ふざけるな！

　中国の反日デモの暴徒化は、中国の民度の低さを露呈するものだと思っていたが、昨日の朝のＴＶで報じられた「若日本～再給丫一顆原子弾　(日本に再び原爆を1発落としてやる）」と書かれた横断幕を見たときは、とてもこの国の人びととは共にやっていけないな、と暗澹たる思いに駆られた。
　いくら日本が嫌いだと言っても、その敵意を表すのに、そんな文言を使うとは・・。広島・長崎に落とされた原子爆弾による甚大な被害、福島原発の事故により故郷を失った人たちの苦悩、そうしたものを蹂躙し、揶揄するとしか思えないこの横断幕には、中国の煽動に乗らず、冷静に対処せねばならないと思ってきた私でも、キレた。
「ふざけるな、中国！！」
と、思わず叫んだ。
　勿論それでも冷静を装うもう１人の私が抵抗して、「これは一部の跳ね上がりの妄言にすぎない」などと説得しようとしたのだが、さらにこんな写真を見つけ出しては、もうどうしようもなかった。


　深圳という都市での反日抗議デモの様子を写したものだそうだが、先頭を歩く人びとが掲げた横断幕には、「核灭日本野狗 铲除民族后患＝核で野良犬日本を滅ぼせ 民族の将来の災いを取り除け」と書いてある。核兵器の恐ろしさを彼らは何だと思っているのだ。日本を、我々日本人を虫けら以下だと思っているのか。後先考えずに、とにかく殲滅させねばならない、と考えているのか・・。
「ふざけるな、中国！！」
　怒りとか憤りとかいうものを越えると悲しみしか残らないのかもしれない。日本にとって最大の貿易相手国であり、様々な交流を重ねてきたはずの中国の人びとの根底には、こうした思いしか無かったのか、という悲しみ、空しさ・・。

　だが、いくらこうした暴言を浴びせられても、いや平気でこんな事をする相手だからこそ、粘り強く話し合いを続けていくしかないだろう。今の日本の政府にそうした能力があるとはとても思えないが、中国と同じレベルに立って、不毛なせめぎ合いをしても埒があかない。恫喝に負けず、暴力に頼らず、正々堂々と対峙する勇気を国民一人一人がもち、政府を支えていくことが今こそ必要であろう。