昨年秋からの取り組みなので長い歴史があるわけではないが、わが社では月に一回、畑に出て農業をやってみようという企画に参加している。本厚木駅の改札前に集合し神奈中バスに乗って15分ほど。川沿いのバス停から数分歩くと、かなり広い畑に到着する。周囲もビニールハウスや農地だが、そちらはしっかり本物の農業で営業していらっしゃる。月に一回程度の集まりでは雑草は伸び放題だし無農薬なので害虫も繁殖する。にもかかわらず、今のところ周辺の目は暖かい。
ゴールデンウィーク初日の土曜日も畑に集まってワイワイやってきた。もともとの企画と農地の準備は厚木でも有数の農業法人を経営されているご主人の元に嫁いだ主婦の方が実施されている。ただの農家の嫁として終わりたくないと発奮して筑波大学の大学院に通い、今では博士コースに進むほどだ。地域行政に働きかけシロコロ隊の一員として厚木市の活性化に協力してみたり農政に働きかけて新しい農家のあり方を提案したりしている。わが社が参加している企画は、今後法人化してホワイトカラーの企業人にメンタルタフネスを向上する研修の場や土をいじることによる憩いの場を提供したいというアイデアを実現するためのテストケースとして実施しているものだ。
メンタルケアも兼ねてという発案だったために、ほぼ毎回、心理療法士さんに同行してもらうという念の入れようだ。
企画はどうであれ、大空のもとで畑を耕したり野菜を収穫したりするのは楽しい。奥さんやお子さんを連れて来てくれる社員も多く、というか家族を連れて行っていない所帯持ちは私一人だけ。独身者は別にして、ちびっ子大集合という感じだ。昨年種を蒔いたほうれん草が過去2回の収穫を経てもまだ残っており、今回はこれを収穫し袋詰めする作業や、新しい畝を作って夏野菜を植える作業を行った。枝豆の種を蒔き、とうがらし、かぼちゃ、きゅうり、トマトといった野菜の苗を植えた。
昼食は火を起こして大鍋を温めたり、バーベキューをやったりする。今回はバーベキューだった。巨大なブロック肉を豪快に焼く。子供たちが火に風を送り肉をひっくり返す。日頃やったことのない火を使う仕事を自分の責任でやっているというのが楽しいのだろう。煙まみれになっても持ち場を離れない。焼いてもらった肉は本当に美味しかった。
日が沈みそうになる直前まで作業をして「お疲れ様でした」と声を掛けあって解散する。毎日キーボードを叩く以上に筋肉を使わない生活を送っている者にとって、農作業は例え「なんちゃって農作業」のようなものであっても強烈に効く。今日もまだ足腰は痛いまま。まさに「お疲れ様」だ。農業で食べている人たちは大変だな、と体が理解する瞬間でもある。
面白い企画ではあるが、実験的にやってみてはっきりしたのは、こういう体験を通してメンタルタフネスを強化したほうが良いと思われる人は参加しない、という現実だ。仕事場を離れて共有する体験を持つ社員が増える一方で、会社の中だけでしか交流しようとしない社員も増えている。心の病気傾向にある人が、外に出て新しい何かをやってみようと思う時、そう思えた時点で2~3割はすでに回復しているのですとバーベキューを食べた後の雑談で心理療法士の先生が言っていた。
これから夏野菜の栽培と収穫の季節に入る。主に炎天下での雑草抜きの仕事となるかもしれない。次回はトウモロコシを植える予定だ。梅雨の季節になると予定通りに進まないことも多いだろうが、それもまた面白い。極寒の畑で鍋をつついた経験が、すでに参加者の楽しい思い出になっている。採れたての野菜をがぶりとやる日が待ち遠しい。(三)
monipet
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株式会社ジェイエスピー
横浜に拠点を置くソフトウェア開発・システム開発・
製品開発(monipet)、それに農業も手がけるIT企業
ゴールデンウィーク初日の土曜日も畑に集まってワイワイやってきた。もともとの企画と農地の準備は厚木でも有数の農業法人を経営されているご主人の元に嫁いだ主婦の方が実施されている。ただの農家の嫁として終わりたくないと発奮して筑波大学の大学院に通い、今では博士コースに進むほどだ。地域行政に働きかけシロコロ隊の一員として厚木市の活性化に協力してみたり農政に働きかけて新しい農家のあり方を提案したりしている。わが社が参加している企画は、今後法人化してホワイトカラーの企業人にメンタルタフネスを向上する研修の場や土をいじることによる憩いの場を提供したいというアイデアを実現するためのテストケースとして実施しているものだ。
メンタルケアも兼ねてという発案だったために、ほぼ毎回、心理療法士さんに同行してもらうという念の入れようだ。
企画はどうであれ、大空のもとで畑を耕したり野菜を収穫したりするのは楽しい。奥さんやお子さんを連れて来てくれる社員も多く、というか家族を連れて行っていない所帯持ちは私一人だけ。独身者は別にして、ちびっ子大集合という感じだ。昨年種を蒔いたほうれん草が過去2回の収穫を経てもまだ残っており、今回はこれを収穫し袋詰めする作業や、新しい畝を作って夏野菜を植える作業を行った。枝豆の種を蒔き、とうがらし、かぼちゃ、きゅうり、トマトといった野菜の苗を植えた。
昼食は火を起こして大鍋を温めたり、バーベキューをやったりする。今回はバーベキューだった。巨大なブロック肉を豪快に焼く。子供たちが火に風を送り肉をひっくり返す。日頃やったことのない火を使う仕事を自分の責任でやっているというのが楽しいのだろう。煙まみれになっても持ち場を離れない。焼いてもらった肉は本当に美味しかった。
日が沈みそうになる直前まで作業をして「お疲れ様でした」と声を掛けあって解散する。毎日キーボードを叩く以上に筋肉を使わない生活を送っている者にとって、農作業は例え「なんちゃって農作業」のようなものであっても強烈に効く。今日もまだ足腰は痛いまま。まさに「お疲れ様」だ。農業で食べている人たちは大変だな、と体が理解する瞬間でもある。
面白い企画ではあるが、実験的にやってみてはっきりしたのは、こういう体験を通してメンタルタフネスを強化したほうが良いと思われる人は参加しない、という現実だ。仕事場を離れて共有する体験を持つ社員が増える一方で、会社の中だけでしか交流しようとしない社員も増えている。心の病気傾向にある人が、外に出て新しい何かをやってみようと思う時、そう思えた時点で2~3割はすでに回復しているのですとバーベキューを食べた後の雑談で心理療法士の先生が言っていた。
これから夏野菜の栽培と収穫の季節に入る。主に炎天下での雑草抜きの仕事となるかもしれない。次回はトウモロコシを植える予定だ。梅雨の季節になると予定通りに進まないことも多いだろうが、それもまた面白い。極寒の畑で鍋をつついた経験が、すでに参加者の楽しい思い出になっている。採れたての野菜をがぶりとやる日が待ち遠しい。(三)
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