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ジェイエスピー社員が綴る日替わりブログ

熱と熱意

2024-08-22 09:00:00 | 日記
3週間前から暑熱順化として、毎朝30分近所を歩き回った。
当日はお茶1.5L、塩飴1袋、冷感タオル3枚を準備。
さらに、アームカバーと帽子を身に付け、ハンディ扇風機と日傘も装備。
完璧な準備で意気込んでいた当日の私だったが、その志は有明の夢の大橋の上でたやすく打ち砕かれてしまったのである。

8/11(日)にC104の1日目、いわゆる「夏のコミケ」に初めて参加した。
コミックマーケット(通称:コミケ)は世界最大の同人誌即売会であり、ファンがアニメやゲームなどの二次創作(イラスト/漫画/小説)を描いた作品やコスプレなどを発表する場である。
年末年始に行われる冬のコミケは過去に参加経験があるが、その時はサークル参加(作品を頒布する立場)であり、今回は初めて一般参加(作品を購入する立場)での参加となった。
近年のコミケは「アーリー入場」「午前入場」「午後入場」のように入場時間ごとにチケットが販売されており、「絶対に手に入れたいものがある」人ほど価格が高く設定されている「アーリー入場」「午前入場」のチケットを購入する必要がある。
逆に「コミケの雰囲気を味わいたい」「知り合いに挨拶をする」という理由であれば「午後入場」チケットを購入し、のんびり行くことができる。
私は「知り合いに挨拶をする」ということが目的のため、事前に午後入場チケットを購入し、知り合いに渡す差し入れを準備してその日を待った。

そして当日、11時30分に国際展示場駅に着くとたくさんの案内看板が目に入った。
どうやらチケットの種類で待機列を形成する場所が分かれており、看板の案内に従って私は人の群れに紛れた。
ビッグサイトの前を通り過ぎ、ひたすら青海方面に向けて歩き続けた。
どんどん遠ざかっていくビッグサイトを横目に不安になりながらも、スタッフの誘導を信じてたどり着いたのが夢の大橋のど真ん中だった。


日陰もなく、生暖かい風が吹き付ける夢の大橋の上で1時間も待たなければならない。
そう思うと、身体から吹き出していた汗の量がより増したような気がした。

しかし20分後、幸いにも列整理が行われたことで私の待機列は前進した。
橋を渡った先の木陰のあるエリアで待機時間の大半を過ごし、無事に午後入場の開始時刻である12時30分にビッグサイトに入場することができた。

やっと入場できた…!と思ったのもつかの間、会場内の人の多さに圧倒されながら知り合いのスペースを回った。
Twitterでも話題になっていたが、会場内では熱中症で車椅子や台車で救護室に運ばれている人を数回見かけた。
準備をしっかりしたとはいえ、自分もかなり暑さにやられてしまい「並ぶ時間が短いからコミケはサークル参加が良い」という考えになりつつある。
しかし「過酷な環境を乗り越えて作品を求める、熱意を持った人々」と同様に自分自身も列に並び、その空気を味わえたことは何よりの収穫だった。

来てくれた人全員が自分の本を買える適切な発行部数は?
そんなことを考えながら暑さで朦朧とした頭を京浜東北線車内の冷房で冷やしつつ、私の夏のコミケが終わり、冬のコミケで出す本をぼんやりと頭の中で描いた。
C105、冬のコミケへの準備をそろそろ始めようと思う。
(しは)

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株式会社ジェイエスピー
  横浜に拠点を置くソフトウェア・システム開発、
  製品開発(moniシリーズ)、それに農業も手がけるIT企業
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