中小企業のES=人間性尊重経営のパイオニア/有限会社人事・労務 ES組織開発・人事制度改革ブログ

社員の幸せ、職場の幸せを基準に経営を、社風を変えたいと本気で思っている社長さん・人事担当者の方へのエールをあなたへ!

博多のまちでダイバーシティを思う

2015-06-23 16:29:09 | ダイバーシティ
先日は、福岡出張、今回は、銅像シリーズのネタを考えつつ美味しいお酒をいただきながら、博多のまちをなぜ好きなのか?についてダイバーシティの観点から考えてみましたのでお暇な方は、読んでみてください。


博多のまちは、私自身、日本の数あるまちの中でも
好きな街の一つです。
 それは、私の学生時代の親友がそこにいて
毎年のようにそこに飲み歩くからというのが
大きな要因の一つでもあるのですが、
 ここ最近それだけではなかったんだなあということが
見えてきました。
 それは、私が、ダイバーシティの組織について
勉強するようになったことと関係するのですが、

「そうだったのか!」
と思うに至りました。

博多のまちは、私にとってセミラティスの街だからというのが、
その答えです。



セミラティス構造の組織についてちょっと解説
ですが、この組織図、右側が、官僚型のツリー組織、
そして、左側が、ネットワーク型組織ですが、
セミラティス構造とは、この左側の構造のように、
多層な構造で出来上がっている状態なのです。

会社でも、フェリシモという会社の事例を
良く取り上げますが、フェリシモには沢山の
自分のやりたいことができるサークルがあり、猫部だとか
おうち部だとか、フォーマルな組織の中に、
インフォーマルな多様な組織が入り混じって
いる状態を作り出しているです。



正式な組織は、もちろんフォーマルな組織として
歴然とあるのですが、それだけで会社というのは
成り立っているのではありません。

 とくに、会社がお金を稼ぐための秩序だった組織の
側面から、コミュニティとしての共同体的組織の側面を
大切にするという会社自体の存在意義を問われている
中で、このセミラティス構造の組織というのは大切です。
 
 さて、博多の街の話に戻しましょう。
東京には、寝るだけのまち、働くだけに機能的な街は
いたるところに見受けられます。


 しかし、人間の暮らしというのは、もっと多様性に
富んでいます。
 健康、自然、働く、育てる、遊ぶ、楽しむ、語らう、いろんな要素が
そこにはあるはずです。

 まさに、日本人が大切にしている真善美がそこにはあるはずです。


博多の街には、飛鳥時代から平安時代まで
鴻臚館という施設が福岡市のまちにはあり、
当時から、外交のまちとして栄えていました。
 そして、戦国時代には、博多商人の町として
栄え、その後、黒田長政の時代から52万石の
城下町としての顔をもつ多彩な街として発展していったのです。



 まさに私にとっては、セミラティスなまち、
食べる、歴史散策、友人との語らい、仕事そして、自然がすぐそばにある

 そんなすべてを満たしてくれるのは、まさに、ここが、海と山に囲まれ、地理的にもアジアの
玄関口であり商人の街であり、
城下町であるという多様性に富んだ街であるということと無関係ではなさそうです。

博多のまちで、美味しい食いただきながらセミラティスを体感するそんな機会をいただきありがとうございました。

勉強嫌いな子供への勉強意欲の向上から学ぶ、社員のCSR活動意欲とダイバーシティの関係

2015-06-22 17:27:13 | ダイバーシティ
 先日、私の学生時代の友人と息子さんの、高校受験の話題が。

息子が全く勉強に興味なくてどうしようと思っていたんだけど
急に勉強をしだしてさ、俺、宇宙にロケット飛ばしたいから
科学者になるよ!と急に言い出したそうです。これには、
理由があって、西村先生という方の勉強する意欲を
いかに引き上げるのかという講座にでた際に、
以下のような話を聴いたそうです。


 西村先生が言うには、子供が勉強をしないのは、たとえば勉強することが、
自分にとってどう役立つのかの意味が分からないからだというのです。
 そのためには、むりやり算数の勉強をしろ!というのでなく、
お子さんを、外へ連れ出し、博物館にいってお父さんお母さんが
子供と一緒に触れ合いながら、子供と科学について語り合ってみる
ということなのです。



 そこで、お母さん、太陽と地球の距離はどれくらいなの?なんて話が
お子さんからでたらしめたもの。
 そこで、無視するのでなく、じゃあ、お母さんと一緒に家に戻って
調べてみようか?とやるわけです。
 これで、少なくとも、算数が、子供が興味を示した科学の
分野に役に立つといことは、体感することができます。

 ということで、私の友人は、何をしたかというと、息子さんをプラネタリウムに
連れていき、ハヤブサの映像を観にいったのだとか。
 めでたしです。

 さて、この話を聴いたとき私は、CSRもダイバーシティの取り組みをしっかりやっていかないと
社員達は、社長が思うほどCSR活動に積極的にならないのだと思いました。

 社長にとってCSRは、その企業がお世話になっている地域や会社の持続的経営のためにも
CSR活動はそれこそ会社の命運を握る取り組みかもしれません。
 しかし、社員には、社長が言う、CSR活動をやることが地域を元気する良いことだ
とわかっていても、自分がその地域に住んでいなかったり、別のキャリアを築こうとしている
社員にとっては、自分事にならないのです。つまり、CSRを自分のライフや家族に役立てる
術がわからない社員にとっては、中学生が勉強に関心がないのと同じなのです。

 そこには、私の友人の家庭のように、職場全体で、CSRをやることが、自分自身の人生、大切な家族
友人といった本人自身の社会の為になるということの気づきの環境や取り組みについての支援をしてあげる
必要があるのです。

 西村先生は、家庭のことを次のように述べています。
家庭とは、生きる力の源泉であるといっています。
もし、それを職場に当てはめるなら、

職場は、社員の人生を豊かにするための源泉である

ということです。

CSR活動に社員をどんどん巻き込んでいこう!という会社さんはぜひ、参考にしてください。

この世界の真実は、スパイラル  この映像感動です。

2015-06-22 17:26:39 | ダイバーシティ

なんか、太陽だって一人健気にがんばって動き続けているんだなあと
妙な納得。そして、私たち自身のなかに太陽が宇宙があるのだという安心感
に包まれました。
The helical model - our solar system is a vortex

 これからのビジネスモデルは循環型つまり、
みんなでつくるビジネスモデルです。
このビジネスモデルは、ヤマト運輸さんが、
取り組んでいる、プロジェクトGのビジネスモデルです。



 詳しくは、下記ホームページを参照にしていただきたいのですが、
限界集落の買い物難民に陥りそうな地域を社協、地元商店、町そして
ヤマトさんが一つになって皆で出来ることを持ち寄りながら
新しい価値を創造した素晴らしい循環型ビジネスモデルです。
http://www.yamato-hd.co.jp/company/newsletter/pdf/newsletter_13.pdf

 このビジネスモデルのきっかけは、一人のセールスドライバーの松本さんという方自身の
仕事を通しての体験から生まれました。
 ヤマトのセールスドライバーの松本さんは、いつも息子さんから送られてくる荷物を
一人の高齢者の為にいつも配達をしていました。息子さんからの荷物を楽しみにしていた
おばあさんは、松本さんが配達する荷物をもってくるといつもニコニコと外に出てきて
受け取り、楽しく談笑するのが常でした。
 しかし、ある時、いつもの通り、荷物を届けに来たのに、おばあさんが出てきません。
おばあさんは、玄関に置いておいてくれたらいいよ。と外に出てくることなく、
いつもと違う様子。きっと忙しいのだろうとその場をとおりすぎました。
 

 それから三日後たまたま、そのおばあさん宅の前を通りかかったとき
そこで葬儀が営まれていました。なんとおばあさんは、三日前に亡くなったというのです。
 それを知った松本さんは、最後に会話をしたのは自分かもしれない、なんであの時一歩
進んで、おばあさんに挨拶して顔をみることなく去ってしまったのだろうと大変な後悔
をしたという体験があったのです。松本さんは、自らの体験の中で、お年寄りの孤独死を
なんとかできないか。自分たちがこの仕事をとおして解決できる術はないのかとここで、
初めて、他人事だった、限界集落の問題、孤独死の問題を自分事として
捉え動き出したのです。それから、この問題を解決するために社内を動かし、様々な方々、会社と組み
新しいサービスが創造されたのです。



 CSRは、本来スパイラルです。自分事からはじまり、みんなごとへと周りを巻き込みながら、世の中ごとへと
多様性を増しながら循環しながら、地域の課題を解決していきます。
 そして、より大きな社会性を身につけた自分がさらに沢山の仲間を巻き込み、より広い、大きな地域や課題を解決して
いきます。松本さんの取り組みもいまでは、全国へとそのビジネスモデルを展開しているのです。

 さて、先ほどの太陽系の動画。惑星の軌道は円運動でなくスパイラルです。
スパイラルは、同じ軌道を回り続けているのでなく、沢山のチリやガスを巻き込み、内包しながら次へ次へと動いていきます。
ダイバーシティの形はスパイラルだというのは、私にはものすごく説得力があります。
 皆さんは、どうおもわれますか?


今日はいつもお世話になっている会社さんでのダイバーシティ セミナーでした。

2015-06-22 16:42:33 | ダイバーシティ
地域のCSRナンバーワンの企業さんだけあって
やはりダイバーシティへの取り組みに対する皆さんの姿勢も
さすがです。


 日本で一番大切にしたい会社の著者の坂本光司先生も、
真のCSRは、5人の人への使命と責任と述べています。

1.株主
2.現在顧客と未来顧客
3.地域住民(特に高齢者、障碍者)
4.社外社員とその家族
5.社員とその家族

の5者に対しての使命と責任です。

これを見てもわかる通り1から3までを掲げて活動している
企業は、よく見かけますが、4,5についての視点が疎かな
会社が多いようです。




 こう言っている弊社もまだまだなのですが、
永続してしっかりとCSRをし続けている企業は、
4,5の社内外の取り組みに積極的です。
 つまり、3から5の坂本先生が述べている
項目は、個人、組織、そしてそれぞれの段階での
ダイバーシティの重要さを述べているのであり、
今日お伺いした会社さんのような会社は、4,5
についてもしっかりと取り組んでいるのです。

 今日の会社さんにも、下記のような問いかけを皆で
させていただきましたが、



 働き方と生き方が一致している人、会社よりも、地域に根差した社会人としての
姿勢をしっかり認めてあげる会社の姿勢は、さすがです。
 あなたの会社はいかがですか?