今夜はちくわの磯辺揚げを作った。
小学校の給食で、ちくわの磯辺揚げがたまに出た。

写真をお借りしました。AJINOMOTOさん
好きだった。
私が小学校のころは、給食はおいしくなかった。
その中でも、ちくわの磯辺揚げは、おいしかったのだ。
小学5年くらいまでは、脱脂粉乳が出たし、米飯給食は始まっていなかったから、和風のおかずでも、食パンで食べた。
当時、食パンは、欠席だった人の分は、近所の児童が家まで届けて渡してきた。
最近なら、衛生上、そのようなことは絶対しないだろうと思う。
衛生上、で思い出した。
亡くなった母は小学校の教員をしていた。
林間学校に児童が家で作ってもらったお弁当を持参して出発して、施設についてから、夜だか、児童に
「持ってきたお弁当の残りは捨てなさい」
というと、子どもの中には、捨てるのをいやがって、泣きだす子がいたという。
「お母さんが作ってくれたから?」
と 母が聞くと、そうなのだそうだ。
こどもは、感受性が豊かなのだなと思う。
母から聞いた話で、こんな話を思い出した。
長袖の中に、腕を引っ込めて、袖の先をぶらぶらさせてふざけている男の子たちがいたときに、母は、
「その袖に入れる腕がない人もいるんだよ!」
と、悪ふざけを叱ったところ、子どもが泣いたそうだ。
私はその話を聞いたとき、涙ぐんだことを今でも思い出す。