皆さん、こんにちは!
(有)人事・労務の白川です。
弊社出演・毎月放送中の地域ラジオ「鳥越アズーリFM」。
先月第25回目の放送は、久しぶりの生配信!「自分の人生をアート化する~書家・中根さんとのアートダイアログ」と題して、書家 中根 彩さんとの対談をお送りしました。
中根さんは、対話を通して、その人ならではの価値観や人生を漢字一字で表現する「心の一字」、企業とのタイアップで、社員の方々の「心の一字」を“名刺”に表す等、ユニークなアート活動を展開されています。
弊社が母体となる903シティファーム推進協議会が運営する、田心カフェに飾られている「〇△▢」の書は、実は中根さんにお書きいただいたもの。
903シティファームや田心カフェを表現するものとして、中根さん独自の視点から唯一無二の作品を書き上げていただきました。
カフェに書があることで、来てくれたお客さんとの会話が生まれたり、書を見ながらじっくりと向き合う時間が作られたり…アートが介在することで、コミュニケーションや思考の広がりの“基点”となる―まさに、中根さんの作品がその役割を担ってくれていると感じます。
しかし私たちはアートがもつ力を感じながらも、美術作品や美術館といったものに特別感をもち、日常と乖離してしまうところがあります。
そこで、アートを身近に感じられるきっかけを作りたいと、アートを体現されている中根さんにお力をいただきながらVTS(対話型鑑賞)という試みが実施されました。
鑑賞会の舞台は、弊社母体日本ES開発協会が毎年開催する「日光街道太陽のもとのてらこや」で愛着のある、境町の美術館。
一つの作品を目の前に 皆で感想をシェアし、コミュニケーションをしながら鑑賞していく。
実際に私も参加させていただきましたが、自由に会話をしながら作品を観るという、これまでの美術館に対する静かな・神聖なイメージが良い意味で覆された感覚でした。
作品を通して、これまで奥底にしまい蓋をしていた自身の深層心理に気づいたり、他者との対話の中で自身の内面が刺激され、さらに思考が広がっていったり…そして、相互のやり取りの先に、不思議な一体感が生まれていく。
鑑賞をしている場の雰囲気や互いの関係性が、一人ひとりの発言に影響すると同時に、その場を共にする中で人と人の関係性が築かれていくのではないかと感じました。
これは、職場や会社といったコミュニティにも通ずるものだと思います。
対談の中でも話されていたように、作品があることでより発言しやすい場を生み出し、「自分の考えをありのままに表出していいのだ」という安心安全な場が創造される。
そして、このような場が日々の職場の中にも必要であるということ。
「自分自身の人生・生き方も一つのアートである」
印象深かった中根さんの言葉を胸に、今を大事に過ごしながらも、日常にあえて余白の時間を創る。忙しない日々の中で、豊かな人生に向けて意識していきたいと思います。