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亀山郁夫訳「悪霊」

 4月に2回にわたって毎日新聞に載せられた亀山郁夫氏のインタビュー記事を読んで、氏の訳した「悪霊」を読もうと決めた。米川正夫訳の「悪霊」は高校生の時に1度読み、その後もう一度読んだ覚えがあるが、内容がかなりうろ覚え名になってしまっているので、もう一度読んでおいた方が、現今のプーチンの戦争
奥に潜む何かが少しは分かるのではないだろうかと思い、Amazonから送られてきたものを読み始めた。
 しかし、第一巻だけで、500ページもある。読書量が全く落ちてしまった私にはかなり高い壁である。とても最後まで読めないだろうな、と思いつつ、毎日少しずつ読み進めて、やっと今日第一巻を読み終えた。
 確かに若い頃どっぷりつかったドストエフスキーの世界だった。登場人物は数多くいながらも、一人一人がみな命を持った人物として生き生きと描かれている。読み滞ることはない。調子に乗ればスラスラと読み進められる。ただ私に根気がなく、読書に充てる時間に限りがあるのが惜しい。一巻を読み終えるのに今日までかかってしまったのは、ただただ私の怠惰のせい。ドストエフスキーに申し訳ない。
 でも、驚くことに、500ページ読み終えた今実感するのは、私が読んだのは、まだまだプロローグに過ぎないということ。やっと主人公たるスタヴローギンが登場したばかり。さらには、第二巻は700ページもある。う~~ん、すごすぎる・・。米川版の「悪霊」はこんなに長かったっけ・・。
 
 プーチンのウクライナ侵攻が100日を越えたようだが、果たして私が「悪霊」を読み終えるまでに侵攻が終わっているだろうか。プーチンが敗北を認めるなんてことはないだろうから、そう簡単に終わらないと巷間言われているが、私が読み終えるのにもまだまだ相当な時間がかかりそう・・。まあ、頑張ろう!
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