新しい受付スタッフが入店して10日程経った。
早番、遅番共に逃げ出すことなく続いている。
取り合えず3ヶ月もてば1年は続くだろう。
まあ、俺も以前ほど煩く言わないようにしている。
会計だけしっかりやってくれればいいや程度に・・・それ以上は望まない事にしている。
話は変わり、死ぬほど忙しい日曜日だというのに懐かしい顔の来客があった。
若い女性客2人が入ってきたかと思ったら
数年前まで働いていた受付の子だった。
一人は1年以上働いていた。勿論名前も覚えている。
現在は会社で経理をしていると言っていた。
元々その手の学校を卒業していた。
しかし、当時は働かないタイ人の彼氏と同棲していて大変苦労していたが今はどうなのだろう。
結婚する為の結納金を彼女が貯めるという、理解できない事をしていたのが印象に残っている。
彼女の親に渡す結納金15万バーツを働かない彼氏が貯められるはずもないため
彼女がせっせと貯金に励んでいたようだ。
嫁が買ってあって食べなかったカオマンガイをあげたら
それを食べずにバッグにしまった。
嫁が「食べないの?」と尋ねると「彼氏に持って帰る」と答えたそうだ。
それで自分は5バーツのママーで済ましていた。
そんなに愛していた彼氏とどうなったかは恐ろしくて聞けなかった。
もう一人は今は無き支店で働いていたが、確か数ヶ月経ったある日突然辞めたのではなかったか。
現在田舎で学校の先生をしているのだそうだ。
あの当時は「私、昨日田舎から出てきました」なんていう雰囲気を滲み出していたが
3年ぶりに拝見するその顔は学校の先生らしいものに変わっていた。
丁度忙しい時で数分しか相手に出来なかったが
手土産に蒸しパンとリンゴを頂いたのは大変嬉しかった・・・その気持ちが
トップスで購入したようで、
値札がそのまま付いているのを少し気にしてしまうのは日本人だから仕方が無い。
あの当時・・・と言っても3年程前だが
当時とは変わってしまった彼女らを見ると、
20代の3年間というのは人を変えるのに十分な時間である事を実感した。
まあ、俺もこの3年間で見た目が大きく変わったし。
まあ、そういう話だ・・・