Jose's FANTASY SPORTS!

アメリカンフットボールを中心にスポーツ好きで、カントリーギター好きのJoseによる雑記帳です。

予定外の高額出費とその背景

2022年04月09日 15時30分43秒 | 音楽
[ 最近の出来事 ]
ギターに限らず、弦楽器というのは、張った弦をハジくなり擦ったりして音を出します。
張り具合を加減して、音の高さを調整する構造ですね。

クラシックギターで無い、フォークギターなどのアコースティックギターの場合、木製のネックに対して、鉄製の弦が張られて、常に張力をかけているので...


通常は、木製のネックに対しては強すぎる張力がかけられています。
ちょっと検索した感じでは、その力はおよそ70kgもあるとか。

感覚的に、確かにそん位あるだろうな~と思います。

そんな訳で、大抵の場合ネックは、弦の張力によって弓なりに曲がっていきます。
これが、いわゆる「順反り」という状態。


こうなると、特に真ん中辺では、ネックと弦が離れる(弦高が上がる)事になって、エラく弾きにくい状況に。

ここから、ギターに関わる人々の間で長年論争が繰り広げられているのが、
ギターを弾かない時には弦を緩めるべきか否か!?
というテーマ。

チューニングした状態で放っておくと、当然、鉄の弦が引っ張る力が継続してかかっているため、ネックの順反りは進行してしまう訳で...。
こちらの説を信仰される方は、弾く前に毎度チューニングをして、練習その他弾くのが終わったら、また弦を緩めるという事を繰り返します。

こうして、ネックを休ませて順反りの進行を遅らせるという訳です。
明快。
デメリットも明快で、毎度チューニングするのが面倒くさい。
あと、弦が切れやすくなります。

逆に、チューニングした状態のまま:張りっぱなしにしておくのが正という信望者もいます。

毎度チューニングするのが面倒くさくて、弾かなくなったら意味が無い
という、一部言い訳的な理由の他に、
・張る/緩めるを繰り返す事で、かえって木製のネックにとってはダメージになる
・もともとギターは、弦の張力がかかる事を想定して作られているから、変に緩めない方が良い(一部のメーカーでは、確かに張りっぱなしにしておく事を想定してつくっているそうで、それを推奨していたりもするそうです。)
という事を主張される方もおりまして...。

で、いまだにこの論争は決着はついていない(し、たぶん、永遠に決着しない)のですが
自分は、シンプルに面倒だから張りっぱなしにしていたのです。

2017年に購入して、はや5年の愛器、OMC-28Eくんですが...


ネックの順反りがだいぶ進んで12f辺りの弦高がだいぶ高くなっていたので、ネック調整をしてもらうべく購入したギター屋さんに持っていきました。

一応、ネックの調整は自分でトラスロッドまわせば対応できる仕組みなんだけど、反りが結構進んでいたし、あまりグイっとトラスロッドまわすとネックを痛める危険性もあるからね。

で、持っていったところ...

冷静にSHOPのお兄さんが説明してくれました。

ネックが順反りして曲がっている事の他に、
ネックとボディのジョイントも浮き上がってきている事
TOP板が少し膨らんで浮き上がってきている事
と、複合的な原因がある事を。

3番目が、あまり進んでしまう前で良かったけど、2番目のジョイントまでが起きていると、そう簡単に解決できません。
というか、ギター屋さんに持っていって良かった。

とりあえず、ネックをいっぺん取り外さないとという事で、そこまで含めたリペアをお願いする事に。

この修理代が、ひとつ前のメインギターが3本以上買えるくらいのお値段に。
店員さんに、明るく「このギターを買いなおす事を考えたら安いもんですよ」的な事を言われて、まぁそれもそうだなと...(か?)。

一応、ナレッジ共有として、例の論争にひとつ加えておきます。
YAMAHAのギターは、ウン十年とチューニングしっぱなし。
でも、ネックは一度トラスロッドをまわした位で、それ以降、現在も特に演奏しにくくなるような順反りは起きていません。

同じ部屋に同じように置いているギターで差が出ている訳で、結局のところ、弦を緩めるべきか?は、個別のギターによって正解は異なるもののようです。

YAMAHAの場合、国産で、湿度の高い日本の気候をよく知る人たちが生産を統括しているからかな。
湿度が高い分、木製品は柔らかくなって曲がったりしやすくなるみたい。

あと、OMC-28Eは、持った感覚でかなり木材が薄く作られている感じがあって、その辺も影響を受けやすい要因かもしれません。

だから大まかに言って、国内メーカーのギター海外ブランドのギターでも、傾向が異なりそうですよ、という事で。

今は、まだ修理中で今月中に戻って来る予定。
無事帰ってきたら、今度は弦を緩めるようにします。(元々、購入直後はそうしていたんだけど、弦がちょいちょい切れるから、緩めなくなっていた。)

この春にアコースティックギターを買った人は、是非ご参考にしてみてください。

BGM♪ Let the Sun Shine In / Buster B. Jones
冒頭のフリーPlay 1:23~とか、その後で、ネックベンド:順反りを自分で起こして音程を下げる危険技が見られます。
素人は、マネしちゃダメダメ。

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