饅頭と言えば色々な種類がある。肉まん等々を含めれば相当な種類になるはずだが、やはり饅頭と表記すると中身はこしあんなりつぶあんなり、あんこが入ったものになるのではなかろうか。
人生ン十年の中で色々な饅頭を食してきたが、一番美味だったのがやはり今は亡き母方の祖母がよく作ってくれた饅頭である。今となっては思い出補正も相当かかっているとは思うのだが、未だにその味を超える饅頭に出会ったことがない。もう少し祖母が生きている間に孝行をして、ついでに饅頭の作り方を受け継いでおけばよかったと思うのだが、後悔先に立たず。あの味は失われたままだ。
話は変わるが、以前一緒に仕事をした中国人技術者に「何が一番美味しくて好きか?」と尋ねたことがある。本格中華料理の回答を予想していたのだが、意外にもたどたとしい日本語で「おばあちゃんの作ってくれるシンプルな卵炒飯」とのことだった。やはり万国共通で家庭の味は強し、といったところか。
さて話を饅頭に戻そう。
我らがIT業界の隠語として「毒饅頭」と呼ばれるものがある。これは「食べたら死んじゃうかも知れない饅頭」であり、簡単に言えばリスクが高い案件のことを刺している。ローカルな用語かと思っていたら複数の現場で耳にする機会があった。きっと私のようなプロジェクトの渡り鳥が広めているのかも知れない。世間は狭い。
普通に考えれば「毒」と書いてある饅頭に手を出すことは無いように思われるが、背に腹は代えられず空腹を満たすために「ちょっとお腹が下るくらいならいいか」といって食べてしまうことはよく行われている。このまま売り上げゼロでは飢えて死ぬしかないが、少々赤字が出ても、売り上げさえ立ってしまえば、他で補填できるだろう、という考えなのである。
まあ少々腹の調子がおかしくなる程度で済んだことは無く、大抵は病院送りか死亡の憂き目に会うのだが・・・。
中には傍を飛んでいたハエが落ちるくらいの毒饅頭もあるから始末に負えない。見るからに「もうダメだよね、これ。養分はあるかも知れないけど人間が食べちゃいけないよね?」といった感じだ。
だがしかし、リスクゼロの仕事などあるのだろうか?毒饅頭でなくても口にするものは全て食中毒やアレルギーの危険性を持っている。それと同様に仕事は見えないリスクが山盛りで存在していると思っていいのではないだろうか。潰れない保証がある案件などどこにも無い。取引先やエンドユーザーの都合で突然終了になったり、自分のチームがうまく行っても基幹システム側が盛大にずっこけて結局リリースすら出来ずに闇に葬られたシステムも既に何度も経験済みだ。
安穏(と見える)とした仕事を続けていても突然強制終了させられることもあるのだ。大体自然災害でそれまでの生活が一変してしまうことなど、つい最近経験したばかりではないか。
それに日常どこにでもリスクが転がっているなら、挑戦してリスクを背負う方が確かに建設的だ。そういう意味では毒饅頭を決死の思いで食べるというのは勇気ある行動なのではないだろうか。
願わくば毒抜き出来る技術と知識を備えたいところであるが。
ただ毒抜いちゃったらちょっとしか残らなかったというのはさすがに勘弁。
(刑事長)
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