毎日いろんなことで頭を悩ましながらも、明日のために頑張ろうと自分を励ましています。
疲れるけど、頑張ろう!
「探偵物語」
ここ最近、松田優作が主演したTVドラマ「探偵物語」のビデオを毎晩見ている。と言っても、このブログの記事を書き終え、家に戻って風呂に入るまでの30分間ほどのことであり、しかもビリー隊長に教えてもらったエクササイズを自分流にこなしながらなので、一話見終えるのに2日か3日かかる。もうずいぶん昔に何度目かの再放送を全話ビデオに収めたものなので、ところどころ画像や音声に乱れが出るが、DVD・BOXを買えないでいる私にとっては、貴重な映像である。
試しに YouTube を探したら、オープニングの映像が見つかったので貼ってみる。
このオープニングからも分かるように、「探偵物語」はユーモアにあふれている。シリアスな場面も多いが、全編を流れるコミカルなタッチが見ていて楽しい。特に、成田三樹夫と山西道広の扮する二人の刑事と松田優作扮する探偵・工藤俊作との掛け合いは、ちょっとしたショートコントを見ているようで思わず笑ってしまう。松田優作が、いい意味で力が抜けた演技を見せてくれていて、彼の懐の深さというものが垣間見えるように思う。
「探偵物語」は、1979年9月から翌80年4月まで全27話が放映された。松田優作は1949年9月21日生まれだから、ちょうど30歳になったばかりの頃の作品だ。黒か白のスーツに派手なカラーシャツとネクタイで身を固め、ソフト帽をかぶってべスパP-150 に乗り調査を依頼された事件に東奔西走する探偵・工藤俊作。「マンガチックで娯楽性あふれるシャレた作品にしたい」と番組スタート時に松田優作が抱負を語ったと言われるが、その通りの作品に仕上がり、大きな人気を博した。私はリアルタイムで何話か見たと思うが、本当にこのTVドラマの面白さが分かったのは再放送を毎日連続して見てからだと思う。一話完結の物語であり、撮影した監督によって微妙に色合いが違うので、それもまた見る者を飽きさせない要素であったように思う。
初期のハードボイルドで「動」のイメージから、後期の感情を抑えた「静」の演技へのターニングポイントになったと位置づけられている、この「探偵物語」の中には、演技者・松田優作よりも、人間・松田優作がより多く表れているような気がする。見るたびにますます工藤探偵を好きになってしまうのはそのためかもしれない。役者としての松田優作は「それから」の代助役でひとつの頂点に達したように私は思っているが、工藤俊作を演じる松田優作は楽しくて仕方がないような顔をしている。この作品中の松田優作のように、心から楽しみながら演じている役者を、映画やドラマの中で見つけたことがない。役者が楽しみながら演じるからこそ、それを見る者も楽しめる――そんなことを教えてくれる作品だ。
松田優作が亡くなったのは 1989年11月6日、今年でもう18年になる。彼の亡くなった40という年齢をとうに過ぎてしまった私ではあるが、彼のDVDやビデオを見ればたちまち熱い心がよみがえる。松田優作没後、私の心を熱くしてくれる役者は、残念ながらまだ現れていない。できれば還暦を迎えた松田優作を見てみたかった気もするが、今はもうかなうはずもない・・。
試しに YouTube を探したら、オープニングの映像が見つかったので貼ってみる。
このオープニングからも分かるように、「探偵物語」はユーモアにあふれている。シリアスな場面も多いが、全編を流れるコミカルなタッチが見ていて楽しい。特に、成田三樹夫と山西道広の扮する二人の刑事と松田優作扮する探偵・工藤俊作との掛け合いは、ちょっとしたショートコントを見ているようで思わず笑ってしまう。松田優作が、いい意味で力が抜けた演技を見せてくれていて、彼の懐の深さというものが垣間見えるように思う。
「探偵物語」は、1979年9月から翌80年4月まで全27話が放映された。松田優作は1949年9月21日生まれだから、ちょうど30歳になったばかりの頃の作品だ。黒か白のスーツに派手なカラーシャツとネクタイで身を固め、ソフト帽をかぶってべスパP-150 に乗り調査を依頼された事件に東奔西走する探偵・工藤俊作。「マンガチックで娯楽性あふれるシャレた作品にしたい」と番組スタート時に松田優作が抱負を語ったと言われるが、その通りの作品に仕上がり、大きな人気を博した。私はリアルタイムで何話か見たと思うが、本当にこのTVドラマの面白さが分かったのは再放送を毎日連続して見てからだと思う。一話完結の物語であり、撮影した監督によって微妙に色合いが違うので、それもまた見る者を飽きさせない要素であったように思う。
初期のハードボイルドで「動」のイメージから、後期の感情を抑えた「静」の演技へのターニングポイントになったと位置づけられている、この「探偵物語」の中には、演技者・松田優作よりも、人間・松田優作がより多く表れているような気がする。見るたびにますます工藤探偵を好きになってしまうのはそのためかもしれない。役者としての松田優作は「それから」の代助役でひとつの頂点に達したように私は思っているが、工藤俊作を演じる松田優作は楽しくて仕方がないような顔をしている。この作品中の松田優作のように、心から楽しみながら演じている役者を、映画やドラマの中で見つけたことがない。役者が楽しみながら演じるからこそ、それを見る者も楽しめる――そんなことを教えてくれる作品だ。
松田優作が亡くなったのは 1989年11月6日、今年でもう18年になる。彼の亡くなった40という年齢をとうに過ぎてしまった私ではあるが、彼のDVDやビデオを見ればたちまち熱い心がよみがえる。松田優作没後、私の心を熱くしてくれる役者は、残念ながらまだ現れていない。できれば還暦を迎えた松田優作を見てみたかった気もするが、今はもうかなうはずもない・・。
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