、行政に報告・相談されています。

結果、災害時の電源喪失という問題から、各場所への蓄電池の配備をお願いし、今は各所へ配備されるようになったとのこと。

建設業、不動産業など地域を地理的・建物的な側面からしっかり支えてくれている会社同士が現場で見える知見を話し合い、“万が一”の私たちの生活のために動いてくれているのです。

 

 

自分の企業だけではなく、地域の企業と協力し合い地域を良くしていこうとする気持ち、それは今まで下町しまうまラジオを通して、見えてきた持続可能なゼブラ企業共通の秘訣なのかなあ、と感じました。

 

今回、田心カフェコーナーでは、秋葉神社の宮司 沼部さんに浅草の街の変化・そして人の変化を明治時代の地図を見ながらお話いただいております。

ここでもまた、伝承していくことで地域の繋がりが見えています。

 

全編は是非、動画にてご覧ください。

https://esr-j.com/shimauma-radio-01/#kongetu

 

様々な角度からの歴史、街の歩みをお伺いして、街を歩く私たちの気持ちも少し変わっていく気がしますね。

佐藤社長も、「皆の意識が一番の防災」と仰っていました。

一番の防災は繋がり!

今後とも「下町しまうまラジオ」を宜しくお願い致します。

 

 


ソサエティ5.0時代の社労士としての政治連盟の役割

2021-08-24 19:52:15 | ダイバーシティ

皆さんこんにちは。矢萩です。

秋の社労士会台東支部に掲載する挨拶文を今回は投稿させていただきます。

コロナ禍で動いている新しい社会の動きの中で私達の業界はどんな役割を担って行けば良いのか、私なりの思いを述べさせていただきました。

以下掲載文です。

*********************

コロナ禍にも関わらず台東支部政連活動に皆さんのご協力をいただき都議会議員選挙の時期を無事終える事が出来、心より感謝いたします。

そしてこの支部だよりが出る頃には衆議院議員選挙に向けて皆さんに更なるご協力をいただいていることと思います。

さて、東京オリンピックの開会式皆さんご覧になったでしょうか?

賛否両論色々ある中での開催となりましたが、開会式だけはしっかり見ようとステイホームで拝見させていただきました。

私は、あのオリンピック会場に浮かぶ地球が印象的だったのですが、あれが実は無数のドローンから出来ていることを知って更に感動致しました。

そしてちょうどその時期、東京スカイツリーでソサイエティ5.0というイベントを開催していましたので会場に足を運ばせていただきました。

また、先日最適化社会ニッポンという元参議院議員の二之湯氏が書いた書籍を拝読し弊所とのご縁でお話しを伺う機会をいただいたので今回はソサイエティ5.0時代についての政治連盟の役割ってなんだろうと皆さんと考えて行きたく書かさせていただきました。

内閣府のホームページによると、ソサエティ5.0というのは、

これからの私達が迎えていく5段階目の新たな社会ステージ「最適化社会」を表す名称だそうです。Society5.0はAIやロボットの力を借りて、我々人間がより快適に活力に満ちた生活を送ることができる社会。これまでの現実世界に加えて、仮想空間との融合で豊かな社会を実現していこうとしているものと定義しています。

ソサイエティ5.0に至る過程の人類社会の進化の歴史について二之湯氏の解説を皆さんに紹介させていただきます。

 

ソサエティ1.0狩猟社会 1万年続く縄文時代

     2.0農耕社会 弥生から産業革命以前の江戸時代にあたる

     3.0工業社会 産業革命である明治維新からバブル崩壊までの期間。

日本は工業化時代に飛躍的に発展し世界の大国入りを果たした時代

 

そして、現在は、ソサエティ4.0の情報化時代。

平成の30年間にあたる。では、5.0の世界への進化はどのように進んで行くのでしょうか?

情報技術や人工知能のさらなる発展やそれに伴うビッグデータの活用によって人類はあらゆる活動を最適化できる武器を手に入れつつあります。

宇宙や遺伝子など神の領域と言われる世界にも研究が進んでいます。

こうした技術を経済に奉仕するのか本当の意味で人類の幸福のためのものなのか哲学が必要になってきます。

今この日本を襲っている新型コロナのパンデミックは科学では予測不可能なことが時として起こり、人類のあり方を変えてきました。科学や経済が絶対ではないことを明らかにしてしまいました。

一方で今回の東京オリンピックでは、ドローンによる開会式の演出は全世界に多くの人に感動を与えました。経済・科学の力を最大限にいかしつつ、経済と心そして科学と自然が調和するソサエティ5.0の世界を実現するために価値観や社会のあり方を修正する必要があるのです。

 

政治家や経営者といったリーダーたちがこうした変化に対して適切に率先して対応していくことが最適化社会への扉をひらくことになっていきます。

2019年の18歳意識調査では、

自分の国が将来良くなると考える若者の割合が日本は9.6%。中国は96.2%。先進国の中で最低になっています。

自分で国を変えられると思うという項目も

日本は、18.3%。アメリカ65.7%と日本は圧倒的に低いそうです。

最適化社会においては、これまでの経済的幸福とともに精神的幸福のバランスを求めるようになります。では、経済に関してはどうでしょうか?

我が国の労働生産性は先進国他国と比べて最低水準にあります。

アメリカの7割、ドイツの8割程度の労働生産性。

一ヶ月もバカンスを取るフランスやイタリアより低いのは考えものです。

これは労働者の能力の問題でしょうか?

世界最強の軍隊を作るのにはどんな国の構成で作るのが良いのかというビジネスジョークがありますが、答えはアメリカ人の司令官、ドイツ人の将校、日本人の兵隊だそうです。

ビジョンや戦略を得意とするアメリカ人、それを着実に落とし込み実行する中間管理職のドイツ人、それを長時間労働も厭わず働く日本人というわけです。

いま大切なのは経営者のビジョン構想力、戦略立案が足りないということです。

それは国の方針任せでよいのでしょうか?

組織の文化、働く人のモチベーション向上、社風を作るのは経営者です。

政治の世界はどうしても数字ではかれたり、ルール化できるような定量的、定型的な議論担ってしまいます。働き方改革一つ見ても労働時間規制や非正規正規社員の適用範囲や有給取得率、女性の管理職比率などです。

経営の世界は数字だけの世界ではありません、働く楽しさや社員同士の人間関係、地域との関わり、職業人としての誇りなど定性的な思い文化で成り立っているのです。

イノベーションはそのような定性的な対話から生まれてくるのではないでしょうか?

政治は、国の方針を広く社会に知らせるために、どうしても数字や法律に頼らざるを得ない。

そうなるとどうしても生きてる職場は放って置くと無味乾燥な数字や法律が独り歩きして職場は生命力を失っていく。

そして

AI.デジタルの使い方を間違えるとがそれに拍車をかける。

私達、社労士としての政治連盟は、国と職場、地域社会の架け橋になって国が求める数字や法律に対して生命力を吹き込む大切な役割をますます担っていく。社会の労働福祉向上に資する役割を今こそ私達社労士が発揮すべきときかとか思うのです。

 


防空壕から考えた危険な「ムード」

2021-08-20 09:51:22 | 日記

有限会社人事・労務 社会保険労務士の畑中です。

最近は遠くに遊びに行くこともあまりできず、もっぱらお休みは近所のお散歩です。おかげで近所に住んでいるネコ達とその性格までわかるようになりました。

台東区は散歩には意外にいい場所です。隅田川沿いの静かな散歩道も多いですし、神社など落ち着くスポットも多いです。ぼーっとしながらゆっくり歩く時間は、体と心を整えてくれていると感じます。

隅田川沿いを歩いていると、東京大空襲に関する史跡も多いです。うちの近所の浅草一帯は焼け野原になったそうです。

先日、ちょっと足を伸ばして千住神社まで行ってきました。ここには、第2次大戦中につかわれていた防空壕がそのままの形で残っています。高さ1.5メートル、奥行き3メートル、おそらく10名も入ればいっぱいです。空襲の間、ここでかくれているというのは、どんなに心細いか、想像もできません。

どうして、あんな無謀な戦争をしたんだろうと思います。

最近読んで面白かった本のひとつに「それでも、日本人は『戦争』を選んだ」(加藤陽子著 新潮文庫)があります。

中学生に近代日本史の授業をする形で書かれています。明治から第二次世界大戦までのことが語られているのですが、どのようにして日本が戦争に近づいていったのかというのが「じわじわ」とわかります。いろんなターニングポイントがもちろんあるのですが、まさに「じわじわ」なんです。例えば日露戦争はまさに薄氷の勝利だったのに国民には大勝利だというムードが覆い、自信が過信になって、そのまま太平洋戦争に一歩一歩進んでいきます。何度も軌道修正できる場面があったのですが、国民のムードが戦争を「選んで」いるのです。気が付けばムードだけでなく治安維持法などで思ったことを言えなくなり、大本営の嘘の情報しか入らなくなってしまいました。

 

日本人は世界的に見てもムードに流されやすい国民だといわれています。私もそう思います。「空気を読む」という言葉がある通り、周囲の多数の意見やなんとなくのその場の雰囲気に流されることがよくあると思います。まあ、和を大切にするといういい面でもあるのですが。しかし、大きな流れができてしまってからではより意見をいうのは難しくなります。

戦後の昭和平成の日本では、テレビなどの限られた情報源の中で、日本全体でムードが作られていたと思います。もちろん問題もありますが、おおむね明るく前向きな、よいムードだったのではないでしょうか。しかし、今はネットなどを通じて多くの情報を誰でも得ることができます。それゆえに気が付けば同質化した個性が集まり、閉鎖的な世界での狭い世界観の中でムードを作ってしまうということが増えてきていると思います。同質的な仲間の中で違う意見が言いにくい、あえて言わないということが多くなってきていないでしょうか。それ以上に違う意見や視点をもつ人すらその中にいない、ということがあれば、組織としては劣化していくしかないと思います。

これだけ多様な時代に、全員が賛成意見の会議や話し合いというのはちょっと薄気味悪く感じないといけないのかもしれません。なんとなく気持ちのいいムードにどうやって水を差すことができるか、これから重要なことなのではと思います。

 

とはいっても人間(特に歳をとればとるほど)やはり「いつもの」を選びがちです。私も散歩をしていても特に意識しなければだいたい同じ道を歩きます。いつもと違う道をいけばこれまでにない発見(新しい猫と会うとか)もあるのに。

安定やムードには時には抗うべきだなあと感じました。

 


ソサイエティ5.0―この先に、どんな社会を創っていこうか。

2021-08-03 11:51:47 | 経営全般

ご近所・東京スカイツリーにて開催されているSociety5.0に足を運びました。

オリンピックの開幕式で披露されたドローンの技術?

私たちの田心カフェともご縁の深い境町で、自動運転のバスに乗れる!

東京スカイツリーの扉を一つくぐると、興味深い科学技術の紹介が展開されていました。

 

空飛ぶクルマ

人工関節

実証実験そして研究が重ねられる科学技術が並び、ワクワクする次代が見えてきました。

今ある仕事の49%がAI(人工知能)に奪われる?

人間がAIに監視され抑圧された社会となる?

これら技術を次代へどう活かすかは、私たち次第。

技術の発展により、自然エネルギーで人間と自然が調和する社会を描くことができるのではないか。

遠隔地にいる家族や仲間との手触り感あるコミュニケーションが可能となる。

場所やコストといった現実世界の制約から解放され、私たちの自由や幸福を後押しする。

バーチャルとリアルが融合する時代となり、より彩りある社会を創造することも出来るのではないか。

より様々な世代の、色んな背景の仲間とつながることができる。

 

ソサイエティ5.0。

この先に、どんな社会を創っていこう。

 

“最適化社会日本”とは?

そこに向かう私たちの在り方はいかに。

 

ぜひ、8月5日(水)のセミナーでは、著者二之湯さんの講話を踏まえて、皆で考え語り合う、次なる一歩を歩み出す機会と出来たらなぁと思います。

詳しくは➥ https://fb.me/e/4R9z8qGKB