パソコンを使っている人ならIPアドレスという言葉を聞いたことが無い人は、今の世の中ほとんどいないだろう。インターネットプロトコルの略で、この通信方式が優れていたために、これほど一気に世界はインターネットで覆い尽くされるようになったのだ。しかしこの方式を使うためには、インターネットに繋がる機器は世界でひとつだけのIPアドレスを持たなければならない。現在普及しているIPv4という方式では、表現できるIPアドレスの最大パターンが約43億個だ。世界の人口はすでに68億人から69億人なので、人類の総数よりIPアドレスのほうがずっと少ない。
インターネットを健全に運営していくためにも、IPアドレスは全世界でダブりなくきっちりきれいに配布されていかなければならない。これを世界的に管理しているのがアイキャン(ICANN)というアメリカにある団体だ。この下に世界を5地域に分けて北アメリカ・ヨーロッパ・アジア太平洋・中南米・アフリカの各地域を管理する団体が存在する。ちなみにアジア太平洋を管理する団体はエーピーニック(APNIC)といい、本部はオーストラリアに置かれている。その下に国別の管理団体があり、日本の管理団体はジェイピーニック(JPNIC)という。日本のプロバイダーはこのJPNICに申請してIPアドレスを割り振ってもらっているわけだ。
ところが、いよいよ明日2月1日、ICANNが払い出せるIPアドレスの束が底をつくらしい。在庫切れである。下部組織である地域毎の5団体はまだ在庫を持っているらしいが、それも今年10月ごろには品切れになる見通しだという。JPNICもそう遠くない将来、在庫切れになるだろう。新しいIPアドレスが利用できないと、新しいシステムが作りづらい。システム移行にかなりの負担がかかる。だが、無い袖は振れない。IPアドレスが枯渇するのは、もう少し先だろうと思っていたが、今そこにある危機だったのである。
この危機に対応するため、IPv6という新方式が少しずつ動き出している。IPv4の最大IPアドレス個数が約43億個だったのに対し、IPv6で使えるIPアドレスは約340澗(カン)という聞いたことが無いような、聞いたことがあるような単位のとてつもない個数使えることになる。最近は何かあるとカンカン言っているので聞いたことがあるような気になるのだろう。澗(カン)という単位は、10の36乗を言う。1兆×1兆×1兆が1澗だが、その約340倍の数のIPアドレスが使えるということだ。おそらく人類が銀河系全体に広まってもなお、IPv6ならすべての機器にIPアドレスを割り振ることができるだろう。
残念なことだが、システムインフラが高度にガチガチに出来上がってしまっている日本ではIPv6への総合的な切り替えはかなりリスクを伴う。その点、これからインフラを整備しようという新興国では最初からIPv6を使ったシステムインフラを整備すればいいので比較的安価に最新技術を手にすることができる。ここでもまた、日本は将来に対する不安材料を抱えていることになる。IT技術で世界的な競争ができる舞台は、中国やインドに立ち上がりつつあるが、日本は切り替え経費がかさむために足踏み状態だ。国を挙げて切り替え目標を立ててもいい話かもしれない。
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株式会社ジェイエスピー
横浜に拠点を置くソフトウェア開発・システム開発・
製品開発(monipet)、それに農業も手がけるIT企業
インターネットを健全に運営していくためにも、IPアドレスは全世界でダブりなくきっちりきれいに配布されていかなければならない。これを世界的に管理しているのがアイキャン(ICANN)というアメリカにある団体だ。この下に世界を5地域に分けて北アメリカ・ヨーロッパ・アジア太平洋・中南米・アフリカの各地域を管理する団体が存在する。ちなみにアジア太平洋を管理する団体はエーピーニック(APNIC)といい、本部はオーストラリアに置かれている。その下に国別の管理団体があり、日本の管理団体はジェイピーニック(JPNIC)という。日本のプロバイダーはこのJPNICに申請してIPアドレスを割り振ってもらっているわけだ。
ところが、いよいよ明日2月1日、ICANNが払い出せるIPアドレスの束が底をつくらしい。在庫切れである。下部組織である地域毎の5団体はまだ在庫を持っているらしいが、それも今年10月ごろには品切れになる見通しだという。JPNICもそう遠くない将来、在庫切れになるだろう。新しいIPアドレスが利用できないと、新しいシステムが作りづらい。システム移行にかなりの負担がかかる。だが、無い袖は振れない。IPアドレスが枯渇するのは、もう少し先だろうと思っていたが、今そこにある危機だったのである。
この危機に対応するため、IPv6という新方式が少しずつ動き出している。IPv4の最大IPアドレス個数が約43億個だったのに対し、IPv6で使えるIPアドレスは約340澗(カン)という聞いたことが無いような、聞いたことがあるような単位のとてつもない個数使えることになる。最近は何かあるとカンカン言っているので聞いたことがあるような気になるのだろう。澗(カン)という単位は、10の36乗を言う。1兆×1兆×1兆が1澗だが、その約340倍の数のIPアドレスが使えるということだ。おそらく人類が銀河系全体に広まってもなお、IPv6ならすべての機器にIPアドレスを割り振ることができるだろう。
残念なことだが、システムインフラが高度にガチガチに出来上がってしまっている日本ではIPv6への総合的な切り替えはかなりリスクを伴う。その点、これからインフラを整備しようという新興国では最初からIPv6を使ったシステムインフラを整備すればいいので比較的安価に最新技術を手にすることができる。ここでもまた、日本は将来に対する不安材料を抱えていることになる。IT技術で世界的な競争ができる舞台は、中国やインドに立ち上がりつつあるが、日本は切り替え経費がかさむために足踏み状態だ。国を挙げて切り替え目標を立ててもいい話かもしれない。
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