金融系の企業一社全体の業務を丸々網羅するシステム構築を受注したことがある。融資を中心とする窓口業務と回収を中心とするバックヤード業務、振込みや引落しなどの銀行や収納代行企業との連携機能、財務経理、勤怠管理と給与計算、そして経営管理全般の業務など、全部合わせると、とてつもなく大きなシステムになった。バブル時代の申し子のようなシステムだと言えなくもない。
企業の中でどの部署に異動になっても同じ設計思想の使い勝手を持ち、操作が簡単な画面で仕事ができることにこだわった。お客様に見て頂く前に画面イメージの作り直しを何度も依頼してスケジュールを大幅に遅れさせた。わがままなマネージャだと強烈な批判を浴びたものだ。当時の仲間たちには本当に申し訳ないことをしたと思う。しかし、作ったシステムをご利用頂いたお客様から、ここまでよく考えられたシステムは他にない、と声をかけて頂き、お客様の同業他社が何社も視察に訪れて来る姿を見るにつけ、やって来たことは無駄ではなかったと安堵したものだ。
対象がシステムであってもそうでなくても構わないのだが、自分が作ろうとする「もの」への自分なりのこだわりがあるかどうか、それによって出来上がったものは大きく違った「もの」になって来るように思う。つまり、こだわりを持って作ったものは、何か違うのだ。その何か違う部分がお客様に気に入られる場合もあれば嫌われる場合もある。それぞれの理由をしっかりと聞くことが出来れば次の「もの」作りに大いに役立つ。こだわりもなく、作ろうとする「もの」への思い入れもない人が作った「もの」には、例え大きな問題がなくとも愛着が湧かない。長く使おうと思えない。
料理や衣類、住居など、食べてくれる人、身に着けてくれる人、住んでくれる人のことを考え抜いて、その上で何かにこだわって作った「もの」であれば、必ず大きなインパクトを利用者に与える。忘れられない「もの」になる。
使ってくれる人はどんな人なのか、まずそのイメージを持つことが、自分のこだわりの源泉になるだろう。母親が子供に作る料理などは手に取るように子供のイメージができているから怖いもの無しだ。読者を限定しない文章やスピーチなども特定の誰かをイメージして書いたり話したりすることを薦める人は多い。当然のことだが、よく知らない人のことはイメージできない。
冒頭で言った企業全体のシステムを作った時はお客様と合宿をしたり各支店を訪問したり、懇親会を開いたり、どれだけ時間をかけたかわからない。どんな仕事をしているのか、どんな苦労があるのか、お客様を知るための時間を相当使った。しまいにはお客様の支店で人が足りない時には手伝いに来て欲しいと言われるまでになっていた。そんな時間がこだわりを生んだのだろう。その時作ったシステムは、ほぼそのままの形で数社に引き継がれ、15年ほどあちこちで使われたと聞く。(三)
monipet
動物病院の犬猫の見守りをサポート
病院を離れる夜間でも安心
ASSE/CORPA
センサー、IoT、ビッグデータを活用して新たな価値を創造
「できたらいいな」を「できる」に
OSGi対応 ECHONET Lite ミドルウェア
短納期HEMS開発をサポート!
GuruPlug
カードサイズ スマートサーバ
株式会社ジェイエスピー
横浜に拠点を置くソフトウェア開発・システム開発・
製品開発(monipet)、それに農業も手がけるIT企業
企業の中でどの部署に異動になっても同じ設計思想の使い勝手を持ち、操作が簡単な画面で仕事ができることにこだわった。お客様に見て頂く前に画面イメージの作り直しを何度も依頼してスケジュールを大幅に遅れさせた。わがままなマネージャだと強烈な批判を浴びたものだ。当時の仲間たちには本当に申し訳ないことをしたと思う。しかし、作ったシステムをご利用頂いたお客様から、ここまでよく考えられたシステムは他にない、と声をかけて頂き、お客様の同業他社が何社も視察に訪れて来る姿を見るにつけ、やって来たことは無駄ではなかったと安堵したものだ。
対象がシステムであってもそうでなくても構わないのだが、自分が作ろうとする「もの」への自分なりのこだわりがあるかどうか、それによって出来上がったものは大きく違った「もの」になって来るように思う。つまり、こだわりを持って作ったものは、何か違うのだ。その何か違う部分がお客様に気に入られる場合もあれば嫌われる場合もある。それぞれの理由をしっかりと聞くことが出来れば次の「もの」作りに大いに役立つ。こだわりもなく、作ろうとする「もの」への思い入れもない人が作った「もの」には、例え大きな問題がなくとも愛着が湧かない。長く使おうと思えない。
料理や衣類、住居など、食べてくれる人、身に着けてくれる人、住んでくれる人のことを考え抜いて、その上で何かにこだわって作った「もの」であれば、必ず大きなインパクトを利用者に与える。忘れられない「もの」になる。
使ってくれる人はどんな人なのか、まずそのイメージを持つことが、自分のこだわりの源泉になるだろう。母親が子供に作る料理などは手に取るように子供のイメージができているから怖いもの無しだ。読者を限定しない文章やスピーチなども特定の誰かをイメージして書いたり話したりすることを薦める人は多い。当然のことだが、よく知らない人のことはイメージできない。
冒頭で言った企業全体のシステムを作った時はお客様と合宿をしたり各支店を訪問したり、懇親会を開いたり、どれだけ時間をかけたかわからない。どんな仕事をしているのか、どんな苦労があるのか、お客様を知るための時間を相当使った。しまいにはお客様の支店で人が足りない時には手伝いに来て欲しいと言われるまでになっていた。そんな時間がこだわりを生んだのだろう。その時作ったシステムは、ほぼそのままの形で数社に引き継がれ、15年ほどあちこちで使われたと聞く。(三)
monipet
動物病院の犬猫の見守りをサポート
病院を離れる夜間でも安心
ASSE/CORPA
センサー、IoT、ビッグデータを活用して新たな価値を創造
「できたらいいな」を「できる」に
OSGi対応 ECHONET Lite ミドルウェア
短納期HEMS開発をサポート!
GuruPlug
カードサイズ スマートサーバ
株式会社ジェイエスピー
横浜に拠点を置くソフトウェア開発・システム開発・
製品開発(monipet)、それに農業も手がけるIT企業